タウヌス山地

ドイツ・ヘッセン州の山地 ウィキペディアから

タウヌス山地map

タウヌス山地 (Taunus)は、ドイツヘッセン州フランクフルト・アム・マインの北に広がる山地である。最高峰は標高878mのグローセル・フェルトベルクドイツ語版

概要 タウヌス山地, 所在地 ...
タウヌス山地
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ホーホタウヌス郡の町とグローセル・フェルトベルク (2007年7月撮影)
所在地 ドイツ
位置 北緯50度14分0秒 東経8度27分0秒
最高峰 グローセル・フェルトベルク(878 m
延長 75 km
35 km
プロジェクト 山
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タウヌス山地に所在する自治体はホーホタウヌス郡マイン=タウヌス郡ラインガウ=タウヌス郡リムブルク=ヴァイルブルク郡、そしてラインラント=プファルツ州ライン=ラーン郡がある。一帯は地温勾配が高く、またミネラルウォーターがわき出しているため、各地に温泉街がある。

フォード・モーターがかつて生産していたフォード・タウヌスの名前はこの山地に由来する。

概要

山地はライン山塊ドイツ語版の一部を構成し、ライン川マイン川ラーン川で区切られている。ライン川対岸にはフンスリュック山地が続く。標高は最高点でも900mに届かず、山全体が森林に覆われている。

タウヌス山地はデボン紀の堆積物で形成された[1]。主要構成岩石は千枚岩緑色片岩片麻岩粘板岩砂岩[2]。山地は地形・地質から以下の三つに細分される。

歴史

ローマ帝国期、この地域はゲルマニア・スペリオルに属しリメスが築かれた。

260年頃からアレマン人が定住、エシュボルンに彼らの墓所が築かれた。500年に発生したトルビアックの戦いの結果、アレマン人は追い出されて、新たにフランク人が移住した[3]

それから数世紀、この地域は湯治場として発展した[4]。古くから温泉街として発展した町にバート・ホンブルク・フォア・デア・ヘーエがあり、ほかにも16・17世紀からバート・シュヴァルバッハバート・エムスで温泉が掘削された。19世紀になるとヴィースバーデン、バート・ホンブルク・フォア・デア・ヘーエ、バート・ナウハイムバート・ゾーデン・アム・タウヌスなどの温泉街が人気を博した[5]

森林

タウヌス山地の森林面積は約114,000haであり、その90%は公有林となっている。ブナオークが6割以上を占める広葉樹林は原生林を思わせるが、持続可能な範囲の伐採と天然更新による林業が行われている[6]

ギャラリー

脚注

関連項目

外部リンク

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