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『インビジブルレイン』は、誉田哲也の警察小説。姫川玲子シリーズ第4作。
インビジブルレイン Invisible Rain | ||
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著者 | 誉田哲也 | |
発行日 |
2009年11月25日(単行本) 2012年7月20日(文庫本) | |
発行元 | 光文社 | |
ジャンル | 警察小説・推理小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判ハードカバー | |
ページ数 |
454(単行本) 490(文庫本) | |
前作 | シンメトリー | |
次作 | 感染遊戯 | |
公式サイト | www.kobunsha.com | |
コード |
ISBN 978-4-334-92688-5 ISBN 978-4-334-76433-3(文庫本) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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光文社より2009年11月に単行本が書き下ろし小説として刊行、2012年7月に光文社文庫が刊行された。
これまで姫川玲子は警視庁や姫川班という後ろ盾があった中で活躍していたのに対し、本作では警視庁上層部の圧力に晒され、誰にも頼れない状況下での姫川の単独捜査、そして彼女自身の禁断のラブロマンスが描かれる。そして本作をもって姫川班、ひいてはシリーズの転換点とも言える結末を迎える。冒頭には物語のキーパーソンである柳井健斗のモノローグが挿入されている。
小林充というチンピラ暴力団員が殺害される事件が発生する。姫川玲子率いる姫川班の所属する捜査一課は、この事件を組織犯罪対策第四課(組対四課)と合同で捜査することになった。そんな中、謎の女性の通報から、容疑者として柳井健斗という青年の存在が浮上する。9年前、父親に殺害されたとされている柳井の姉は、生前小林の恋人だった。実は彼女は小林に殺害されたのだが、柳井が復讐のため小林を殺害したとなれば、姉の事件で柳井の父を容疑者として追及し、自殺に追いやった警察の不祥事が明るみに出ることとなる。これを避けたい上層部は捜査本部の刑事部に「柳井健斗」の名前が出ても一切追求するなという命令を下す。納得出来ない姫川は単身捜査に挑むが、その先に謎の女性の存在が見え隠れしていた。
一方、極清会の会長・牧田勲も柳井の事を探していた。彼は自らの組を傘下に収める大和会系石堂組の中で、石堂組若頭・藤元の造反とも取れる行為による内部瓦解を食い止めるため、柳井が持っているという情報を欲していた。
そして「柳井健斗」の存在を軸に姫川と牧田は邂逅、2人は互いに惹かれあっていくが、やがてその禁断の恋は事件を衝撃の結末へと導いていく。
石堂組は本作でもしばし名称が登場する日本最大の指定暴力団「大和会」の系列組織。「仁友会」はその石堂組の傘下の組織であり、そのまた下部組織に「六龍会」がいる。牧田率いる「極清会」は「仁友会」と同じ石堂組の直参団体という位置づけにある。また大和会は「奥山組」二代目組長・奥山広重が就任しており、彼の舎弟が石堂組組長を務めている。
姫川玲子シリーズを原作としたテレビドラマ『ストロベリーナイト』の劇場版作品として、本作を原作に製作された。タイトルはこれまでのドラマと同じく、シリーズ第1作と同じ『ストロベリーナイト』である。
映画は姫川の恋愛描写における菊田・牧田との三角関係を強調した内容となり、小林充を殺害した人物が違うなど、事件の流れも小説とは異なるものとなっている。また、制作上では原作タイトル『インビジブルレイン』を意識して雨の降る場面を多く取り入れるなどしている。公開初週の日本観客動員ランキングでは1位を記録した。公開9週目時点で、累計動員は171万人、累計興収は21億1,000万円[2]。
上記映画のコミカライズとして、原作・誉田哲也、作画・桑村千宏による漫画「ストロベリーナイト -見えない雨-」が『週刊ヤングマガジン』(講談社)に2013年9号(1月28日発売号)より連載され[3]、同年5月2日に単行本第1巻がヤンマガKCより発売予定であったが中止となっている[4]。
姫川玲子シリーズを原作とした2019年4月期放送の連続ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系木曜劇場枠)の第7話(5月23日放送)と第8話(5月30日放送)にてドラマ化された。
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