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日本の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第6部 ウィキペディアから
『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』(ジョジョのきみょうなぼうけん パート6 ストーンオーシャン、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part6 Stone Ocean)は、荒木飛呂彦による日本の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart6(第6部)。スタンド(幽波紋)シリーズ第4弾。
これまでのシリーズ以上に血縁や運命的な「人と人との繋がり」に重きを置いた物語構造が特徴。Part3にてDIOを倒した空条承太郎の直系の血統にあたる娘・空条徐倫と、DIOの残党・後継者との戦いが描かれており、Part1でのジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーに始まり、1世紀以上続いてきたジョースター家の因縁に終止符が打たれる。
作中年代である2011 - 2012年は連載時点での近未来であり、刑務所を含むアメリカ国内が舞台となっている。Part4からスタンドと深く関わってきた「弓と矢」は本部には序盤で脇役的にしか登場せず、その代わりに物語の鍵となるのはスタンド能力を記録された「DISC」である。
副題は「第6部 空条徐倫 ―『石作りの海(ストーンオーシャン)』」。本作からサブタイトルが作品タイトルに追加され、本作の場合は『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』となる。「ストーン」は石の牢獄、「オーシャン(海)」は女性の象徴。
単行本も新たに第1巻から刊行されたが、「1(64)」のように括弧表記でPart1からの通算巻数も表記されている。
主人公を女性にするという案は本作よりも前から出ていたが、考慮した上で取り下げられていた。Part6では荒木が女性案を押し、編集側は保守判断から反対案を出すも、最終的には女性主人公となった。
Part5『黄金の風』完結からPart6開始までは準備期間があり、『週刊少年ジャンプ』誌上での連載は休止していた。その間、フロリダ州マイアミの刑務所などへの取材が行われ、単行本1(通算64)巻には関係者への謝辞があり、また5(通算68)巻扉にはこの体験に関するコラムがある。
『週刊少年ジャンプ』連載時に誌面に付けられたアオリが特徴的とされ、単行本ではカットされたが、いくつかは『JOJOVELLER 3HISTORY』に再録された。作者とのやり取りにヒントを得て編集が考えて付けたことが明かされている。
2021年4月4日に開催されたオンラインイベント「ジョジョの奇妙な冒険 The Animation Special Event 〜ジョースター 受け継がれる魂〜」にて、アニメ化が発表された[1]。同年8月8日に開催された新情報解禁配信イベントにて、追加キャストおよび放送・配信時期などが発表された[2]。
2011年のアメリカ・フロリダ州。空条承太郎の娘・空条徐倫(くうじょう ジョリーン)は轢き逃げ犯として、州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所(G.D.st刑務所)、通称「水族館」へ収監されてしまう。承太郎から差し入れられたペンダントに入っていた「矢」の破片によってスタンド能力に目覚めた徐倫は、なんとか目前の危機を乗り切る。だが、同刑務所は危険な犯罪者や厳重な警備で知られるだけでなく、とある目的からスタンド使いが何人も集められている場所でもあった。
面会に訪れた承太郎は、徐倫の収監がかつて自分が殺したDIOの残党によって仕組まれた陰謀であることを告げ、脱獄を促す。そこに謎のスタンド「ホワイトスネイク」が現れ、徐倫を庇った承太郎から「記憶」と「スタンド能力」をDISC化して奪い去る。徐倫は承太郎のDISCを取り戻すため、同刑務所内で出会った少年・エンポリオ・アルニーニョや他の囚人たちと共闘する。ホワイトスネイクもまた、DISCを狙う徐倫を迎え撃つべく刺客を差し向ける。
徐倫たちは承太郎のDISCを奪還し、ホワイトスネイクの素性がエンリコ・プッチ神父であることを知る。プッチの目的は、親友のDIOが探求していた「天国へ行く方法」を承太郎の記憶から得て、それを実行することにあった。DIOの遺骨から誕生した「緑色の赤ん坊」を吸収して新たな力を得たプッチは約束の地ケープ・カナベラルへ出発し、徐倫たちも彼を追って脱獄する。
激しい追跡劇を経て復活した承太郎も参戦したケープ・カナベラルでの最終決戦中、プッチはスタンドを進化させ、世界中の時を加速させる能力「メイド・イン・ヘブン」を獲得する。その力に翻弄された徐倫たちは、エンポリオを除いて全滅する。
その後も時は無限に加速して宇宙は終焉を迎え、特異点を経て再び2011年が訪れる。その世界ではあらゆる運命があらゆる生命体の魂に記憶されており、「天国」の条件はほぼ満たされつつあった。プッチは唯一生き残った「逃れる運命」にあるエンポリオを殺そうと、時が一巡する少し前に時の加速を止め、襲いかかる。追い詰められたエンポリオは、死んでいった者たちの遺志を受け継いでプッチに戦いを挑み、辛くも勝利する。宇宙の一巡が完成しないままプッチが死亡したため、「天国」は未完成のまま崩壊する。そして、それまであった世界とも異なる新しい世界として再構築された。
新世界での孤独の中、エンポリオは旧世界での仲間たちの面影を残す人々と出会い、徐倫によく似た女性・アイリンに名前を尋ねられる。アイリンの背中に徐倫と同じ痣を見たエンポリオは嗚咽混じりに自らの名前を告げ、物語の幕は下りる。
スタンドのパラメーターは、各単行本と『JOJOVELLER』より。
担当声優はゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』(ASB) / 『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』(EoH)および『ウルトラジャンプ』テレビCM / テレビアニメ版の順に表記。一人しか記載がない場合は、テレビアニメ版でのキャスト。またテレビアニメ版以降に発表されたゲーム作品では、テレビアニメ版に準じたキャストが起用されている[注 1]。
DIOの3人の遺児で、Part5の主人公・ジョルノ・ジョバァーナとは異母兄弟の関係にあたる。3人とも、DIOが復活に用いたジョナサン・ジョースターの血を受け継いでいるため、ジョースター家の血統者に共通する「星形の痣」を持つ。
ジョルノが自分を助けたギャングの男のおかげで人を信じることを学び、善い方向へ成長していったのとは対照的に、彼らはその成長過程において肉親を含む他者から良い影響を受けることが無かったため、総じて歪んだ性格の持ち主となっている。
彼ら3人は「3」の偶然=引力の下に病院に搬送される形で集まり、プッチと出会い[注 4]、プッチを護る最後の刺客として徐倫たちの前に立ちはだかる。
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のタイトルで、2021年12月にNetflixにて先行配信されたのち、2022年1月より2023年4月までTOKYO MXほかにて放送された[2]。
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