ブレラ美術館
イタリア、ミラノにある美術館 ウィキペディアから
イタリア、ミラノにある美術館 ウィキペディアから
ブレラ美術館 (ブレラびじゅつかん、Pinacoteca di Brera) は、イタリアのミラノにある美術館である。「ブレラ絵画館」と訳すこともある。ルネサンス期から20世紀にわたるイタリア絵画の宝庫であり、とりわけヴェネツィア派、ロンバルディア派などルネサンス期を中心とした北イタリアの絵画が充実している。中部イタリアの絵画にも重要な傑作が含まれている。
ブレラ美術館 | |
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施設情報 | |
所在地 | Via Brera, 28, 20121 Milano |
位置 | 北緯45度28分19秒 東経9度11分17秒 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
プロジェクト:GLAM |
ブレラ美術館の建物は、17世紀に建てられたイエズス会の施設であった。これを1772年、当時ロンバルディア王も兼ねていたマリア・テレジアが入手した。ここに1776年、美術アカデミーが設置され、絵画の収集が始まった。
その後、ナポレオンによって美術館として整備され、1809年、彼の誕生日を記念して開館、一般にも公開されるようになった。1882年には国立美術館として開館した。
ブレラ美術館のあるブレラ宮の建物の一角には、1764年に開設されたブレラ天文台(Osservatorio astronomico di Brera)があり、19世紀末から20世紀初頭の約40年間、火星の「運河」を発見したことで有名なジョヴァンニ・スキアパレッリが天文台長を務めていたことでも知られている。現在、天体望遠鏡などの歴史的資料を一般公開している。また、天文台横には1774年に開設されたブレラ植物園(Orto Botanico di Brera)がある。
イタリア屈指の質量を誇る絵画館であり、特にルネサンス美術を理解するために不可欠の、きわめて重要な収集がある。中でも、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ、アンドレア・マンテーニャ、ジョヴァンニ・ベリーニ、カルロ・クリヴェッリ、チーマ・ダ・コネリアーノ、ヴィット―レ・カルパッチョ、ティントレット、ヴェロネーゼら北イタリア、特にヴェネツィア派の画家たちの数々の傑作・大作が所蔵されている。また中部イタリアの画家では、ピエロ・デラ・フランチェスカ、ラファエロ、ブロンズィーノらの代表的な名作がある。
17世紀ー20世紀の絵画についても、カラヴァッジョ、ルーベンス、フランチェスコ・アイエツ、セガンティーニ、ウンベルト・ボッチョーニ、アメデオ・モディリアーニ、ジョルジョ・モランディなどイタリアの画家の作品を中心に幅広い収集がある。
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