トランキリティアイト
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トランキリティアイト (Tranquillityite) は組成式 (Fe2+)8Ti3Zr2Si3O24 で表されるケイ酸塩鉱物で、ネソケイ酸塩グループに分類される[1]。主成分は鉄、酸素、ケイ素、ジルコニウム、チタンで、わずかにイットリウムとカルシウムが含まれる。1969年のアポロ11号が月面の静かの海から持ち帰った岩石サンプルから発見されたことから、静かの海の英名 Mare Tranquillitatis にちなんで命名された。2011年にオーストラリアで発見されるまでは、地球上には存在しない月特有の鉱物であると考えられていた[9]。
概要 トランキリティアイト Tranquillityite, 分類 ...
トランキリティアイト Tranquillityite | |
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分類 | ケイ酸塩鉱物 (ネソケイ酸塩グループ) |
シュツルンツ分類 | 9.AG.90 |
Dana Classification | 78.07.16.01 |
化学式 | (Fe2+)8Ti3Zr2 Si3O24[1] |
結晶系 |
六方晶系 空間群不明 |
単位格子 |
a = 11.69, c = 22.25 [Å] Z = 6; V = 2,633.24 Å3 |
晶癖 | 主に他の鉱物または貫入体の中に細長いインクルージョンとしてみられる。その場合の重量比は0.1%以下である。[2] |
光沢 | 亜金属光沢 |
色 | 灰色、暗赤褐色 |
透明度 | 半透明-不透明 |
密度 | 4.7 ± 0.1 g/cm3[3] |
光学性 | 双軸 |
屈折率 | nα = 2.120 |
多色性 | なし |
光軸角 2V | 40° |
不純物 | Y、Hf。Al、Cr、Nb、Nd、Mn、Ca |
文献 | [1][4][4][5][6][7][8] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
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