渡部隆
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渡部 隆(わたべ たかし、男性、1959年1月15日 - )は、日本のアニメーター、メカニックデザイナー、美術スタッフである。新潟県高田市(現在の上越市高田地区)出身。東京造形大学ビジュアルデザイン科卒業[1]。
わたべ たかし 渡部 隆 | |
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生年月日 | 1959年1月15日(65歳) |
出生地 | 新潟県高田市(現・上越市) |
職業 | アニメーター・メカニックデザイナー・レイアウト・美術設定 |
主な作品 | |
『SF新世紀レンズマン』 (メカニックデザイン) |
元々は漫画家を志望していたが、好きな漫画を描くために名前を売ろうとの考えからイラストレーターとしての活動を始め、ハヤカワ文庫の装丁画などを手がけるようになる[2]。イラストの持ち込みをしている間に友人から紹介される形でJCGLのCGオペレーターとして映画『SF新世紀レンズマン』に参加。CG部分のイメージボードからメカニックデザイン、イラストまでを担当し、これが実質的なデビュー作となる[3][4]。その後、マッドハウス作品を皮切りに『王立宇宙軍 オネアミスの翼』、『AKIRA』、『CYBER CITY OEDO 808』、『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』など多くの劇場アニメやOVAのスタッフとして活躍。
正確なパース、レンズ描写の先駆者として知られている[5]。『機動警察パトレイバー the Movie』では渡部の描くレンズの歪みなども計算された美術設定とレイアウトに荒川眞嗣、黄瀬和哉ら周りのアニメーター達が感化され、次作『機動警察パトレイバー 2 the Movie』でのカメラやレンズを強く意識した画面作りに大きな影響を与えた[6][7][8][9]。以降、押井守とProduction I.Gの劇場作品には欠かせないスタッフの一人となっている。
アニメーションのレイアウトはもちろん、3DCGのモデリングもできる[10]。
渡部の仕事の数々は多くの同業者から高い評価を受けており、大友克洋[10]などから賞賛される他、今敏はアニメ業界に入ってから影響を受けた人物の一人として名前を挙げ[11]、「『この建物・この空間をここから見て、このレンズで見たら、すごく魅力的に見える』という視点を常に持っている」「渡部さんがいなかったら、今のアニメ界の状況はないですね。彼のおかげで、背景の比重が従来より大きくなったのは間違いないでしょう」と賞賛している[12]。
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