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DCコミックスの架空のキャラクター ウィキペディアから
キャプテン・マーベル(Captain Marvel)は、シャザム(Shazam、英語発音: [ʃəˈzæm])としても知られている架空のスーパーヒーローで、元々はフォーセット・コミックス社が発行し、現在はDCコミックスが発行しているアメリカン・コミックスに登場する。アーティストのC・C・ベックとライターのビル・パーカーが1939年にこのキャラクターを生み出した。キャプテン・マーベルは、フォーセット・コミックス発行のウィズ・コミックス2号(表紙は1940年2月)に初登場した。
キャプテン・マーベル/シャザム | |
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出版の情報 | |
出版者 | フォーセットコミックス DCコミックス |
初登場 | Whiz Comics #2 (1940年2月) |
クリエイター | C・C・ベック ビル・パーカー |
作中の情報 | |
本名 | ビリー・バットソン |
種族 | 人間 |
出身地 | フォーセット・シティ |
所属チーム | マーベル・ファミリー スコードロン・オブ・ジャスティス ジャスティス・リーグ ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ |
パートナー | メアリー・マーベル キャプテン・マーベル・Jr |
著名な別名 | キャプテン・サンダー |
能力 |
|
彼は少年ビリー・バットソン(Billy Batson)の分身であり、魔法の言葉「シャザム!」("Shazam!")(6人の「不死身の長老」の頭文字。ソロモン、ヘラクレス、アトラス、ゼウス、アキレス、マーキュリーの6人の不死身の長老の頭文字をとったもの)と唱えることで、超人的な力、スピード、飛行などの能力を持つコスチュームを着た大人に変身することができる。主な宿敵であるドクター・シヴァナ、ブラック・アダム、ミスター・マインドなどの、The Monster Society of Evilとして連携している悪党たちと戦う。
初期においてはコミックのタイトルでもあった[1]。和訳表記については「キャプテン・マーヴル」などの表記ゆれもある[2][3]。なお、『マーベル・ファミリー』もコミックのタイトルである[4][5]。本項ではマーベル・ファミリーのメンバーであるメアリー・マーベルとキャプテン・マーベル・Jrについても説明する[6]。
初登場は1940年2月発行の『ウィズ・コミックス』第2号[7]。出版社はフォーセットコミックス。1939年にC. C.ベック(C. C. Beck)とビル・パーカー(Bill Parker)によって創造された。「思春期の幻想を生かす」という前提に基づき、ビリー・バットソン少年のオルター・エゴ(別人格)としてキャプテン・マーベルは設定された[7]。
フォーセット・シティに住むビリーの職業は、ウィズ・ラジオのアナウンサーである[7]。時空を超えた永遠の岩(ロック・オブ・エターニティ)に住む魔術師シャザムにより、善の戦士に選ばれた少年ビリーは、「シャザム」という呪文を唱えると魔法の稲妻に打たれ、6人分のスーパーパワーを持った大人のスーパーヒーローに変身する[7]。メアリー・マーベルとキャプテン・マーベル・Jrのように幾人かの友人や家族もビリーの能力を共有しており、マーベル・ファミリーという仲間を有している。メアリーも変身の際には同じキーワードを使用するが、キャプテン・マーベル・Jrの場合は「キャプテン・マーベル!」である。
なお、『キャプテン・マーベル』と『マーベル・ファミリー』ともに「スーパーマンの盗作」とDCコミックスから訴えられており、1950年代には売り上げが落ち廃刊となっている。DCが版権を取得したのは1970年代であり、この時マーベル・コミックが社名などでマーベルを商標登録していたため、『キャプテン・マーベル』の使用を避け『Shazam!』に改題された[8]。2011年より開始したDCコミックスのリニューアル展開New52ではヒーローの名称もShazam!(シャザム)に改められた。
本名:ウィリアム・ジョセフ・"ビリー"・バットソン (William Joseph "Billy" Batson)
ビリーの両親は考古学者であった。二人は、ビリーとメアリーという幼い双子を連れ、エジプトでラムセス2世の墓を調査していたが、助手のテオ・アダム(ブラックアダム)により殺害される。姉と離れ離れになり、ビリーは父の弟であるエベネザーに引き取られたが、彼の目当ては遺産であり、ビリーは追い出されてしまう。ビリーはフォーセット・シティで新聞売りとして生計を立てるようになったが、ホームレス同然で、地下鉄の駅で夜を過ごすことも珍しくなかった。
ある夜、地下鉄のトンネルから謎の男が呼びかけてきた。ビリーが誘いに乗ると、そこにはルーン文字やヒエログリフ(神聖文字)が刻まれた、壮麗な列車があった。列車は二人を乗せて地下を走った。到着したのは洞窟の入り口で、そこには7つの大罪(「驕り」、「妬み」、「執着」、「怒り」、「利己」、「怠惰」、「不正義)を模った石碑が並んでいた[7]。洞窟の中には、数千年に渡る人類の守護者・魔術師シャザムが待っていた。シャザムはビリーを後継者と認め、魔力の全てを与えることにした。
こうしてビリーは、6人の神々の力を発揮するキャプテン・マーベルへの変身能力を身につけたのだった。そして、後に「謎の男はビリーの父親の幽霊だった」と判明し、ビリーは 姉を探す決意を新たにした。ラジオのアナウンサーとなるのはこの後である。
キャプテン・マーベルの能力は、彼ら6柱の神々に由来する(頭文字を並べると「SHAZAM(シャザム)」となる)。なお、叡智、剛力といった形容は『DCキャラクター大事典』による[7]。
双子の姉のメアリーはメアリー・マーベルに、友人のフレディはキャプテン・マーベル・Jrに変身する。ジュニアのパワーは、彼独自のものではなくキャプテンとメアリーから分け与えられたもののため、彼らがジュニアと同時に変身していると、それぞれのパワーは半減してしまう。
タイトル | 刊行日 | ISBN |
---|---|---|
Shazam! From the 40's to the 70's | 1977年 | 978-0517531273 |
Power of Shazam | 1995年5月 | 978-1563891533 |
Superman/Shazam!: First Thunder | 2006年5月 | 978-1401209230 |
Shazam! Family Archives | 2006年9月 | 978-1401207793 |
Showcase Presents: Shazam! | 2006年12月 | 978-1401210892 |
Trials of Shazam Vol.1 | 2007年6月 | 978-1401213312 |
Trials of Shazam Vol.2 | 2008年7月 | 978-1401218294 |
Shazam!: The Greatest Stories Ever Told | 2008年2月 | 978-1401216740 |
Shazam!: The Monster Society of Evil | 2009年3月 | 978-1401209742 |
Shazam!: The Golden Age of the World's Mightiest Mortal | 2010年12月 | 978-0810995963 |
Shazam: A New Beginning 30th Anniversary | 2013年3月 | 978-1401238216 |
Superman Vs. Shazam! | 2013年3月 | 978-1401238216 |
Shazam!: A Celebration of 75 Years | 2015年4月 | 978-1401255381 |
The New 52 | ||
Shazam! Vol.1 | 2014年6月 | 978-1401246990 |
Billy Batson and the Magic of Shazam! | ||
Billy Batson and the Magic of Shazam! | 2010年5月 | 978-1401222482 |
Mr. Mind over Matter | 2011年3月 | 978-1401229931 |
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