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東京の私立大学 ウィキペディアから
跡見学園女子大学(あとみがくえんじょしだいがく、英語: Atomi University)は、東京都文京区大塚1-5-2に本部を置く日本の私立大学。1875年創立、1965年大学設置。大学の略称は「跡見」もしくは「跡見女子大」。前身は1875年、跡見花蹊によって設立された私立跡見学校(のち跡見女学校と改称)であり、日本人によって設立された私立女子教育機関としては最も古い歴史を持つ[1]。漫画「はいからさんが通る」の主人公の通う学校(跡無女学館)のモデルでもある[2]。
跡見学園女子大学 | |
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文京キャンパス2号館 | |
大学設置 | 1965年 |
創立 | 1875年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人跡見学園 |
本部所在地 |
東京都文京区大塚1-5-2 北緯35度43分00.40秒 東経139度44分05.40秒 |
キャンパス |
文京キャンパス(茗荷谷) 新座キャンパス |
学部 |
文学部 マネジメント学部 観光コミュニティ学部 心理学部 |
研究科 |
人文科学研究科 マネジメント研究科 |
ウェブサイト | http://www.atomi.ac.jp/univ/ |
(沿革節の主要な出典は公式サイト[3][4][5][6][7])
1875年に跡見花蹊によって設立された跡見学校(跡見女学校)に淵源を有する。同校はもと、大阪・中之島に花蹊の父、跡見重敬が開設していた私塾「跡見塾」に端を発し、1859年、重敬が姉小路家に仕えることになったために、娘の花蹊が経営することになった。この塾は以後7年間続いたが、その後花蹊は父のもとに赴くためこの塾を閉鎖し、京都東洞院二条上ルに土地を得て塾を新築した。その後、1870年、姉小路家が東京に移住したのにともない、跡見家も一家をあげて東上、神田三崎町1丁目1番地の姉小路邸の一部を借りて、新たに塾を開いた。この頃は女子のみならず男子も学んでいた。 その後、花蹊は皇室・宮中からしばしばお召しがあり、また上流階級の子女の教育を求める声が多かったことから、1875年1月、神田中猿楽町13番地に新校舎を入手し、跡見学校を設立する。この年が現在、跡見学園の公式的な創立年となっている。
創設者の花蹊が、明治天皇の皇后(昭憲皇太后)・皇太后(英照皇太后)や華族との関係が深かったため、華族女学校(女子学習院の前身)が設立される以前は、皇族・華族の教育を跡見学校が担っており、その後も多くの名家の女子が跡見女学校に学んだ。大和和紀の漫画「はいからさんが通る」の主人公の花村紅緒が通う学校も跡見女学校がモデルとなっている。また、開校当時、皇后の内意に基づき、紫袴を生徒に着用させた。この紫袴は世の注目を引き、のち他の女学校にも影響を与えた。明治・大正の女学校のイメージとして定着する女袴は跡見学園に淵源を有する[8]。のちに華族女学校が海老茶色の袴を着用するようになると華族女学校の「海老茶式部」に対して、跡見女学校は「紫衛門」(赤染衛門からの連想)と呼ばれ、上流階級の通う学校として並び称された。
跡見女学校は1944年に跡見高等女学校に改組され、その後第二次大戦後の新学制のもと跡見学園に再編されたが、そのうちの専攻科がのちに女子短期大学・女子大学へとつながっていく。大学創設当初、早稲田大学・東京帝国大学出身者が多くかかわったことから、両大学出身の教員が多く、特に授業時限は当時の早稲田大学と全く同じ時間帯となっていた。
女子軟式野球部は強豪として知られており、全国大会への出場回数最多を誇る。1978年に跡見学園女子短期大学に誕生した女子野球同好会「エラーズ」は日本最初の女子大学野球部であり、その翌年同女子大学に設立された「バイオレッツ」(跡見女学校の紫袴に由来)が現在の跡見学園女子大学野球部の淵源となっている[9]。
新座キャンパスは桜の名所としても知られており、2016年に日本経済新聞が作成した「一度は歩いてみたい国内大学の桜名所」でランキング1位となった[10]。毎年春には「桜まつり」が開催され、構内が一般に開放され、花見ができるようになる。
学園祭は「紫祭」(ゆかりさい[11])の名称で行われており、これは跡見女学校時代の紫袴に由来する名称である。「紫」を「ゆかり」と呼ぶのは、『古今集』の 「紫の一本ゆえに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る」にもとづいた、「紫のゆかり」という成語によるもの。紫祭は毎年10月下旬から11月上旬の土日に新座キャンパスで開催され、2017年で50回目を迎えた。紫祭は、有志の学生からなる紫祭実行委員会(学生会に属する)によって自主的に企画運営され、大学側も全面的にサポートする形で行われている[11]。
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