リヒ
ドイツの町 ウィキペディアから
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リヒ または リッヒ (ドイツ語: Lich, ドイツ語発音: [lɪç][2]) は、ドイツ連邦共和国ヘッセン州ギーセン郡に属す市である。この街は大学都市ギーセンの南東 15 km にあたる。
紋章 | 地図 (郡の位置) |
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基本情報 | |
連邦州: | ヘッセン州 |
行政管区: | ギーセン行政管区 |
郡: | ギーセン郡 |
緯度経度: | 北緯50度31分18秒 東経08度49分15秒 |
標高: | 海抜 169 m |
面積: | 77.61 km2 |
人口: |
14,310人(2023年12月31日現在) [1] |
人口密度: | 184 人/km2 |
郵便番号: | 35423 |
市外局番: | 06404, 06004 |
ナンバープレート: | GI |
自治体コード: |
06 5 31 011 |
行政庁舎の住所: | Unterstadt 1 35423 Lich |
ウェブサイト: | www.lich.de |
首長: | ユリエン・ノイベルト (Julien Neubert) |
郡内の位置 | |
地図 | |
リヒ市は、ヴェッター川の渡渉地に位置している。この川はタウヌス山地とフォーゲルスベルク山地との間にあたるヴェッテラウの由来となった。中核市区と北部および東部の市区は自然環境上フォルデラー・フォーゲルスベルク(フォーゲルスベルク山地の前山地方)に属し、南部と西部の市区はヴェッテラウに属す。
リヒ市は、北はフェルンヴァルトおよびライスキルヒェン、東はラウバッハ、東と南はフンゲン(以上いずれもギーセン郡)、南西はミュンツェンベルク(ヴェッテラウ郡)、西はポールハイム(ギーセン郡)と境を接している。
リヒ市には、中核市区の他に以下の市区が属している。
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ネアンデルタール人(紀元前10万年頃)の道具が、森のスイミングプール近くのフックスレーヒェルンで発見された。コルンホイザー・ホーフ付近では、これより5万年ほど新しいオーリニャック型の道具が見つかっている。新石器時代の最も古い農耕文明の一つである線帯文土器文化が、ヴェッター川の黄土が豊富な岸辺にあるリヒ付近に、紀元前4000年頃に定着した。さらに新しい時代の発掘物としては、青銅器時代、ハルシュタット時代、ラテーヌ時代のものがある。リヒ付近の地域にケルト人が住んでいたかどうかは、現在もまだ確定していない。確かなことは、紀元前49年以降ローマ人がライン川周辺に住み(ここにローマ帝国の国境が設けられた)、この頃ヘッセンにはカッティ族が住んでいたことである。
紀元後83年から85年にローマ人によってリメスが建設され、これに伴って現在のアルンスブルク市区付近にアルンスブルク要塞が設けられた。これは、ヴェッテラウリメスで最も北に位置する要塞であった。
リヒは、790年にロルシュ文書に初めて記録されている。9世紀にロルシュ修道院はヴェッテラウから撤退し、マインツ大司教がこの地を治めたが、フルダ修道院もリヒに所領を保持していた。12世紀にクーノ1世フォン・ミュンツェンベルクは、シトー会が運営するアルンスブルク修道院を創設した。1300年、皇帝アルブレヒト1世は、フィリップ3世フォン・ファルケンシュタインに対する好意の徴としてリヒに都市権を授けた。この地は14世紀後半までファルケンシュタイン家が治めていたが、その後ゾルムス伯家の所領となった。リヒは、三十年戦争も第二次世界大戦も、大きな被害を受けることなく切り抜けた。
1703年に薬局が設けられた。1993年にリヒはヘッセンの日の開催地となった。
ヘッセン州の地域再編に伴って、1970年12月31日にビルクラー、ムッシェンハイム、ニーダー=ベッシンゲンが、1971年2月1日にエーバーシュタットが、1971年12月31日にベッテンハウゼンがリヒ市に合併した[3]。1977年1月1日に「ディル郡、ギーセン郡、ヴェッツラー郡とギーセン市の新設に関する法律」に従ってアルンスブルクとラングスドルフがリヒ市に合併した[4]。
2011年3月27日以降、リヒ市の市議会は、37議席で構成されている[5]。
SPDのユリエン・ノイベルトが2020年からリヒの市長を務めている。ノイベルトは2019年9月29日の決選投票で 58.9 % の票を獲得して当選した。この選挙の投票率は 47.6 % であった[6]。
