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アルセスト(Alcest)は、2000年にフランスで結成されたブラックメタルプロジェクト。シューゲイザーやポストロックの要素とブラックメタルを組み合わせることで、ブラックゲイズとも呼ばれるスタイルを提示した。
2000年、フランスでNeigeによるソロプロジェクトとして発足。後にArgoth(Ba)とAegnor(Gt)が加入し、3ピースバンドとして活動を開始する。
2001年、Drakkar Productionsから4曲入りデモ『Tristesse Hivernale』をリリース。現在とは異なり、プリミティブブラックメタルに近い音楽性だった。しかし、この年にArgoth(Ba)とAegnor(Gt)が脱退。
2005年、EP『Le Secret』をリリース。このEPではドラムを含めてネージュがすべての楽器を担当していた。
2007年、Prophecy Productionsから1stアルバム『Souvenirs d'un Autre Monde』をリリースし、世界各所から絶大な名声を受ける。また、このアルバムは日本盤がQuince Recordsからリリースされた(現在は廃盤)。
2009年、ヴィンターハルター(Dr)が加入。現在のメンバー構成となる。
2010年、2ndアルバム『Écailles de Lune』をリリース。
2011年、2005年にリリースしたEP『Le Secret』に現在のメンバーで再録した音源を追加してリリース。
2012年、3rdアルバム『Les Voyages de l'Âme』をリリース。9月末にはVampilliaの主催する「いいにおいのする」シリーズのイベントで初の来日公演を行った[1]。特に東京公演はソールドアウトとなる人気ぶりで追加公演がアナウンスされた。
バンド名自体に特に意味はないが、アルセスト(Al-sest)という響きが音楽性に合うという理由で命名された[2]。
クインス・レコーズ[3]やDisk Unionが発売した国内盤ではアルセという表記がされていたが、その後4thアルバムの国内盤ではアルセストという表記がなされている[4]。Sighの川嶋によればこのスペリングで語末のstを発音しないのはフランス語でも稀であるという[5]。
Alcestのサウンドは、Neigeが幼少の頃から夢見てきた、『Faily Land』という空想世界への憧憬にコンセプトを持つ。その空想世界が他人に理解され辛いため、そうした心情を音楽として表現しているとNeigeは語る。歌詞はすべてフランス語で書かれているが、これは「なかなか英語では表せない細かい描写を伝えられるから」だという[3]。
影響を受けたアーティストについて、Neigeはこう語っている。「Alcestは他のバンドから影響を受けていないと思っている。そのほうがどんなジャンルからも離れた、自由な世界観を醸し出せるから。」しかし、その一方で彼は普段よく聞くアーティストとして、ジョイ・ディヴィジョン、デッド・カン・ダンス、ザ・キュアー、デペッシュ・モード、そして90年代のノルウェイジャン・ブラックメタルを挙げ、「(Alcestが)あえて比較されるバンドがデッド・カン・ダンスなら嬉しい」と語っている[3]。
邦題はディスクユニオンより発売された日本仕様盤による。
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