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台湾の政治家 ウィキペディアから
鄭 文燦(てい ぶんさん、チェン・ウェンツァン、1967年〈民国56年〉7月6日 - )は中華民国(台湾)の政治家(民主進歩党所属)。行政院副院長。前・桃園市長[2][3]。
鄭 文燦 Cheng Wen-tsan | |
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行政院副院長として公開された公式写真(2023年) | |
生年月日 | 1967年7月6日(57歳) |
出生地 |
中華民国 台湾省桃園県八徳郷 (現:桃園市八徳区) |
出身校 | 国立台湾大学[1] |
所属政党 | 民主進歩党 |
第44代 行政院副院長 | |
内閣 | 陳建仁内閣 |
在任期間 | 2023年1月31日 - 2024年5月20日 |
総統 | 蔡英文 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2014年12月25日 - 2022年12月25日 |
在任期間 | 2009年12月25日 - 2014年7月5日 |
内閣 | 第1次蘇貞昌内閣 |
在任期間 | 2006年1月25日 - 2007年4月20日 |
総統 | 陳水扁 |
選挙区 | 八徳市第3 |
在任期間 | 1998年3月1日 - 2002年2月28日 |
桃園捷運公司筆頭株主である市政府の首長として、安全基準を下げることなく桃園機場捷運を開業に漕ぎ着けた。 高架化が決まっていた台鉄縦貫線立体化事業を地下化推進に切り替えた[29]。また、市内鉄道網整備(桃園捷運)でも政府から多くの認可を勝ち取っている。
市議会は国民党が多数派で難しい舵取りを迫られることも多いが、2016年12月20日発表の満足度調査では6大直轄市でトップの施政満足度を、市長個人での満足度でも頼清徳、陳菊に次いで60%弱の評価を得ている[30]。
ラバーダックが桃園市で展示されたときに美観を損ねるとの苦情が相次いだのを受けて、電線の地中化を推進することになった[31]。
防疫対応では空の玄関口となる桃園国際空港を抱えながらも、2020年4月に行われた遠見雑誌による民調では70%超の満足度となり、6市長のうち3番目の高評価だった[32]。
市長に対する市政満足度と施政評価調査の結果、評価は以下のようになっている。1期目初期はさほど高くなかったが、高雄・台南市長として高評価だった頼清徳や陳菊が中央政界に去って以降は評価ポイントも順位も上がりつつある。
上述の通り日本との友好関係構築に積極的なほか、2016年熊本地震では他の民進党系首長と同じく報酬の1ヶ月分を被災地に寄贈[46]。また、桃園市政府消防局特捜大隊(レスキュー隊)及び災害救助犬をいつでも派遣可能な態勢を整えた[47]。
設立50周年を迎えたYKK台湾法人の記念式典で来賓として登壇、祝辞を送ったほか、董事長に名誉市民証を授与した[48]。日本統治時代に建立、近年修復された桃園神社については今後の歴史的遺産として活用する考えを示している[49]。
台大には電気工学部に入学するも、社会学部に鞍替えしたことについて、同党立法委員で大学の先輩でもある邱太三に「クラスメートの女子の後を追いかけて社会学部に転入した」と暴露されている。ただし対外的には「台湾では1人の技術者であるよりも1人の社会の変革者を必要としていると感じた」ことをその理由としている[50]。
妻は環保署の技術者。結婚は文燦が政治活動に専念する契機となった[1]。
2009年の桃園県長選挙時、公認過程で紆余曲折があり公示日が迫っていた中で総統の蔡英文が鄭に白羽の矢を立てることとなった。 鄭の参選声明は「庶民台湾、勇敢承擔」と赤壁の戦いを捩ったものだった[51]。 また、映画《レッドクリフ》の台詞「困難に立ち向かうために勇気を振り絞る(要用無比的勇氣來對抗困難)」などを引用している 蔡は鄭を武双全(台湾映画「双全」での主人公)や三国志の周瑜に喩えたが、本人は「現在オーバーウェイトで『胖周瑜』だ。」と自嘲している(「胖」は太った人物を「ふとっちょ」と揶揄する表現[52])。また、15,000人以上の有権者名簿の姓名を覚えているという記憶力を持ち、蔡は鄭に対し「人間PDA」と評していた[53]。
党幹部の要請により、急遽2009年の統一地方選挙に出馬することになった。選挙活動は58日間しかなく4万9,000票あまりの僅差で国民党名誉主席で呉伯雄を父にもつ呉志揚に惜敗するも、得票率では46%に迫る善戦ぶりだった。これは特に伝統的に国民党が強い桃園県においては党の過去最高の得票率であり、新世代の中心人物へと上り詰めることになる。その後新総統となる蔡英文はこの件を「鄭文燦58日間の奇跡(鄭文燦的五十八天奇蹟)」と評した[54]。
2012年立法委員選挙で地元桃園県選挙区(蘆竹郷、亀山郷、一部の桃園市域)から出馬するも国民党のベテラン議員に2万票差で敗れ、5選を許すことになった。[57][58]。
候補者番号 | 党籍 | 姓名 | 得票 | 得票率 | 当選 |
1 | 民主進歩党 | 鄭文燦 | 82,820 | 44.65% | |
2 | 中国国民党 | 陳根徳 | 102,648 | 55.35% | |
下馬評では圧倒的に有利だった現職の呉が3万票差の僅差で敗れ、メディアは「十大不可思議」と評した[59]。直轄市長選挙において47歳での当選は、陳水扁が台北市長に当選を果たした44歳時に次いで史上2番目に若かった。
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