Loading AI tools
ウィキペディアから
ウォーフロント(War Front 2002年2月11日 - )は、アメリカ合衆国で生産・調教された競走馬・種牡馬。
現役時代はGI未勝利であったが、種牡馬として大きな成功を収め、「ダンジグ晩年の傑作」と呼ばれるまでに至った[3][4]。
各競走の出典については競走成績の節を参照。
2004年の年末にリチャード・ミグリオーレを鞍上にデビューするが7着に完敗。2歳時はこの1戦だけで、年明け1月にもう一走するがこちらも3着に敗北。
3戦目は夏の終わりの8月31日。騎手をホセ・サントスに代えて出走し、11馬身差を着けての初勝利を挙げた。その後、一般競走・リステッドを2連勝してディスカバリーハンデキャップ(G3)に挑戦するも6着。3歳シーズンは6戦3勝で終わる。
4歳シーズン年明けからミスタープロスペクターハンデキャップ(G3)・デピュティミニスターハンデキャップ(G2)・トムフールハンデキャップ(G2)とグレードレースを3戦するが、いずれも2着に終わる。更にアルフレッド・G・ヴァンダービルトハンデキャップ(G2[注釈 1])に出走。1番人気にこたえて逃げ切り勝ちを収める。
勢いに乗ってフォアゴーステークス・ヴォスバーグステークスと続けてG1に挑戦するもここでも2回連続の2着に終わる。そしてブリーダーズカップ・スプリントに挑むも勝ったソーズエコーから7馬身差を付けられての6着に完敗。これで現役を引退し、クレイボーンファームにて種牡馬入りすることとなった[5]。初年度の種付け料は12500ドル[6]。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 人気 | 着順 | 騎手 | 斤量(ポンド) | 距離 | 馬場状態 | タイム | 着差 | 1着(2着)馬 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年.12.18 | アケダクト | メイデン | 11頭 | 3人 | 7着 | R.ミグリオーレ | 120 | D6F | 速 | ― | 7 1/2身 | Diamond Wildcat | [Race 1] | |
2005年. 1.16 | アケダクト | メイデン | 9頭 | 1人 | 3着 | R.ミグリオーレ | 120 | D8F | 速 | ― | 6身 | Tashdeed | [Race 2] | |
8.31 | アケダクト | メイデン | 6頭 | 3人 | 1着 | J.サントス | 119 | D6F | 不良 | 1.09.68 | 11 1/2身 | (Master Command) | [Race 3] | |
9.18 | ベルモントパーク | アローワンス | 5頭 | 1人 | 1着 | J.サントス | 121 | D6F | 速 | 1.09.31 | 6身 | (Stars Above) | [Race 4] | |
10.1 | ベルモントパーク | プリンスレットS | 5頭 | 1人 | 1着 | J.サントス | 116 | D8.5F | 稍重 | 1.41.79 | 6身 | (Skagway) | [Race 5] | |
10.29 | ベルモントパーク | ディスカヴァリーH | G3 | 11頭 | 2人 | 6着 | J.サントス | 115 | D8.5F | 速 | ― | 6 3/4身 | Magna Graduate | [Race 6] |
2006. 1. 7 | ガルフストリーム | ミスタープロスペクターH | G3 | 8頭 | 2人 | 2着 | J.サントス | 115 | D6F | 速 | ― | クビ | Gaff | [Race 7] |
2. 5 | ガルフストリーム | デピュティミニスターH | G3 | 7頭 | 1人 | 2着 | J.ヴェラスケス | 115 | D6.5F | 稍重 | ― | 1身 | Universal Form | [Race 8] |
7.16 | ベルモントパーク | トムフールH | G2 | 6頭 | 3人 | 2着 | J.ヴェラスケス | 115 | D7F | 速 | ― | クビ | Silver Train | [Race 9] |
8.12 | サラトガ | AGヴァンダービルトBCH | G2 | 6頭 | 1人 | 1着 | J.サントス | 115 | D6F | 速 | 1.10.21 | 2 1/2身 | (Judiths Wild Rush) | [Race 10] |
9. 2 | サラトガ | フォアゴーS | G1 | 11頭 | 2人 | 2着 | J.サントス | 121 | D7F | 速 | ― | 2 1/4身 | Pomeroy | [Race 11] |
10. 7 | ベルモントパーク | ヴォスバーグS | G1 | 5頭 | 3人 | 2着 | J.サントス | 124 | D6F | 速 | ― | 2 3/4身 | Henny Hughes | [Race 12] |
11. 4 | チャーチルダウンズ | BCスプリント | G1 | 14頭 | 6人 | 7着 | J.サントス | 126 | D6F | 速 | ― | 7 1/4身 | Thor's Echo | [Race 13] |
現役時代は「勝ちきれない馬」という印象が強く、馬体も小さかったことから、種牡馬入り当初の評価は高くなかった。初年度こそ75頭の産駒が生まれたが、3年後には41頭にまで減少。2016年には産駒の活躍で20万ドルにまで高騰する種付け料も、当時は1万ドルまで下げても交配馬を見つけることが難しかった[3]。
2010年より産駒がデビューすると、初年度産駒の中からサマーソワレが2011年のデルマーオークスに勝利してG1初勝利。初年度産駒から3頭のG1馬が誕生。さらに2年目産駒のデクラレーションオブウォーが英G1を2勝する活躍でヨーロッパでもその価値が認められた。その後も多数のG1馬を輩出し、当初の12500ドルの20倍となる25万ドルで供用されている[6]。後継種牡馬としてはザファクターが2016年から、デクラレーションオブウォーが2017年から産駒がデビューしており、両馬とも1年目からG1馬を送り出し、まずは順調なスタートを切っている。
パート1国のG1馬のみ
War Frontの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ダンジグ系 |
|||
父 Danzig |
父の父 Northern Dancer |
Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Pas de Nom |
Admiral's Voyage | Crafty Admiral | ||
Olympia Lou | ||||
Petitioner | Petition | |||
Steady Aim | ||||
母 Starry Dreamer |
Rubiano | Fappiano | Mr.Prospector | |
Killaloe | ||||
Ruby Slippers | Nijinsky | |||
Moon Glitter | ||||
母の母 Lara's Star |
Forli | Aristophanes | ||
Trevisa | ||||
True Reality | Round Table | |||
Secret Promise | ||||
母系(F-No.) | (FN:F4-r) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer2×5 Hyperion5×5 | [§ 3] | ||
出典 |
|
母 Starry Dreamer はアメリカで31戦6勝。勝ちこそないもののG1時代のガゼルステークス(当時はガゼルハンデ)での2着を筆頭にグレードレースで6度の2着がある活躍馬。半兄 Ecclesiastic (父Tapit)・半妹 Teammate(父 A.P. Indy)もそれぞれグレードレースで2勝している。母父 Rubiano は現役時代 G1 3勝の活躍馬で種牡馬としては数頭のグループレース勝ち馬を出してそこそこの成功を収めた。代表産駒は米フューチュリティステークス勝ちの Burning Roma 。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.