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日本の雑誌 ウィキペディアから
『女学生の友』(じょがくせいのとも)は、かつて存在した日本の少女向けの月刊雑誌である。小学館が編集・発行した。1950年4月号から、1975年1月号より『Jotomo』と改称されつつ、1977年12月最終号まで刊行された。 後継誌は隔週刊行の『プチセブン』。 本誌のほかに、季刊『別冊女学生の友』(のちに『ジュニア文芸』と改称、月刊化)、季刊『デラックス女学生の友』という別冊シリーズも派生した。
『女学生の友』は、1950年(昭和25年)に少女向け総合雑誌として創刊された。対象となる年齢層は中学生・高校生の少女として、小学生までをターゲットとした小学館の学年別学習雑誌からの移行を企図して刊行された。
創刊当初の掲載内容は、吉屋信子の少女小説、村岡花子の翻訳小説などの読物に、少女漫画、学習ページなどを加えたものであった。この頃、編集部で才能を発揮していたのは後に歴史小説家として名を馳せた永井路子であった。1960年代から、表紙を若手女優やモデルの写真が飾り、別冊付録として藤田ミラノの抒情画を表紙とした少女小説・ジュニア小説の小冊子が付いた。1966年(昭和41年)、別冊としてジュニア小説誌が創刊されると、誌面はファッション、芸能、少女漫画を中心とするようになった。別冊付録はファッション情報を掲載した小冊子で、1973年(昭和48年)からは『プチプチ』と称し人気を呼んだ。
1975年(昭和50年)に誌名を『Jotomo』に変更しリニューアルを図るが、週刊誌ブームに押され1977年(昭和52年)12月をもって休刊。 前述のとおり後継誌2誌も既に休刊している。
上田トシコ、内藤ルネ、エムナマエ、あすなひろし、わたなべまさこ、藤子不二雄(『オバケのQ太郎』番外編『オバケのP子日記』、1966年)
のちにマンガ『キャンディ・キャンディ』の原作者・水木杏子として知られる名木田恵子(1966年受賞)[1]らを輩出した。
『女学生の友』のモデルから、柏木由紀子、榊原ルミ、早瀬久美、森川千恵子、桐生かほる、山田はるみ、ルーシー・ケントなど数多くが芸能界デビューを果たしている。表紙を飾った女優、モデルは、以下の通りである。
1月号:吉永小百合/ 2月号:姿美千子/ 3月号:和泉雅子/ 4月号:本間千代子/ 5月号:(不明)/ 6月号:いしだあゆみ/ 7月号:西尾三枝子/ 8月号:高田美和/ 9月号:吉永小百合/ 10月号:九重佑三子/ 11月号:姿美千子/ 12月号:和泉雅子/
1月号:吉永小百合/ 2月号:柏木由紀子/ 3月号:山本リンダ/ 4月号:いしだあゆみ/ 5月号:浅野順子/ 6月号:ジュディ・オング/ 7月号:九重佑三子/ 8月号:恵ともこ/ 9月号:和泉雅子/ 10月号:内藤陽子/ 11月号:松原智恵子/ 12月号:吉永小百合/
1月号:柏木由紀子/ 2月号:酒井和歌子、早瀬久美/ 3月号:浅野順子/ 4月号:和泉雅子/ 5月号:恵ともこ/ 6月号:内藤陽子/ 7月号:由美かおる/ 8月号:橘和子/ 9月号:酒井和歌子/ 10月号:榊原ルミ/ 11月号:早瀬久美/ 12月号:恵ともこ/
1月号:和泉雅子/ 2月号:浅野順子/ 3月号:松原智恵子/ 4月号:酒井和歌子/ 5月号:保倉幸恵/ 6月号:榊原ルミ/ 7月号:ジュディ・オング/ 8月号:小林幸子/ 9月号:島啓子/ 10月号:内藤洋子/ 11月号:奈美悦子/ 12月号:早瀬久美/
1月号:酒井和歌子/ 2月号:保倉幸恵/ 3月号:榊原ルミ/ 4月号:寺尾真知子/ 5月号:久美かおり/ 6月号:ピンキー、ジミー・オズモンド/ 7月号:島桂子/ 8月号:聖ミカ/ 9月号:ジュディ・オング/ 10月号:酒井和歌子/ 11月号:保倉幸恵/ 12月号:森川千恵子/
1月号:吉沢京子/ 2月号:岡田可愛/ 3月号:内藤陽子/ 4月号:酒井和歌子/ 5月号:山田はるみ/ 6月号:岡崎友紀/ 7月号:遠藤三重子/ 8月号:アンナ結城/ 9月号:松原麻里/ 10月号:(不明)/ 11月号:田島佳代子(現:麻丘めぐみ)/ 12月号:谷牧子/
1966年(昭和41年)4月、『女学生の友』の別冊として、ジュニア小説誌・季刊『別冊女学生の友』(べっさつじょがくせいのとも)が創刊された。1967年(昭和42年)4月、誌名が『ジュニア文芸』(ジュニアぶんげい)に変更されると同時に、季刊から月刊となる。1971年(昭和46年)8月号まで刊行されて休刊した。
『ジュニア文芸』では、木村仁(木村光久)が、三浦綾子の小説『氷点』(1969年 - 1970年連載)、若杉慧の小説『エデンの海』(1970年)を劇画化、連載した。
1969年(昭和44年)、『女学生の友』の別冊として、季刊『デラックス女学生の友』が創刊された。内容はファッションに特化している。休刊時期は不明。
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