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コンピュータの利用開始時にユーザーの身元や妥当性を識別し、さまざまなリソースへのアクセスに必要な資格情報を取得するための操作 ウィキペディアから
ログイン(英: log in)は、コンピュータの利用開始時にユーザーの身元や妥当性を識別して、さまざまなリソースへのアクセスに必要な資格情報を取得するための操作である。一般的に、コンピュータセキュリティに関する手法や手段の一部に組み込まれている。ログオン(英: log on)、サインイン(英: sign in)、サインオン(英: sign on)などとも呼ばれる[1]。
ログ (log) の本来の意味は「丸太」である。これは船舶で利用された航海日誌 (logbook) に由来する。航海日誌には船の速度を記録するが、かつては速度を「船首から投下した丸太が船尾に到達するまでの時間」で計測していたため、「ログ」という言葉を使っている(データログ#語源およびノット#起源を参照)[2]。
コンピュータの利用中に付けられる利用記録を船舶用語に準えて「ログ」と呼んだこと、また作業員が工場に出勤してタイムカードに時刻を打刻することを英語で clock in と言うことから、コンピュータシステムの利用開始をログイン、利用終了をログアウトと呼ぶようになった[要出典]。
一般的なシステムへのログインは、システムに対し次の文字列を入力することで行う。
しばしばこのユーザー名とパスワードが、コンピュータシステム、コンピュータネットワーク、またはドメインへアクセスするためにも利用される。ログイン処理に伴って、ユーザー固有のセッションがコンピュータ上に作成される。システム・ソフトウェアは、ユーザーがログインしている間、このセッションによって、ユーザーが可能な動作を制限する。英語圏では、現在利用中のユーザーのグループを指して logins と呼び、システムの利用を開始する動作を log in と呼んで使い分けている。
「ログイン」と同義の言葉として、「ログオン」「サインイン」「サインオン」がある[3]。これらは、それぞれ対になる語が「ログアウト」「ログオフ」「サインアウト」「サインオフ」で個別に存在するが、意味は完全に同義であり、使い分けは当該のシステムの文化による。
UNIXやLinuxにおいて使用される一般的な「ログイン」「ログアウト」に対して、マイクロソフトは「ログイン」という言葉を極力使わず、Windows 7までは「ログオン」を使う傾向にあった[1]。そのため、Windowsのセッションに入ることは「ログオン」、セッションを解除することは「ログオフ」と称していた[1][4]。しかし、Webサービスの拡大による「サインイン」の普及、またMicrosoft アカウントなどとの統合が進んだことを受けて、Windows 8以降は「サインイン」「サインアウト」に改称された[1][4]。
サインオンという用語は、元々はIBMで使われていたものである[要出典]。
なお、「シングルサインオン」は「シングルログイン」「シングルログオン」「シングルサインイン」とは呼ばれない。
日本の携帯電話(スマートフォンは除く)向けのウェブサイトで利用できるログインシステムに「かんたんログイン」と称するものがある。端末機の契約者固有IDを認証情報としてサーバー側に記録し、IDとパスワードの入力を省略してボタンひとつでログインすることができる。しかし、HTTPリクエストヘッダの情報を利用してやり取りするため、ヘッダ情報を偽装したなりすましの危険性が指摘されている[5]。
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