清水灯台(しみずとうだい)は、静岡県静岡市清水区にある三保半島の東端に立つ、白亜の小型灯台で、水平断面が八角形をしている[1]。日本で最初の鉄筋コンクリート造灯台である[2]。歴史的文化財的価値が高く、国の重要文化財に指定されるとともに、Aランクの保存灯台となっており[1]、現在も建設当時の姿をそのまま残す。周辺は、世界文化遺産富士山の構成資産「三保松原(みほのまつばら)」、国指定名勝「三保松原(みほのまつばら)」、日本平・三保松原県立自然公園の景勝地となっており、真崎や内浜の海水浴場ほど近く[2]、その松原の中に佇立している。一般には三保灯台(みほとうだい)と呼ばれることが多いが、海上保安庁による正式名称は「清水灯台」である。
歴史
1912年(明治45年)3月1日に設置、初点灯された[3]日本で最初の鉄筋コンクリート造灯台である[2]。清水港は、古来から重要な港で、そこに出入りする船の航行安全のために灯台が必要だった。
1994年(平成6年)4月から無人化される[4]。清水灯台の風見鶏は、最後の灯台守の娘による羽衣の天女のデザインとなっている[4]。
2009年(平成21年)2月6日に日本国近代化産業遺産に認定[4][5]。2010年(平成22年) 土木学会により平成22年度選奨土木遺産に選出[4][5][6]。2013年(平成25年)静岡市地域景観資源に指定された[5]。