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1923-1998, 漆芸家 ウィキペディアから
田口 善国(たぐち よしくに、1923年(大正12年)3月1日[1] - 1998年(平成10年)11月28日[1])は、漆芸家。蒔絵の重要無形文化財保持者(人間国宝)。東京都出身。本名、善次郎[1]。蒔絵、螺鈿を得意とし、動植物を主題に現代的な漆器を製作した[1]。
東京麻布区の医師の家に生まれる[1]。幼少から尾形光琳に魅了され漆芸を志す。1939年漆芸家松田権六に弟子入りし[1]、1936年から1941年まで奥村土牛に日本画を学び[1]、漆工史研究者の吉野富雄に古美術を学んだ[1]。日展に1946年(昭和21年)、1947年(昭和22年)、1948年(昭和23年)、1951年(昭和26年)と出展し入選をする[1]。1960年(昭和35年)日光東照宮、1964年(昭和39年)中尊寺金色堂の保存修復に従事[1]。1974年東京芸術大学美術学部講師[1]、1975年同大学助教授[1]、1982年同大学教授[1]。1990年、同大学を定年退職、名誉教授となる[1]。1985年(昭和60年)、紫綬褒章受章[要出典]。1989年(平成元年)5月6日に重要無形文化財「蒔絵」保持者に認定された[1]。1998年(平成10年)に亡くなった[1]。
古美術品の復元修理を通して伝統的な漆芸技法を研究し、蒔絵や螺鈿の技術を習得した[1]。それらの技術を生かして、動植物を主なモティーフとする斬新な意匠や表現に基づく現代的な漆器を制作した[1]。
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