カールスバーグ(Carlsberg、デンマーク語発音: [kʰɑːˀlsb̥æɐ̯ˀ]、英語発音: [ˈkɑrlzbərɡ])は、デンマークのビール醸造会社でありデンマークのビールのブランド名。デンマーク語ではカールスベアと呼ばれる。 ドイツ西部のザールラント州にも同名のカールスバーグというビール会社があるが無関係である。
概要
社名を冠したビールブランド、カールスバーグが主力製品。ロゴについている王冠のマークは、デンマーク王室御用達の証である。140か国以上に製品を輸出[1]し、40か国に醸造所を持つ世界第4位のビールメーカーである。
沿革
- 1847年 - デンマーク・コペンハーゲンでJ.C.ヤコブセン(J.C. Jacobsen、Jacob Christian Jacobsen、1811年 - 1887年)によって創業された。息子カール(1842年 - 1914年)にちなんで醸造所に「カールの山」を意味するCarlsberg と命名した。
- 1875年 - ビール醸造の研究のためカールスバーグ研究所を開設。
- 1881年 - ラガービールの醸造に必要なサッカロマイセス属のカールスベルゲンシス酵母の培養に成功(カールスバーグの名が冠された)。
- 1882年 - 息子カール・ヤコブセンは父J.C.ヤコブセンの経営に反発して別会社を設立。カールの「ニュー・カールスバーグ」社(Ny Carlsberg)と父の「オールド・カールスバーグ」社(Gammel Carlsberg)は激しい競争を繰り広げる。
- 1883年 - カールスバーグ研究所のエミール・クリスチャン・ハンセン博士によって酵母の純粋培養技術の開発がなされ、ビールの大量供給の道が開かれた。
- 1888年 - カール、「ニイ・カールスベルグ・グリプトテク」(ニューカールスバーグ美術館)を設立。
- 1904年 - デンマーク王室御用達となり、その際に宝冠のマークを使用する事が許可された。
- 1906年 - 新旧二つのカールスバーグが合併。
- 1970年 - 同じくデンマークのビールメーカー、ツボー(ツボルグ、Tuborg)を買収。
- 1986年 - 日本ではサントリーがカールスバーグのライセンス生産・販売を行う
- 1992年 - イギリスのビールメーカー、テトリーズ(Tetley's)を買収。
- 1997年 - 中国・上海での製造を始める。現在中国には上海の他に、恵州(広東省)、四川、チベット、ウイグルなど併せて20社以上のローカルビールメーカーを所有。中国でのカールスバーグ生産・販売を行うほか、アジア各国への輸出拠点としている。中国での漢字名ブランドは「嘉士伯」。
- 2008年 - フランスのビールメーカー、クローネンブルグ(Kronenbourg)を買収。
- 2022年 - ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシア市場からの撤退を表明[2]。
- 2023年 - 7月16日にロシア政府が子会社で同国のビール大手バルチカの株式を暫定管理する大統領令を発出[3]。
人魚姫の像について
コペンハーゲンにある人魚姫の像は王立劇場で観たバレエ「人魚姫」に感激した2代目社長のカール・ヤコブセンが1913年にコペンハーゲン市に寄贈したもの。今では街のシンボルになっている[4]。なお、大阪港天保山の人魚姫の像もコペンハーゲン港と大阪港の友好記念に、1995年にカールスバーグ社より実物の5分の4の大きさの複製が寄贈されたものである。
製品一覧
カールスバーグ社の主な製品は下記の通り。ツボルグ製品は除く。
スポーツへの協賛
環境対策
出典
関連項目
外部リンク
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