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池井戸潤による日本の小説 ウィキペディアから
『果つる底なき』(はつるそこなき)は、池井戸潤の小説。第44回江戸川乱歩賞受賞作。1998年9月10日に、講談社より単行本が、2001年6月15日に講談社文庫版が刊行された。
果つる底なき | ||
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著者 | 池井戸潤 | |
発行日 | 1998年9月10日 | |
発行元 | 講談社 | |
ジャンル | ミステリ、サスペンス | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 330 | |
公式サイト | bookclub.kodansha.co.jp | |
コード |
ISBN 4062093677 ISBN 4062731797(A6判) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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元銀行員の著者が、都市銀行の内幕を舞台に描いた作品。ビジネス書などの著書は複数あったが、小説としては本作がデビュー作になる。本書が刊行された1998年は、日本長期信用銀行の破綻や不良債権の焦げ付きなど、金融不祥事が相次いだことで注目が高まった。
1998年、第44回江戸川乱歩賞を受賞する(福井晴敏の「Twelve Y. O.」と同時受賞)。『週刊文春』の傑作ミステリーベスト10で第8位にランクインした。
ある日、二都銀行渋谷支店に勤める伊木遥の研修時代からの友人である坂本健司は、「なあ、伊木、これは貸しだからな」と謎の言葉を残して死んだ。死因はアシナガバチによるアナフィラキシーショックだった。
翌日、坂本が顧客の口座から金を引き出し、自分の口座に送金していたことが発覚する。伊木は、坂本の無実を信じ、坂本が生前何をしようとしていたのか調べ始める。その過程で、自分が融資を担当した「東京シリコン」倒産の真の原因を突き止め、坂本が言っていた「貸し」の意味を理解し、痛恨の思いに駆られる。
しかし、坂本の死には更に深い闇が隠されていた。真相を探る伊木の行動を邪魔する者が現れ、更なる死人・怪我人が出始める。
2000年2月11日21:00 - 22:52にフジテレビ系「金曜エンタテイメント」で、『果つる底なき-銀行の融資打ち切りが生んだ倒産の悲劇- 銀行の影に潜む巨悪犯罪』として放映された。
支店名が渋谷支店から緑町支店になっているほか、登場人物の設定が多少変更されている。
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