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日本のお笑いコンビ ウィキペディアから
極楽とんぼ(ごくらくとんぼ)は、吉本興業所属の山本圭壱と82Style所属の加藤浩次からなる日本のお笑いコンビ。略称は「極楽」。
メンバー |
山本圭壱 加藤浩次 櫻庭博道 |
---|---|
結成年 | 1989年8月[1] |
事務所 |
吉本興業 (山本) 82Style (加藤) |
活動時期 |
1989年 - 2006年 2016年 - |
出会い | 劇団東京ヴォードヴィルショー研究所「闘魂塾」 |
現在の活動状況 | テレビ・ライブなど |
芸種 |
コント 漫才 |
ネタ作成者 | 加藤浩次 |
現在の代表番組 |
極楽とんぼのタイムリミット 週末極楽旅 アッパレやってまーす! 木曜日 |
過去の代表番組 |
めちゃ×2イケてるッ! 森田一義アワー 笑っていいとも! 極楽とんぼの吠え魂 |
同期 |
雨上がり決死隊 名倉潤(ネプチューン) なるみ など |
1989年8月にコンビ結成[1]。2006年、山本が所属事務所から解雇されたことで実質的に活動休止状態となっていた(詳しくは後述)が、2016年11月20日付で山本が同事務所へ復帰し、コンビとしての活動を再開した[2][3]。
2019年10月1日付で加藤が吉本興業を離れ、個人事務所として同事務所とエージェント契約を締結したため、事実上、メンバーの所属事務所が異なるコンビとなった。
2021年3月31日を以て吉本興業が加藤とのエージェント契約を終了することを発表、4月1日以降は山本は吉本へ残留するがコンビとしての活動は続ける。これによりかつて解雇されていた山本が事務所に残り、加藤が事務所を離れる形となった。
1989年2月に佐藤B作が主宰する「劇団東京ヴォードヴィルショー」の研究所「闘魂塾」の第4期生として2人が入団し出会う。同期の櫻庭博道を含めた3人でコントライブ『ラ・ママ新人コント大会』に出演。トリオ名を決める際に山本は『なまけものブラザーズ』を考えていたが、加藤が『極楽とんぼ』がかっこいいと提案し決定。松田優作の墓跡のうらに刻まれていた極楽とんぼから由来(あくまで加藤が山本を説得するための嘘であり、実際には書かれていない[5]。山本がこの事実を知ったのは結成から8年後の事であり、取材の場で由来を語った時に加藤から「あれはウソだった」と告げられた[6])。加藤は「旅をする2人」というイメージでこのコンビ名を考えており、「旅番組がしたいと思っていました」「旅番組をやるためにつけたようなコンビ名です」とも発言している[6][7]。
その後2人はヤングサンデー誌内の広告で吉本が東京進出にあたって新人を募集していることを知り、学費滞納などもあってか研究所を退団。櫻庭はその後も劇団東京ヴォードヴィルショーに残留している。東京吉本の吉本バッタモンクラブの第1期オーディションに合格し、同年8月にデビュー[8]。コンビを組んだきっかけは山本が大の広島東洋カープファンであり、広島の名選手である山本浩二を敬愛していたが故に加藤の名前が「コウジ」であったことから運命を感じ、コンビ結成に至った。なお加藤の本名は山本浩二と同じ「浩二」であり、山本の弟の名前は同音異字の「浩司」である。
1990年、『新伍&紳助のあぶない話』(関西テレビ)で前説を担当。その後、深夜番組『新しい波』に出演したのを機にナインティナイン・よゐこ・本田みずほ・光浦靖子(オアシズ)らと共に、当時ディレクターの片岡飛鳥によって『とぶくすり』のレギュラーに抜擢される。以後も片岡が担当した番組『めちゃ²モテたいッ!』(初期は山本のみレギュラー)や『めちゃ²イケてるッ!』に出演。1998年頃からコンビとしての人気が上昇し、次第に仕事が増えていった。
2000年代以降は2人とも俳優業にも活動の幅を広げ、加藤は司会者としての仕事が増え、山本も社会人野球チーム・茨城ゴールデンゴールズに所属。個別で活動していくことが多くなっていった。
2006年7月18日午後、山本が起こした淫行騒動を受け、吉本興業が記者会見で山本の芸能活動停止(専属芸能家契約の解除)を発表し、コンビとしての活動は停止となった。以降加藤は単独で芸能活動を継続。「事実上のコンビ解散、事実上の芸能界引退」と報道されたが、加藤は同年7月21日放送の『金曜JUNK 極楽とんぼの吠え魂』の最終回放送にて「解散は自分と山本が決めること」「引退は山本が決めること」と話していた。
