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1,067mmの軌間 ウィキペディアから
3フィート6インチ軌間(以下、1067 mm[注記 1]軌間)は、狭軌の一種である。馬の動力によるワゴンウェイとして建設され、19世紀半ばから、イギリス帝国で1067 mm軌間の鉄道が広く建設された。ケープ軌間として知られ、日本と台湾では、標準の軌間として採用された。「3フィート6インチ」から三六軌間(さぶろくきかん)とも通称される。
スウェーデンでは、ブレーキンゲ県のほとんどの鉄道がこの軌間であったことから、ブレーキンゲ軌間と呼ばれている[10]。
この軌間の別名であるケープ軌間は、1873年に採用された現在の南アフリカのケープ植民地にちなんで名付けられた[3]。ケープ軌間(英: Cape Gauge)という用語は、オランダ語ではKaapspoor、ドイツ語ではKapspur、ノルウェー語ではkappspor、フランス語ではvoie capeなどの他の言語でも使用されている。1960年代のメートル法移行後、南アフリカ鉄道の軌間は、公式の出版物では、1067 mmではなく、1065 mmとしている[11]。
ニュージーランドでは、コロニアル軌間(英: Colonial Gauge)という名が使用されていた[12][13]。
オーストラリアでは、イギリス植民地時代の用語である3フィート6インチ軌間が使用されている。いくつかのオーストラリアの刊行物において、medium gaugeの用語も使用されている[14]。オーストラリアは、1435 mmまたは1600 mmが標準の軌間であり、1067 mm軌間は、しばしば狭軌と呼ばれている。
輪軸の調整が必要であるが、最小曲線半径と車両限界などの観点からは1067mmと同じぐらいである。
国/地域 | 鉄道 |
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アンゴラ | アンゴラの鉄道を参照。数路線の610 mmあるいは1000 mm軌間の鉄道が改軌された。 |
オーストラリア | →「オーストラリアの鉄道」も参照 延長15160 km。ニューサウスウェールズ州の保存鉄道であるジグザク鉄道、クイーンズランド州の8313 km、南オーストラリア州のエアー半島鉄道およびピチピチ鉄道、タスマニア州の632 km、西オーストラリア州の北オーストラリア鉄道(廃止) |
バルバドス | バルバドス鉄道 (廃止)。762 mmから改軌 |
ボツワナ | ボツワナ鉄道。延長888 km。 |
カナダ | 西ニューブランズウィック鉄道(1880年代に改軌されるまで) ニューファンドランド鉄道(1988年廃止) プリンスエドワード鉄道(1930年に改軌されるまで。1989年に廃止) |
中国 | 南満洲鉄道 - 東清鉄道(軌間:1524 mm)の一部として建設され、日露戦争時、1067 mmに改軌された。日露戦争後、標準軌に改軌された[15] |
コンゴ民主共和国 | マタディ・キンシャサ鉄道 |
コンゴ共和国 | コンゴ・オセアン鉄道、延長502 km (運行中) |
コスタリカ | →詳細は「コスタリカの鉄道」を参照 |
エクアドル | →詳細は「エクアドルの鉄道」を参照 |
エストニア | タリン市電 |
ガーナ | →詳細は「ガーナの鉄道」を参照 |
ハイチ | サンマルク線 (廃止) |
ホンジュラス | →詳細は「ホンジュラスの鉄道」を参照 |
香港 | 香港トラム |
インドネシア | 延長5961 km[16]。インドネシアで最も一般的な軌間である。インドネシア初の鉄道は、標準軌(スマラン - ソロ - ジョグジャカルタ)で建設されたが、その後の鉄道は、経済的な理由により軌間1067 mmで建設された。残った標準軌の鉄道は、第二次世界大戦中に、日本軍によって1067 mmに改軌された。枕木は、標準軌のものを利用した。 |
アイルランド | →詳細は「アイルランドの狭軌一覧」を参照 |
マン島 | →詳細は「マン島の鉄道」を参照 |
日本 | →詳細は「日本の鉄道」および「狭軌 § 日本の三六軌間」を参照 |
ジャージー | ジャージー鉄道 (廃止)。標準軌から改軌 |
マラウイ | マラウイ鉄道。延長:797 km |
モザンビーク | モザンビーク港湾鉄道。延長2983 km(運行中) |
ナミビア | トランスナミブ。延長2883 km(運行中)。一部、軌間600mmから改軌 |
オランダ | →詳細は「オランダの狭軌」を参照 (すべて廃止) |
ニュージーランド | 延長3900 km。1870年の公共事業法(the Public Works Act 1870)により1067 mm軌間がニュージーランドの鉄道の標準となった[17] |
ニカラグア | →詳細は「ニカラグアの鉄道」を参照 |
ナイジェリア | ナイジェリア鉄道会社が運行中。延長3505 km。 |
ノルウェー | カール・アブラハム・ピルによって、レーロース線が、1862年6月23日に開業[18]大部分の路線が19世紀中に1067 mm軌間で建設されたが、1904年から1949年にかけて改軌された。保存鉄道である全長約8 kmのSetesdal Lineのみ1067 mm軌間で残されている。 |
パナマ | Tramways of Panama (1913–1917)とPanama Electric Company (1917–1941).[19] |
フィリピン | フィリピン国鉄が運行中。延長72 km。 |
シエラレオネ | →詳細は「シエラレオネの交通」を参照 |
南アフリカ共和国 | →詳細は「南アフリカ共和国の鉄道」を参照 |
南スーダン | →詳細は「南スーダンの鉄道」を参照 |
スペイン | カルタヘナからロス・ブランコまでの路線は、もともと1067mm軌間で建設されたが、1976年にメーターゲージ に改軌された。同時に、ロス・ニエトスまで延伸された[20]。 |
スーダン | 延長:4725 km |
エスワティニ | →詳細は「エスワティニの鉄道」を参照 19世紀までに、すべて廃止されたか、改軌された。 |
台湾 | 台湾鉄路管理局が運営する路線。 総延長1097 km |
タンザニア | タンザニア鉄道のみ1067 mm軌間である。他はメーターゲージ |
トルコ | Chemin de Fer Moudania Brousse |
イギリス | →詳細は「イギリスの3フィート6インチ軌間の鉄道」を参照 |
アメリカ合衆国 | →詳細は「アメリカ合衆国の3フィート6インチ軌間の鉄道」を参照 |
ベネズエラ | →詳細は「ベネズエラの鉄道」を参照 |
ザンビア | →詳細は「ザンビアの鉄道」を参照 |
ジンバブエ | →詳細は「ジンバブエの鉄道」を参照 |
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