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『ぼくのなつやすみ』は、2000年6月22日にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStation用ゲームソフト。『ぼくのなつやすみシリーズ』の第1作。第5回日本ゲーム大賞ニューウェーブ賞受賞[1]、第5回日本ゲーム大賞パッケージデザイン部門賞[1]、第3回文化庁メディア芸術祭展示作品[2]。
ジャンル | なつやすみアドベンチャー |
---|---|
対応機種 |
PlayStation(PS版) PlayStation Portable(PSP版) |
開発元 |
ミレニアムキッチン アトリエドゥーブル |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
販売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
プロデューサー | コントレイル |
ディレクター | 綾部和 |
デザイナー | 綾部和 |
シナリオ | 綾部和 |
プログラマー | 野上光史 |
音楽 | 鵜飼秋子 |
シリーズ | ぼくのなつやすみシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
CD 1枚(PS版) UMD 1枚(PSP版) |
発売日 |
PS版 2000年6月22日 2001年6月14日(廉価版) PSP版 2006年6月29日 2007年6月28日(廉価版) |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
売上本数 | 約13万本 |
その他 |
PS版 メモリーカード 1 - 15ブロッ ク アナログコントローラ対応 (振動のみ) PSP版 メモリースティック Duo 352KB以上 |
2006年6月29日にPlayStation Portable用にイベントや登場人物を追加したリメイク移植版の『ぼくのなつやすみポータブル ムシムシ博士とてっぺん山の秘密!!』も発売された。
当時のキャッチコピーは「なくしたもの思い出しゲーム」。
制作会社はミレニアムキッチン。1997年暮れから制作が開始された[3]。最初の情報公開となった1999年夏発売のゲーム雑誌では同年秋に発売予定と告知されていたが、「夏休み商戦に合わせたほうがいい」との判断により発売が翌年に延期され、PlayStation 2発売後の2000年に世に出ることとなった。
本作の好評を受け、ソニー・コンピュータエンタテインメントのゲーム機でシリーズ化された。
母親が臨月を迎えたため、8月の夏休みの1か月間、田舎の親戚の家へ預けられた9歳の少年「ボク」を操作し、昆虫採集や虫相撲、魚釣りなどをしていくゲームである。時代設定は1975年(昭和50年)で、北関東のどこかに存在する森や山に囲まれた架空の田舎「月夜野」(つきよの)が舞台となっている。蛍が舞い、河鹿の鳴き声が聞こえる清流といった、現代の日本が見失ってしまった原風景が再現されている[4]。
「月夜野」という地名は、群馬県みなかみ町(旧月夜野町)および山梨県道志村に実在する。クリエイターの綾部和は道志村を訪れてゲーム内のすべての環境音を実際の現場で収録したほか、道志川にかかっている小さな木の橋はおじちゃんの家の前にある橋のモデルになっている[5][6]。
「昆虫採集」、「魚釣り」、「絵日記」、「洞窟探検」など、昔の子供達がしたであろう遊びや行事が取り入れられている。自然豊かな田舎をリアルに再現したフィールド設定も特徴。
説明書には「大人のだめをどんどんやりましょう。ダメなことほどやりたいこと。大人のだめをどんどんとことんやりましょう。それが楽しい夏休みを過ごすための基本です。」と書かれてい る。
追加イベントにおけるボクの台詞は、PS版の制作時に録音した未使用のものが使われており、スタッフロールでのボクの役名にも『進藤一宏 (子役時代)』と表記されている。
音声収録は2005年11月19日に東京都港区青山の旧本社5階の収録スタジオで行われた[11]。
ここでは既に発見されている3つのバグを紹介する。
本作の制作ミスで、まだ夜になっていない(電灯のひもが表示されていない)のにもかかわらず一日を終える(就寝する)ためのボタンが有効のままである[12]。そのため、絵日記の画面で「もどる」にカーソルを合わせた状態で↑を押すとカーソルがひもが表示される位置に移動し、絵日記を書いて就寝するかの選択肢が出るのでそのまま○を押すことで一日を終えられる(就寝することができる)バグがある[12]。
本作のスタート画面にある「夏休みの思い出」から、クリア後のセーブデータを読み込んで夏休みの絵日記を振り返ることができるが、そこでも上記のバグは有効である[13]。また、本バグタイトルには、「8月32日」という名称があるが、正確には、8月33日(多くの場合)からバグが発生する。前述のバグを活用して、「夏休みの思い出」から8月31日のセーブデータで上記のバグを行った場合、8月32日以降のありえないはずの日付を過ごすことができる[13]。
主な現象として、日付の日数が32日以降(その数字がなくなる)に進んでいき、グラフィックがおかしくなる、家にも外にも人が誰もいなくなる、プレイヤーも含めて人の姿や形が乱れる(主に透明になったり、ブルーバックになる)、BGMが再生されなくなる、高確率でフリーズを起こす、文字化けするなどがある。また、31日は8時までは家から出られない。制作会社の代表である綾部和は、「絵日記を見ている状態で寝ないでそのまま翌日に移動する」というバグがエンディングの8月31日の絵日記でも有効だったため、「本来なら存在しない8月32日以降のデータを無理矢理参照したために発生する」と説明している[14][15]。
日数が33〜36日程度(ゲームの使用環境、機種によって誤差有り)以降になるとセーブ中にフリーズしてしまい、それ以降の続行はできない。[要検証]
PS版だけで出るバグで、PSP版では発生しない[16]。
8月31日に、日記を表示させたまま(何日でも良い)のまま「もどる」にカーソルを合わせ↑を押し、自動的に出てくる「おやすみ」をクリックする。そして、8月33日まで日を経たせると、8月31日時に表示させた絵日記の背景の色がそのまま、バグが発生している絵日記の背景の色、イラストの色に反映している[17]。
ぼくのなつやすみ美術館[注 1]
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