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3フィート6インチ軌間
1,067mmの軌間 ウィキペディアから
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3フィート6インチ軌間(以下、1067 mm[注記 1]軌間)は、狭軌の一種である。馬の動力によるワゴンウェイとして建設され、19世紀半ばから、イギリス帝国で1067 mm軌間の鉄道が広く建設された。ケープ軌間として知られ、日本と台湾では、標準の軌間として採用された。「3フィート6インチ」から三六軌間(さぶろくきかん)とも通称される。







歴史
- 1795年
- 1067 mm軌間を採用した最初の鉄道の1つは、イングランドのリトル・イートン・ギャングウェイであり、1795年、馬の動力によるワゴンウェイとして建設された。イングランドとウェールズの他の1067 mm軌間の輸送車両も、19世紀初頭に建設された。
- 1809年
- シルクストーンワゴンウェイが開業し、バーンズリー運河とHuskar Pitを含む炭鉱とつながった。
- 1862年
- 1862年、ノルウェーの技師であるカール・アブラハム・ピルは、ノルウェーのレーロース線において初めて1067 mm軌間の鉄道を建築した。
- 1865年
- 1865年、クイーンズランド鉄道が建設された。アイルランドの技師であるアブラハム・フィッツギボンと顧問技師のチャールズ・フォックスが1067 mm軌間で建設することを推めた。
- 1867年
- 1867年、スペインのカスティージョデブイトロン鉱山からウエルバのサンファンデルプエルト桟橋までの鉄道建設が始まった。その鉄道の軌間は1067 mmであった。
- 1868年
- 1868年、チャールズ・ダグラス・フォックスは土木技師であるエドモンド・ラッジに、コスタリカにある1067 mm軌間の鉄道の調査を依頼した。
- 1871年
- 1871年、カナダのトロント・グレイ・ブルース鉄道とトロント・ニピッシング鉄道が開通した。ピルとフィッツギボンが推進し、フォックスの技師としてラッジが調査した。
- 1872年
- 1872年1月、ロバート・フランシス・フェアリーは、自書「Railways Or No Railways: Narrow Gauge, Economy with Efficiency v. Broad Gauge, Costliness with Extravagance」で、1067 mm軌間での鉄道の建設を提唱した[1]。
- 1872年には、イギリスで土木技師のエドモンド・モレルが日本初の鉄道建設において、ニュージーランドでの鉄道建設の経験に基づいて1067 mm軌間で建設するように提唱し、その軌間で開業した[2]。
- 1873年
- 1873年1月1日、初めて、1067 mm軌間の鉄道がニュージーランドで開業した。この鉄道は、イギリスの会社であるジョン・ブログデン・アンド・サンズ(John Brogden and Sons)が建設した。それ以前に建設された標準軌と広軌の鉄道は1067 mmに改軌された。
- また、1873年、ケープ植民地では、1067 mm軌間で鉄道が建設された[3][4]。南ヨーロッパでの数件の調査が実施された後、ジョン・チャールズ・モルテノは急な山脈を横断するのに最も経済的に適したものとして1067 mm軌間を選択した[5]。1873年より、コロニー・ウィリアム・ブロージャーの鉄道技術者の監督の下で[6]、ケープ政府鉄道は、急速に延伸し、1067 mm軌間が南アフリカの標準の軌道となった[7][8]。
- 1876年
- ナタル植民地は、1876年に植民地全域を横切るネットワークを建設を開始する前に、10 kmのダーバンネットワークの鉄道の軌間を1435 mmから1067 mmに改軌した[9]。その他の南アフリカ、特にモザンビーク、ベチュアナランド、ローデシア、ニヤサランド、アンゴラの鉄道も、同時期に1067 mm軌間で建設されました。
- 1876年以降
- 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、イギリスとオランダにて、1067 mm軌間の路面電車が数多く敷設された。
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各国の呼び名
スウェーデンでは、ブレーキンゲ県のほとんどの鉄道がこの軌間であったことから、ブレーキンゲ軌間と呼ばれている[10]。
この軌間の別名であるケープ軌間は、1873年に採用された現在の南アフリカのケープ植民地にちなんで名付けられた[3]。ケープ軌間(英: Cape Gauge)という用語は、オランダ語ではKaapspoor、ドイツ語ではKapspur、ノルウェー語ではkappspor、フランス語ではvoie capeなどの他の言語でも使用されている。1960年代のメートル法移行後、南アフリカ鉄道の軌間は、公式の出版物では、1067 mmではなく、1065 mmとしている[11]。
ニュージーランドでは、コロニアル軌間(英: Colonial Gauge)という名が使用されていた[12][13]。
オーストラリアでは、イギリス植民地時代の用語である3フィート6インチ軌間が使用されている。いくつかのオーストラリアの刊行物において、medium gaugeの用語も使用されている[14]。オーストラリアは、1435 mmまたは1600 mmが標準の軌間であり、1067 mm軌間は、しばしば狭軌と呼ばれている。
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類似の軌間
輪軸の調整が必要であるが、最小曲線半径と車両限界などの観点からは1067mmと同じぐらいである。
- 1100 mm(3フィート 7+5⁄16インチ)- サンタ・テレサ・トラムで使用されている
- 1093 mm(3フィート 7インチ)- ヒューピング - アッタースベルク - リッダーヒッタン鉄道で使用されていた
- 1055 mm(3フィート 5+1⁄2インチ)- アルジェリア国鉄で使用されている
- 1050 mm(3フィート 5+11⁄32インチ)- ヒジャーズ鉄道で使用されていた
- 1000 mm(3フィート 3+3⁄8インチ)- メーターゲージ。主に東南アジアで使用されている
導入例
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脚注
外部リンク
関連項目
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