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聖書の登場人物 ウィキペディアから
セムは、旧約聖書創世記の第6章から11章にかけての「ノアの方舟」のエピソードに出てくる人物で、ノアの3人の息子のうちの一人。他の2人はハム、ヤペテ。
大洪水後、ノアが酔いつぶれて全裸で寝てしまった時にヤペテとともに気遣って上着をかけて隠してやり、これによってノアにヤペテとともに感謝されて祝福を受けたとされる[4]。
また、大洪水の後他の兄弟とともに子孫を各地に広げた人物とされており、『創世記』第10章の系譜によると大洪水後にセムにはエラム、アシュル、アルパクシャド、ルド、アラムという息子が生まれ[5]、それぞれが以下の民族の始祖とされた。
これらのうちアラムとアルパクシャドの息子はさらに植民を広げたとされ、アラムの息子たちはさらに以下のように分かれた。
次にアルパクシャドの息子たちの系譜は長くなるので一部中略(詳しくは「アルパクシャド」を参照)、アルパクシャドから8代目の子孫がアブラハムで、彼や甥のロトはカルデアで生まれたが、中東に移住してイスラエル・エドムとナバテア・ミデヤンなどのアラビア半島[7]の民族(以上アブラハム系)・モアブ・アンモン(以上ロト系)といった民族の祖先となったとされ、その後『創世記』によればセムは600歳で死んだとされている[8]。
後の研究でヘブライ語、アラム語、アラビア語やエチオピアの諸言語は比較言語学的に親縁関係にあることが明らかになり、アウグスト・シュレーツァーによってこのセムの子孫たちにちなみセム語と名づけられた[9]。
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