御坊市(ごぼうし)は、和歌山県中部に位置する市。和歌山県紀中・日高地域での中核の都市である。また、熊野古道にも位置する。
和歌山県の海岸線のほぼ中央で、日高川の河口に位置する。
南北に長い地形で、紀伊水道に面した部分はほぼ平坦であるが、市の東側は山地になっているところもある。黒潮の影響で年間を通じて温暖多雨で、冬も霜が降りることはほとんどない。
今後発生が予測される南海トラフ巨大地震の際には、最大14mの津波が到達することが予想されている。これは和歌山県下で最大値である[1]。
人口
平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、3.50%減の26,106人であり、増減率は県内30市町村中7位。
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御坊市と全国の年齢別人口分布(2005年)
| 御坊市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 御坊市 ■緑色 ― 日本全国
| ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
御坊市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
| 30,573人
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1975年(昭和50年)
| 30,272人
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1980年(昭和55年)
| 30,398人
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1985年(昭和60年)
| 30,450人
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1990年(平成2年)
| 29,133人
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1995年(平成7年)
| 28,510人
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2000年(平成12年)
| 28,034人
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2005年(平成17年)
| 27,053人
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2010年(平成22年)
| 26,111人
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2015年(平成27年)
| 24,801人
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2020年(令和2年)
| 23,481人
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総務省統計局 国勢調査より |
市名は、浄土真宗本願寺(現在では西本願寺)の日高御坊(現本願寺日高別院)が約400年前に建立され、地元民がそれを御坊様と呼び親しんだことに由来する。その後寺内町として発展し、現在もその面影を残した街並みが残る。
沿革
さらに見る 代, 氏名 ...
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
1 | 菅原清六 | 1954年4月 | 1959年1月 | |
2 | 湯川周次郎 | 1959年1月 | 1967年1月 | |
3 | 菅原清六 | 1967年1月 | 1972年6月 | 再任 |
4 | 玉置修吾郎 | 1972年6月 | 1992年6月 | 5期20年勤めた |
5 | 柏木征夫 | 1992年6月11日 | 2020年6月10日 | 7期28年勤めた |
6 | 三浦源吾 | 2020年6月11日 | 現職 | |
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市議会
- 定数:14人[3](そのうち2人が女性で、議員の14.28%が女性)
- 任期:2023年1月26日 - 2027年1月25日
主産業は第一次産業である。
第二次産業
古くは奥日高より日高川で運搬される木材の集散地として発展した。
現在は市南部の塩屋地区にある日高港企業用地、御坊工業団地を中心に製造企業の誘致活動が行われており、工業地域の一角を成している。
中でも、大洋化学による麻雀牌の生産高は日本一を誇っており、全自動卓用に至ってはほぼ100%のシェアを誇っている。
第三次産業
国道42号線沿線や、市中心部の本町商店街を中心に商業が発展していたが、昨今は中心部の商店街が衰退傾向にあり、国道42号線沿い、及び県道26号線沿いに位置する御坊市湯川町が発展傾向にある。
日本郵政グループ
集配郵便局
無集配郵便局
- 御坊西町郵便局(御坊)
- 御坊島郵便局(島)
- 御坊湯川郵便局(湯川町小松原)
- 御坊財部(たから)郵便局(湯川町財部)
- 名田(なだ)郵便局(名田町上野)
- 御坊塩屋郵便局(塩屋町南塩屋)
- 藤井郵便局(藤田町藤井)
簡易郵便局
ゆうちょ銀行
- 大阪支店 ロマンシティ御坊ショッピングセンター内出張所(湯川町財部)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
- その他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置され、御坊郵便局ではホリデーサービスを実施(2011年6月現在)。
※御坊市内の郵便番号は「644-00xx」(ただし藤田町藤井は「649-1341」、藤田町吉田は「649-1342」)(いずれも御坊郵便局の管轄)となっている。
- 民営化以前、藤井郵便局では「649-13xx」区域(藤田町藤井、藤田町吉田、および日高郡日高川町(旧川辺町域の一部))の集配業務を担当していたが、同局は2006年9月19日付で集配業務を御坊郵便局に移管し、現在は窓口業務のみとなっている[4]。
幼稚園
- 御坊市立大成幼稚園
- 御坊市立湯川幼稚園
- 御坊市立塩屋幼稚園
- 御坊市立名田幼稚園
小学校
- 御坊市立御坊小学校
- 御坊市立野口小学校
- 御坊市立塩屋小学校
- 御坊市立藤田小学校
- 御坊市立名田小学校
- 御坊市立湯川小学校
鉄道
中心駅は西日本旅客鉄道(JR西日本)の紀勢本線と、私鉄の紀州鉄道が乗り入れる御坊駅で、特急含む全ての列車が停車する。
紀勢本線は、和歌山方面へは普通列車が概ね1時間に2本、特急列車が1時間に1本で、田辺方面へは普通・特急共に概ね1時間に1本である。紀州鉄道は、JR線の普通列車と接続する形で朝晩は1時間に2本、データイムは1時間に1本運行されている。
路線バス
前者は御坊駅を起点に印南方面、日高町方面、奥日高方面への路線バスを運行している。
後者は紀伊由良駅を起点に運行しており、御坊市内へは一部の便が乗り入れている。以前は南海バスによる関西空港への空港リムジンバスが運行されていたが、現在は廃止されている。
最寄空港
- 関西国際空港(車で約1時間10分(有料道路利用)、特急列車で約1時間半、普通・快速列車で約2時間)
- 南紀白浜空港(車で約1時間(有料道路利用))
史跡名勝
御坊市は熊野古道に位置し、それにまつわる文化財も多い。
施設
- 御坊市歴史民俗資料館
- 御坊総合運動公園(御坊市民球場、陸上競技場併設)
- 野口オートキャンプ場
- 日高川ミニゴルフ場
- 観光農園(いちご園、みかん園、メロン園、ブルーベリー園、イモ掘り園、花園)
- 紀州鉄道(日本に残るローカル線として鉄道ファンならずとも人気がある)
祭礼
- 御乙祭(須佐神社) - 3月10日
- 印南祭(山口八幡神社) - 10月2日 ※印南町内の神社と合同で行われる。
- 御坊祭(小竹八幡神社) - 10月5日
- 森祭(須佐神社) - 10月第二日曜日
- 土生祭(土生八幡神社) - 10月第三日曜日 ※神社は日高川町だが、御坊市藤田町藤井地区が含まれる
- 熊野祭(熊野神社) - 10月第三日曜日 ※熊野(くまの)ではなく、御坊市熊野(いや)地区にある神社の祭礼
- 塩屋祭(塩屋王子神社) - 10月第三日曜日
- 吉田祭(吉田八幡神社) - 10月第四日曜日
イベント
- みやこ姫よさこい祭り(5月上旬)
- みやこ姫みなとフェスタ(11月上旬)
- 御坊市花火大会(8月第四土曜日:2000発前後)
日本郵政公社ホームページ「郵便局の改廃情報」平成18年9月11日発表分
ウィキメディア・コモンズには、
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