佐藤 嘉幸(さとう よしゆき、1971年 - )は、日本の哲学者。筑波大学人文社会系准教授。
専門はミシェル・フーコー、ジル・ドゥルーズ、ジャック・デリダ、ルイ・アルチュセールなどのフランス現代思想、社会理論、権力理論。
- 1971年 京都府生まれ
- 1994年3月 京都大学経済学部経済学科卒業
- 2001年11月 京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)取得。学部、大学院在籍時に、浅田彰の現代思想自主ゼミに参加していた。
- 2004年9月 パリ第10大学大学院認識・文化研究科哲学専攻修了。博士(哲学)取得。指導教官はエティエンヌ・バリバール。
- 2005年9月 筑波大学人文社会科学研究科 講師
- 2013年4月から現在 筑波大学人文社会系 准教授
- Pouvoir et résistance: Foucault, Deleuze, Derrida, Althusser(L'Harmattan, 2007)
- 『権力と抵抗 - フーコー・ドゥルーズ・デリダ・アルチュセール』(人文書院、2008)
- 『新自由主義と権力 - フーコーから現在性の哲学へ』(人文書院、2009)
- 『脱原発の哲学』(田口卓臣との共著、人文書院、2016)
- 『三つの革命 - ドゥルーズ=ガタリの政治哲学』(廣瀬純との共著、講談社選書メチエ、2017)
- Power and Resistance: Foucault, Deleuze, Derrida, Althusser (Verso, 2022)
分担著
- 『ドゥルーズ=ガタリの現在』(鈴木泉, 小泉義之, 檜垣立哉共編、平凡社、2008)
- 『現代思想と政治 - 資本主義・精神分析・哲学』(市田良彦, 王寺賢太共編、平凡社、2016)
- Penser avec Fukushima (Christian Doumet et Michaël Ferrier, dir., Editions Nouvelles Cécile Defaut, 2016)
- 『『脱原発の哲学』を読む』(田口卓臣, 小出裕章他との共著、読書人、2017)
- 『『脱原発の哲学』は語る』(田口卓臣, 前田朗他との共著、読書人、2018)
- 『福島原発集団訴訟の判決を巡って - 民衆の視点から』(小出裕章, 崎山比早子他との共著、読書人、2019)
- 『〈68年5月〉と私たち - 「現代思想と政治」の系譜学』(王寺賢太, 立木康介共編、読書人、2019)
- Liberté de la recherche : Conflits, pratiques, horizon (Mélanie Duclos et Anders Fjeld, ed., Éditions Kimé, 2019)
- 『いばらき原発県民投票 - 議会審議を検証する』(佐藤嘉幸, 徳田太郎共編、読書人、2021)
- 『フーコー研究』(小泉義之, 立木康介共編、岩波書店、2021)
- 『ミシェル・フーコー『コレージュ・ド・フランス講義』を読む』(佐藤嘉幸, 立木康介共編、水声社、2021)
- 『25年後の東浩紀 - 『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ』(宮崎裕助編、読書人、2024)
翻訳
- 『ミシェル・フーコー思考集成 IX』(ミシェル・フーコー、蓮實重彦, 渡邊守章監修、共訳、筑摩書房、2001)
- 『自分自身を説明すること - 倫理的暴力の批判』(ジュディス・バトラー、清水知子との共訳、月曜社、 2008、改訳決定版2024)
- 『権力の心的な生 - 主体化=服従化に関する諸理論』(ジュディス・バトラー、清水知子との共訳、月曜社、2012、改訳新版2024)
- 『ユートピア的身体 / ヘテロトピア』(ミシェル・フーコー、水声社、2013)
- 『獣と主権者 II』(ジャック・デリダ、西山雄二, 亀井大輔, 荒金直人との共訳、白水社、2016)
- 『アセンブリ - 行為遂行性・複数性・政治』(ジュディス・バトラー、清水知子との共訳、青土社、2018)
- 『物質=問題(マター)となる身体 - セックスの言説的境界について』(ジュディス・バトラー、佐藤嘉幸監訳、竹村和子, 越智博美らとの共訳、以文社、2021)
- 『非暴力の力』(ジュディス・バトラー、清水知子との共訳、青土社、2022)
- 『アセンブリ - 新たな民主主義の編成』(アントニオ・ネグリ, マイケル・ハート、水嶋一憲, 箱田徹, 飯村祥之との共訳、岩波書店、2022)