2022年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第53回ナショナルリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
2022年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月7日に開幕した。ナショナルリーグの第53回リーグチャンピオンシップシリーズ(英語: 53rd National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、18日から23日にかけて計5試合が開催された。その結果、フィラデルフィア・フィリーズ(東地区)がサンディエゴ・パドレス(西地区)を4勝1敗で下し、13年ぶり8回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
2022年のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月18日–23日 | ||||||
観客動員 | 5試合合計:22万5664人 1試合平均:04万5133人 | ||||||
MVP | ブライス・ハーパー(PHI) | ||||||
責任審判 | テッド・バレット(第2戦を除く)、 トッド・ティチェナー(第2戦のみ)[1] | ||||||
NLDS | PHI 3–1 ATL SD 3–1 LAD | ||||||
チーム情報 | |||||||
フィラデルフィア・フィリーズ(PHI) | |||||||
シリーズ出場 | 12年ぶり10回目 | ||||||
GM | サム・ファルド | ||||||
監督 | ロブ・トムソン | ||||||
シーズン成績 | 87勝75敗・勝率.537 東地区3位=第3ワイルドカード | ||||||
分配金 | 選手1人あたり29万6255ドル[2] | ||||||
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サンディエゴ・パドレス(SD) | |||||||
シリーズ出場 | 24年ぶり03回目 | ||||||
GM | A.J.プレラー | ||||||
監督 | ボブ・メルビン | ||||||
シーズン成績 | 89勝73敗・勝率.549 西地区2位=第2ワイルドカード | ||||||
分配金 | 選手1人あたり15万2709ドル[2] | ||||||
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ワールドシリーズ |
両球団がポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。今シーズン開幕前、機構と選手会が新たな労使協定を締結し、以下のふたつの規則変更がなされた。
- ナショナルリーグへの指名打者(DH)制度導入
- 地区優勝を逃したワイルドカード球団の枠を1リーグあたり2→3へ増加
今シリーズはリーグ優勝決定戦史上初めてワイルドカード球団どうしの対戦となり[注 1]、フィリーズが勝利した。シリーズMVPには、第1戦・第4戦・第5戦の3試合で決勝打を放つなど、5試合で打率.400・2本塁打・5打点・OPS 1.250という成績を残したフィリーズのブライス・ハーパーが選出された。フィリーズは第3ワイルドカード、つまり前年までの形式であればポストシーズンに進出できない成績であり、ハーパーも右肘の靭帯損傷によりDHでなければ試合に出場できない状態だったため、前述の規則変更が今シリーズの結果に大きく影響したといえる[3]。レギュラーシーズン90勝未満の球団どうしがリーグ優勝決定戦で対戦するのも、短縮シーズンを除けば史上初のことであった[4]。しかしフィリーズは、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者ヒューストン・アストロズに2勝4敗で敗れ、14年ぶり3度目の優勝を逃した。
2021年、MLB機構が非銀行系住宅ローン会社のローンデポと契約を締結し、同社はこの年から5年間リーグ優勝決定戦の冠スポンサーとなった[5]。これにより、大会名はナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ presented by ローンデポ(英語: National League Championship Series presented by loanDepot)となる。