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ツツジ科ツツジ属の半落葉低木 ウィキペディアから
ヤマツツジ(山躑躅[7]、学名: Rhododendron kaempferi var. kaempferi)はツツジ科ツツジ属の半落葉低木。山地や丘陵の林内に生える。別名、エゾヤマツツジ[1]、テリハヤマツツジ[1]。
ヤマツツジ | ||||||||||||||||||||||||
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福島県会津地方 2012年5月 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Rhododendron kaempferi Planch. var. kaempferi (1853)[1] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
ヤマツツジ(山躑躅) |
北海道南部、本州、四国、九州に分布し、丘陵や低山地の疎林内、林縁、日当たりのよい尾根筋、草原などに生育する[7][8]。日本の野生ツツジの代表種で、日本の野生ツツジでは分布域がもっとも広い。酸性土壌に向くツツジが多い中、本種はその代表的な種である[7]。
半落葉広葉樹。低木で高さは1 - 4メートル (m) になる[7]。若い幹は赤褐色から褐色で、滑らかである[8]。成木になると樹皮が浅く割れて薄くはがれる[8]。若い枝は赤褐色で上向きで淡褐色の伏した剛毛が密生する[8]。
葉は互生し、葉柄は長さ1 - 3ミリメートル (mm) になる。春葉と夏葉の別があり、春葉は春に出て秋に落葉し、夏葉は夏から秋に出て一部は越冬する[7][8]。春葉は長さ2 - 5センチメートル (cm) 、幅0.7 - 3 cmになり、卵形、楕円形、長楕円形、卵状長楕円形など形状や大きさに変化が多く、先は短くとがり先端に腺状突起があり、基部は鋭形、葉の両面、特に裏面の脈上に長毛が生える。夏葉は春葉より小型で、長さ1 - 2 cm、幅0.4 - 1 cmになり、倒披針形、倒披針状長楕円形で、先は丸く先端に腺状突起があり、基部はくさび形、葉の両面に毛が生える。
花期は4 - 6月[7]。枝先の1個の花芽に2 - 3個の花をつける[7]。花色は、ややオレンジ色がかった赤色がふつうで[9]、品種・変種によっては赤、紅紫色など濃いものや淡いもの、まれに白色がある。花柄は長さ3 - 4 mmになり、花冠の筒はやや太く、径3 - 4 cmの漏斗形で5中裂する[7]。花冠の上側内面に濃色の斑点があり、内面に短毛が散生する。雄蘂は5本[7]。花柱は長さ3 - 4 cmになり無毛。
果実は蒴果で長さ6 - 8 mmの長卵形で、8 - 10月に熟し裂開する。冬でも裂開した果実が枝に枯れ残っていることも多い[8]。
冬芽(花芽)は越冬葉に囲まれる[8]。葉痕は三角形から半円形で、維管束痕が1個つく[8]。
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