山本の不祥事以降、コンビで出演した番組の再放送や総集編等で山本が出演しているシーンは基本的に放送されず(詳しくは山本圭壱の項目を参照)、放送されても顔にボカシなどの処理が施されていた。コンビとしての活動停止後も『めちゃイケ』のEPGでは加藤に関しては「加藤浩次(極楽とんぼ)」と表示され、加藤は『金曜JUNK2 加藤浩次の吠え魂』(TBSラジオ)において、第2回放送(2007年4月13日)から番組冒頭の挨拶で「極楽とんぼ・加藤浩次です」と名乗っていた。
2015年1月19日、吉本興業との契約解除から8年半ぶりに山本が下北沢駅前劇場でお笑いライブを開催し、芸能界復帰を発表した。チラシのタレント名は「山本圭一」ではなく旧芸名の「山本圭壱」とし、ライブ出演者欄には「極楽とんぼ 山本圭壱」とコンビ名を記していた。同年の7月5日、加藤が出演したコントライブにて共演者の矢作兼(おぎやはぎ)にうながされ客席でライブを見ていた山本をステージに上げて飛び入りで出演し、2006年7月の山本の不祥事以来約9年ぶりに加藤と共演した。
2016年7月30日、『めちゃイケ』へ山本が約10年振りに出演した。番組内で加藤は、不祥事を起こして世間に迷惑をかけたことやメンバー・スタッフに正式な形で謝罪しなかったことを叱責し、コンビとして改めて関係者に謝罪。直後に2人でリングを降り、視聴者に土下座で謝罪した。また、同年夏以降に極楽とんぼとして全国で謝罪行脚のライブをする考えを明かした。加藤は以前より「いつか、コンビでお笑いライブを開催したい」とコンビ活動について口にしており、山本の『めちゃイケ』出演が決まる前からライブの準備をしていたという。
2016年11月20日付で山本がよしもとクリエイティブエージェンシーに復帰し[2]、コンビとして活動していくことを発表した[2][3]。
2017年2月19日、『極楽とんぼの吠え魂』の特番として10年ぶりにコンビで同番組に出演し、本当の最終回として放送された。
2017年3月4日・5日、『極楽とんぼ「KAKERU TV」~24時間AbemaTV生JACK〜』(AbemaTV)で24時間生放送に挑戦した。AbemaTVの過去最高となる350万視聴を記録。また番組でコンビとしての同局でレギュラー番組開始が発表され、加藤は涙を浮かべていた。ゲストとしてココリコ・ロンドンブーツ1号2号・おぎやはぎ・品川庄司・ワッキー(ペナルティ)・矢口真里・井手らっきょ・大原かおりなど50人以上の芸能人が参加した。
2018年1月2日放送の『めちゃイケ』にて山本にレギュラー復帰と伝えられるも、後日の放送ではレギュラー復帰はないと伝えられる。ただし、3月以降の放送ではクレジット上の表記が加藤浩次の後ろに移動。クレジット上はレギュラーに復帰した。最終回の放送で山本は最初から最後まで参加。正式メンバーとして総監督の片岡飛鳥から番組の卒業証書も受け取った。
主にコントであり、ネタは結成当時は山本がネタを作っていたが2016年からは加藤が作っている。小道具などは多く持ち込まないため、漫才コントの形になることが多い。基本スタイルは加藤がツッコミで山本がボケだが、ネタの途中でどちらかが納得いかないことがあるとキレ始め(大抵は加藤が山本に無茶振り、無理難題を強要することが多い。山本がボケのイメージが強いのもこのため)、もう一方も逆ギレして結果どちらがボケなのかツッコミなのかがわからなくなってしまう、もしくはWボケになることもある。こういった芸風は男性には人気が高かったが、好き嫌いの好みが分かれるところ。
番組では加藤がボケの役割になって暴走することが多く、山本や他の出演者が止めるスタイルが定番となっている。また、その逆のパターンで、山本の勝手な立ち振る舞いや悪ふざけに加藤が激怒してからの喧嘩コントのスタイルもよくある。また加藤がボケて山本がツッコんだり、2人ともボケたりするのもしばしば。
極楽とんぼとしての出演番組を記載、個別での出演番組は個人の項目を参照。
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