フェアリー デルタ2
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フェアリー デルタ2(Fairey Delta 2、FD2、フェアリーの社内記号はタイプV)はイギリスの超音速実験機であり、1954年に初飛行した。亜音速、超音速の飛行の実験のために開発された。
フェアリー デルタ2
円形断面の胴体を持つ中翼の無尾翼三角翼機で、エンジンのエアインテークは翼の根元に設けられた。エンジンはロールス・ロイス エィヴォンRA.14Rのアフターバーナー付である。長くとがった機首を持ち、着陸、離陸時には10度、折り曲げて視界を確保する設計であった。
WG774とWG777の2機が製作され、WG774は1954年10月6日にピーター・ツィスの操縦で初飛行した。1954年11月17日の14回目の飛行で、上空9,100mでエンジントラブルを起こすが、ツィスは負傷することなく、滑空させて基地に戻りその功績に功労章を受勲した。
テストは1955年8月に再開され、1956年3月10日にF-100が1955年に記録した速度記録を480 km/hほど上回る1,811 km/hの速度記録を樹立した。この記録は1,000 mph (1,600 km/h) を超えた最初の記録である。速度記録は1957年12月にJF-101Aによって更新された。
1960年にフェアリーを吸収したBACによって、コンコルドの開発プロジェクトのためのオージー翼の研究のために1号機WG774が、改造して試験に使われ、1964年から1973年まで飛行試験を行った。
BAC 221に改造されたWG774はYeoviltonの英国海軍航空隊博物館(Fleet Air Arm Museum)にコンコルドと並べて展示されている。2号機のWG777はコスフォード基地の王立空軍博物館(Royal Air Force Museum)に保存されている。
出典[1]
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