ノイベルトの前任者ベルント・クライン (SPD) は、2007年9月30日の選挙で 60.2 % の票を獲得して対立候補のミヒャエル・ノル (CDU) に勝利して市長に選出された。この選挙の投票率は 56.7 % であった[7]。ベルント・クラインは、2013年9月22日の選挙で 64.0 % の票を獲得して再選された。この選挙の投票率は 74.3 % であった[8]。
1928年5月1日、リヒは以下に記述する紋章の使用を許された[9]。
図柄: 銀地に、4本の塔を持つ赤い城館。その上に赤と金に上下二分割されたミュンツェンベルク=ファルケンシュタイン家の紋章が描かれている。
この紋章は、すでに1309年の市の印章に類似した形の物が用いられている[10]。
リヒ市は、以下の都市と姉妹都市協定を結んでいる[11]。
また、タタ(モロッコ、ゲルミン=エス・スマラ地方)と友好都市関係にある。
リッヒャー・バスケットベーレン(TV 1860 リヒ、一時期Lti リヒとして Pro A で活動した)は、2009/2010年シーズンをドイツのバスケットボールで3番目のクラスにあたる Pro B でプレイした。1999年/2000年シーズンには、リヒはバスケットボール・ブンデスリーガに参加していた[14]。ホームゲームは、約1500人の観客を収容できるディートリヒ=ボンヘーファー=ハレで行われる。この体育館は、1999年の一部リーグ昇格の際に改築された。
リヒのサッカークラブである VfR 1920 リヒの第1チームは、クライスオーバーリーガ・ジュートでプレイしている。VfRの会員数は約 500人で、このうち250人がジュニアクラスに属している。この他に 15のジュニアチーム、男子シニアチームがある。第2チームはクライスリーガBギーセンでプレイしている[15]。
TV 1860 リヒのハンドボール部門は、女子ジュニア部門が特に優れている。彼女らは、北部ヘッセンチャンピオン、ヘッセンチャンピオン、南西ドイツチャンピオンなど数多くのタイトルを獲得している。TV 1860 リヒは、10以上のジュニアチームを有している。ある女子チームはベツィルクスオーバーリーガ、もう一つの女子チームはベツィルクスリーガC、第1男子チームはベツィルクスリーガBに所属している[16]。
空手道場リヒ e.V. は1985年にデトレフ・ヘルプストによって設立された。約420名の会員がおり、半分以上が子供や未成年である。このクラブは、州レベル、連邦レベル、さらには国際レベルのチャンピオン・タイトル獲得者を数多く輩出している。このクラブは、通常のトレーニング活動(松濤館流空手、大人のための体操、子供に対する運動の奨励)の他に、空手サマースクールや型マラソンといった大規模なスポーツイベントを開催している。2008年に2度目のドイツオリンピック競技連盟 (DOSB) の「クラブにおける模範的才能育成に関する緑帯」を授与された[17]。
リヒは、ライン=マイン交通連盟の地方バス 372系統と375系統でギーセン、ショッテン、フンゲン方面と、オーバーヘッセン交通会社のバス路線 FB-52系統でブッツバッハ方面と、オーバーヘッセン交通会社のデマンドバス GI-63系統(2014年末までは 230系統)でベッテンハウゼン方面と、オーバーヘッセン交通会社のバス路線 GI-62系統およびGI-64系統(2014年末までは230系統および700系統)でフンゲンおよびグリューンベルク方面と結ばれている。
リヒとラングスドルフ地区には、ラーン=キンツィヒ鉄道の駅がある。
リヒは、アウトバーン A5号線(フランクフルト・アム・マイン – カッセル)のフェルンヴァルト・インターチェンジおよびA45号線(ハーナウ – ドルトムント、ザウアーラント線と呼ばれる)のミュンツェンベルク・インターチェンジを利用してアクセスする。また、連邦道 B457号線およびB488号線沿いにあたる。
本市は、リッヒャー民営ブルワリーで全国的に知られている。リヒのオルガン製造は400年の歴史を有している。現在でもオルガン製造業者のフェルスター&ニコラウスとオルガン部品の製造者オットー・ホイス GmbH がある。リヒは、アスクレピオス・クリニークおよびBAGヘルスケア GmbHの所在地でもある。
これらの文献は、翻訳元であるドイツ語版の参考文献として挙げられていたものであり、日本語版作成に際し直接参照してはおりません。
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