ナクル湖
ケニアの湖 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ナクル湖(ナクルこ)は、ケニアのリフトバレー州にある湖である。ケニア中央のナクルの南側にあり、ナクル湖国立公園の中心となっている。同国立公園は世界遺産「大地溝帯にあるケニアの湖沼群」の一部となっている。
概要 ナクル湖, 所在地 ...
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湖一帯にはアフリカヘビウ(英語版)、ダイサギ、ハイガシラメガネモズ(英語版)、ヒメチョウゲンボウ、マダガスカルカンムリサギ(英語版)などの鳥類が生息している[1]。湖岸には多くの藻が生え多くのフラミンゴが飛来していたが、2000年代以降異常な水位上昇が水質の中性化をもたらし藻の生育を阻害。飛来するフラミンゴは多くても数百羽という単位にまで激減している。ただ、フラミンゴ大群の常駐を理由に湖畔で営巣できなかった多くの鳥類が生息するようになり、以前には見られなかった種類の野鳥が増加、別の意味での野鳥の楽園となっている。また、イボイノシシ、ヒヒ、クロサイ、シロサイ、ウガンダキリン(英語版)(ロスチャイルドキリン)、ヒョウ、ライオン、カバなどの大型哺乳類も生息している。1990年にラムサール条約登録地となった[1]。
水位は1990年代前半までは下がる一方だったがそれ以降は回復を始め、2000年代以降現在(2018年)まで異常な高水位が続いている。
ナクルとはマサイ語で「ほこりが立つ場所」の意味がある。ナクル湖国立公園はナクルを中心に1961年に制定された。最初はナクル湖と周辺の山々を含むだけの小さな物であったが、現在はサバナの大部分を含む範囲に拡張されている。