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船山(ふなやま)は、飛騨高地の中央に位置する岐阜県高山市と下呂市にまたがる標高1,479 mの山[注釈 1][2]。舟山とも書く。
位山、川上岳と船山を合わせて位山三山、飛騨三霊山と呼ばれている[3]。西側の位山との鞍部の位山峠には東山古道が通っていた[3]。船山を含む周辺の山域は、岐阜県の位山舟山県立自然公園の指定を受けている[4]。ぎふ百山の一つに選定されている[5]。山頂部には、モミ、ネズコ、イチイなどの原生林があり[2]、船山山頂花木園が整備されている[3]。山頂の東側には船山神社がある[3]。山頂部にはテレビ局や電気通信事業者の高山市方面への電波通信施設が乱立する[3][6]。山麓の傾斜地にある開拓地では、高冷地の気候を生かしてナシとリンゴ、モモなどが栽培されている[7][8]。
東山腹には、ひだ舟山スノーリゾートアルコピアのスキー場が開設され[6]、夏には「アルコピアひまわり園」の観光スポットとなっていた[7]。しかし、利用客の落ち込みから、ひだ舟山スノーリゾートアルコピアは2023年(令和5年)3月12日に廃止された[9]。廃止後も旧スキー場のゲレンデをヒマワリ畑にするイベントは継続している[10]。旧スキー場についてはキャンプ場などを開設する計画がある[9]。
昔は「久々濃山」と呼ばれていた[8]。『宮殿縁起』では、「雲の波を分け船を止めたことから船山と呼ばれた」とされている[8]。船を逆さに伏せたような山容であることが山名の由来であるとする説もある[3][7]。飛騨富士(ひだふじ)の異称をもつ[7][11][12]。
岐阜県道98号宮萩原線沿いの位山峠及びアララギ湖から登山道が開設されている。位山峠から山頂へ至る登山道の下部にはブナの原生林があり[3]、位山峠から登るコースは「光と風の道」と名付けられている岐阜大学の演習林に沿ったコース[6][8]。積雪期には、ひだ舟山スノーリゾートアルコピアからリフトを利用して雪山登山が行われることもあり[3]、山頂部には北アルプスを望む展望台があり[7]、東屋が設置されている。山頂部からは白山、御嶽山、位山、川上岳などを望むことができる[3][6]。
高山市の南側にあり、飛騨高地で独立峰のように位置する[3]。山頂部は東西に長い[3]。乗鞍岳から西に延びる位山分水嶺に属する[8]。
山頂の東2.9 kmには、大沢山(標高1,112 m)がある。周辺の主要な山を以下に示す。
東山麓の飛騨川沿いにJR東海の高山本線と国道41号通り、北山麓の無数河川沿いに岐阜県道455号段久々野線が通り、西山腹に岐阜県道98号宮萩原線が通る。北山腹に林道が通り、南山腹に山頂部の電波通信設備へ至る船山管理道路が通る[15]。
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