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西部方面特科連隊(せいぶほうめんとっかれんたい、JGSDF Western Army Field Artillery Regiment)とは、熊本県熊本市北区の北熊本駐屯地に連隊本部が駐屯する第2特科団隷下の野戦特科部隊である[1]。
26中期防では、火砲定数の削減、島嶼防衛力の向上、第4師団の地域配備師団、第8師団の機動師団化が盛り込まれた。このため、北部方面隊を除く各方面隊では野戦特科火力は方面隊直轄部隊に集約する方針となった。当部隊(以後西特連と略記する)は重装備の方面隊直轄化に伴い、第8特科連隊の一部を方面隊直轄として再編成し[2]、第4特科連隊の一部を編合した、西部方面隊唯一の榴弾砲装備部隊である。部隊マークは九州に部隊略称のWAFARを表記したものであり、隷下部隊のある駐屯地(北熊本・玖珠・えびの・久留米)に印が打たれている[2][3]。
上級部隊として、第2特科団(旧:第3特科群→西部方面特科隊。以後、特科団と略記する)が編成され[4]、西特連は特科団隷下部隊として統制を受ける[4]。ただし、西特連が編成された2018年度に限り、西特連は平時第8師団隷属、有事の際に方面隊直轄となる特殊運用(中部方面特科隊と同様の運用)を受けていた。2019年3月の西部方面特科隊隷下への編入により[5]、西部方面隊管区では、水陸機動団特科大隊および第42即応機動連隊火力支援中隊を除き、野戦特科部隊は特科隊隷下に集約された。2024年3月21日の改編で上級部隊が第2特科団となった[6]。
新編時は旧第8特科連隊所在地の北熊本駐屯地に連隊本部及び本部中隊、観測中隊、第1大隊を、えびの駐屯地に第3大隊が編成。翌年の旧第4特科連隊編入時に、連隊所在地だった久留米駐屯地[7][8]に第4大隊を新編するとともに[9]、旧第4特科連隊の要員を受け入れる形で、玖珠駐屯地に第2大隊を新編した[9][10][1]。このため、本部および本部中隊、情報中隊、奇数の射撃大隊は旧第8特科連隊、偶数番号の射撃大隊は旧第4特科連隊に由来する。第1-第3大隊は普通科戦闘団へ隷属し、火力支援を行う直協任務大隊、第4大隊は西部方面隊全般の火力支援等を行う全般支援大隊として運用される[6]。
警備隊区は第2大隊を除き指定され、旧第8特科連隊の全域である熊本県南部と、旧第4特科連隊の佐賀県部分を継承し、第4高射特科大隊(佐賀県の一部)から警備隊区の移管を受け、熊本県南部の5市8町5村[11]および佐賀県(三神地区の2市3町除く)の8市6町を担当している[注 1]。
旧第8特科連隊では「熊本八特太鼓」と呼ばれる和太鼓演奏グループがあり、「自衛太鼓」の一つとして自衛隊音楽まつりや部外での演奏を行っていた。2018年3月の部隊新編をもって「熊本西特連太鼓」と改称したという[2](えびの駐屯地では「えびの自衛隊おじか太鼓」、久留米駐屯地では「久留米一心太鼓」が別途編成されている)。
各大隊は前身部隊等の愛称等を引き継いでいる。第2大隊はかつて駐屯していた第8戦車大隊の部隊マークであった白虎を部隊マークに引き継ぎ[10]、第4大隊は旧第4特科連隊の後身として引き続き久留米駐屯地に駐屯することから「4特(ヨントク)」の愛称を引き継いでいる[3]
特記ない限り北熊本駐屯地所在。
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