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イノヤマランド(INOYAMALAND)は 日本の音楽制作およびパフォーマンスのユニット名。使用機器は主にシンセサイザーを主体としたエレクトロニクス楽器全般。音楽形態はしばしば環境音楽、アンビエントなどとカテゴライズされてきた。名前の由来はメンバー2人の苗字[1][2]。
イノヤマランド(INOYAMALAND) | |
---|---|
出身地 | 日本 |
ジャンル |
アンビエント エクスペリメンタル・ロック オルタナティブ・ロック プログレッシブ・ロック アヴァンギャルド 環境音楽 電子音楽 実験音楽 |
活動期間 | 1977年 - |
メンバー |
井上誠(シンセサイザー、メロトロン) 山下康(シンセサイザー、キーボード) |
シンセサイザー、カシオトーン。東京都三鷹市出身。私立明星学園高等学校卒業。
小学生の頃からカレッジ・フォークやジャズに関心を持ち、友人たちとバンドを組む。中学生時代にはすでに即興演奏を楽しんでいた[3]。1976年に劇団黙示体に音響スタッフとして参加、舞台音楽の作曲を始める[4]。
シンセサイザー、メロトロン。神奈川県湯河原町出身。東京造形大学中退。
1972年、ロックミュージカル劇団・東京キッドブラザースに美術、音響スタッフとして参加、1974年のニューヨーク、ロンドン公演を経て1976年には同劇団の舞台監督、演出助手などを務めた。在団中にシンセサイザーやメロトロンの実機に触れ、強い関心を持つ[1][4]。
井上と山下は1977年春に舞台音楽制作のために出会い、同8月にはシンセサイザーやメロトロンなどを使用した最初のセッション・レコーディングを行なう。このユニットは山下によってヒカシューと名付けられた。
9月の舞台公演終了後から井上と山下は頻繁に即興演奏を楽しむようになる。翌年にかけて即興演奏のメンバーは増え続け、1978年4月から7月にかけてはヒカシュー名義で6人編成でのライブを連続して行っていた。この当時は井上、山下のエレクトロニクス勢と、インド、アラブ系民族音楽勢が混在する独特の編成だった。ヒカシューは7月のライブを最後に一旦解散するが、その後井上と山下は巻上公一らと新たにパワー・ポップ・バンドを結成し、ヒカシューの名を継続して使用することとなる。
1980年ごろから井上と山下はヒカシューのバンド活動と平行してテレビやラジオなどの劇版音楽制作も行うようになる。そこでユニット名をヒカシューと区別するため、新たにイノヤマランドという名を考案した。またこの時期から2人のオリジナル作品を作り始めていたが、1982年にはその録音テープを聴いた上野耕路の勧めでイノヤマランド名義での初ライブが行われた。
1983年にはそれらのオリジナル作品を『DANZINDAN-POJIDON』のタイトルでレコード化。プロデュースは細野晴臣。
1987年からは環境音楽制作会社サウンドプロセスデザインの依頼により、全国の博覧会、博物館、大型商業施設などの環境音楽設計制作を行なうようになる。これらの音楽の一部は再構成され、1997年にサウンドプロセスデザイン内のレーベルCrescentからCD化された。
1998年、当時TRANSONIC RECORDSを主宰していた永田一直と出会い、それまでリリースされなかったイノヤマランドの音源が次々とCD化された。この流れは永田の新レーベル、ExT Recordingsで現在も継続している。
2010年頃から、スペイン、フランス、スイス、ベルギー、イギリス、アメリカ、ロシアなどのレコードレーベルから旧音源を再発したいとの要望が相次いで寄せられるようになる。イノヤマランドはそれに応えるように過去音源の発掘とアーカイヴを開始し、2018年には『DANZINDAN-POJIDON』のニュー・マスターエディションなど、過去音源を新たな手法で蘇らせる活動を始めた。[1][3][4][5]
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
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