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茨城県つくば市の筑波研究学園都市内にある施設 ウィキペディアから
筑波宇宙センター(つくばうちゅうセンター、英:Tsukuba Space Center、略称:TKSC)は、茨城県つくば市の筑波研究学園都市内にある、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が所有する宇宙開発計画関連の独立行政法人施設である。略称がTSCでないのは、同じJAXAの種子島宇宙センター(TNSC)と区別するためである。
筑波宇宙センターは、宇宙開発事業団(NASDA)がN-Iロケットの打ち上げに向けた準備作業を開始した1972年6月1日に開設した。2003年のJAXA発足と共に、NASDAの事業をほぼ受け継ぎ今に至っている。法人統合時において、最大規模の組織であり、種子島宇宙センター、角田宇宙センターの運用担当機関でもあった。主な内訳としては、技術メーカー出向者と宇宙開発事業団採用の職員からなっていた。
センター内は緑豊かで、およそ53万m2の広大な敷地に様々な施設がある[1]。センターでは、宇宙飛行士の育成、宇宙開発の研究および試験、これまでに種子島宇宙センターで打ち上げた人工衛星の追跡や管理の他、人工衛星の開発も行っている[1]。
無料で入館できる展示館「スペースドーム」[2]が一般には知られている。スペースドーム以外にも、宇宙飛行士養成施設や「きぼう」管制室など一部を対象に予約制見学ツアーを実施している[3]。
このほか宇宙開発関連図書が専門の図書館がある。年に2回(4月の科学技術週間と宇宙の日ふれあい月間の含まれる10月)に特別公開を実施している。
筑波宇宙センター内には、宇宙航空研究開発機構の組織のうち、以下の本部を設置。
各本部の目的は、宇宙基幹システム本部が、宇宙開発に必要なロケットや通信所等の開発、運用。宇宙利用推進本部が、実用衛星を始めとした、工学実験衛星の開発及び運用、そしてそれらの利用の推進である。有人宇宙飛行に関しては、宇宙基幹システム本部にて実施。
また、以下のような宇宙開発計画を実施するプログラムグループがある。
一般見学者向けの展示館で、館内面積は1,460m2。旧宇宙開発事業団が打ち上げた初の人工衛星である「きく」シリーズ以降、「だいち」「かぐや」「きぼう」「こうのとり」といった日本の様々な宇宙機やロケットの実物大または縮小模型が置かれている。宇宙服姿での撮影コーナーもある。なお2007年4月21日に行われた特別公開で、センター正面近くの屋外にH-IIロケット試験機(全長約50m)が横向きに特別展示されたが、現在は常設展示となっており[4]、2007年秋にはLE-7エンジンが取り付けられて展示されている[5]。
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