イジー・ノバク(Jiří Novák, 1975年3月22日 - )は、チェコ・ズリーン出身の男子プロテニス選手。フォアハンド・ストロークを最大の武器にするベースライン・プレーヤーである。自己最高ランキングはシングルス5位、ダブルス6位。ATPツアーでシングルス7勝、ダブルス18勝を挙げた。身長190cm、体重86kgの長身選手。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
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イジー・ノバク | ||||
基本情報 | ||||
国籍 | チェコ | |||
出身地 | 同・ズリーン | |||
生年月日 | 1975年3月22日(49歳) | |||
身長 | 190cm | |||
体重 | 86kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 1993年 | |||
引退年 | 2007年 | |||
ツアー通算 | 25勝 | |||
シングルス | 7勝 | |||
ダブルス | 18勝 | |||
生涯通算成績 | 648勝471敗 | |||
シングルス | 337勝260敗 | |||
ダブルス | 311勝211敗 | |||
生涯獲得賞金 | $7,618,613 | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | ベスト4(2002) | |||
全仏 | 4回戦(2003) | |||
全英 | 3回戦(2003・05) | |||
全米 | 4回戦(1999・2002・06) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | ベスト8(2000) | |||
全仏 | ベスト8(2000) | |||
全英 | 準優勝(2001) | |||
全米 | 準優勝(2002) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 5位(2002年10月21日) | |||
ダブルス | 6位(2001年7月6日) | |||
来歴
6歳からテニスを始め、1993年にプロ入り。1996年1月のハイネケン・オープンでツアー初優勝。2002年全豪オープンで4大大会の自己最高成績を出し、初のベスト4に進出した。この時は優勝したトーマス・ヨハンソンに6-7, 6-0, 6-4, 3-6, 4-6のフルセットで敗れ、決勝進出を逃している。この年にローマ・マスターズとカナダ・マスターズでベスト4、マドリード・マスターズで準優勝し世界ランキングを自己最高の5位に上げ、世界ランキング上位8名しか出場資格を得られない男子プロテニスツアー最終戦テニス・マスターズ・カップにも出場した。当時世界ランキング2位のアンドレ・アガシに7-5, 6-1で勝利したが当時6位のロジャー・フェデラーとフアン・カルロス・フェレーロに敗れ1勝2敗で敗退した。
2004年10月のジャパン・オープン・テニス選手権準決勝ではレイトン・ヒューイットを6-4, 4-6, 6-2で破り、決勝ではビッグ・サーバーのテーラー・デントに5-7, 6-1, 6-3で逆転勝ちし、大会初優勝となるシングルス6勝目を挙げた。10月のスイス・インドア大会の決勝でダビド・ナルバンディアンを5–7, 6–3, 6–4, 1–6, 6–2で破りツアー7勝目を挙げたのが最後のシングルス優勝になり、2007年7月のコシツェでのチャレンジャー大会を最後に、32歳で現役を引退した。
ダブルスでのノバクは、2001年ウィンブルドン選手権と2002年全米オープンで2度の4大大会男子ダブルス準優勝がある。2000年から2001年にかけてはダビド・リクルとペアを組んで多くの好成績を出していたが、2002年全米オープンではラデク・ステパネクと組んだ。
ノバクは1996年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪、2004年アテネ五輪の3大会連続で、オリンピックチェコ代表選手として出場している。
ATPツアー決勝進出結果
シングルス: 13回 (7勝6敗)
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 1996年1月14日 | オークランド | ハード | ブレット・スティーブン | 6–4, 6–4 |
準優勝 | 1. | 1996年3月10日 | メキシコシティ | クレー | トーマス・ムスター | 6–7(3), 2–6 |
優勝 | 2. | 1998年11月2日 | メキシコシティ | クレー | グザビエ・マリス | 6–3, 6–3 |
優勝 | 3. | 2001年5月6日 | ミュンヘン | クレー | アントニー・デュピュイ | 6–4, 7–5 |
優勝 | 4. | 2001年7月16日 | グシュタード | クレー | フアン・カルロス・フェレーロ | 6–1,–7(5-7), 7–5 |
準優勝 | 2. | 2002年10月13日 | ウィーン | ハード (室内) | ロジャー・フェデラー | 4–6, 1–6, 6–3, 4–6 |
準優勝 | 3. | 2002年10月20日 | マドリード | ハード (室内) | アンドレ・アガシ | 不戦敗 |
準優勝 | 4. | 2003年3月2日 | ドバイ | ハード | ロジャー・フェデラー | 1–6, 6–7(2-7) |
優勝 | 5. | 2003年7月13日 | グシュタード | クレー | ロジャー・フェデラー | 5–7, 6–3, 6–3, 1–6, 6–3 |
準優勝 | 5. | 2003年9月22日 | 上海 | ハード | マーク・フィリプーシス | 2–6, 1–6 |
優勝 | 6. | 2004年10月10日 | 東京 | ハード | テーラー・デント | 5–7, 6–1, 6–3 |
優勝 | 7. | 2004年10月30日 | バーゼル | カーペット (室内) | ダビド・ナルバンディアン | 5–7, 6–3, 6–4, 1–6, 6–2 |
準優勝 | 6. | 2005年2月7日 | デルレイビーチ | ハード | グザビエ・マリス | 6–7, 2–6 |
ダブルス: 40回 (18勝22敗)
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 1995年8月6日 | プラハ | クレー | ダビド・リクル | リボル・ピメク バイロン・タルボット |
5-7, 6-1, 6-7 |
優勝 | 1. | 1995年9月11日 | ボゴタ | クレー | ダビド・リクル | スティーブ・キャンベル マラビーヤ・ワシントン |
7–6, 6–2 |
優勝 | 2. | 1995年10月29日 | サンティアゴ | クレー | ダビド・リクル | シェルビー・キャノン フランシスコ・モンタナ |
6–4, 4–6, 6–1 |
準優勝 | 2. | 1995年11月5日 | モンテビデオ | クレー | ダビド・リクル | セルヒオ・カサル エミリオ・サンチェス |
6-2, 6-7, 6-7 |
準優勝 | 3. | 1995年11月12日 | ブエノスアイレス | クレー | ダビド・リクル | ヴィンセント・スペーディア クリスト・ファン・レンスベルフ |
3-6, 3-6 |
準優勝 | 4. | 1996年2月18日 | ドバイ | ハード | カレル・ノバチェク | バイロン・ブラック グラント・コネル |
0-6, 1-6 |
優勝 | 3. | 1996年3月25日 | カサブランカ | クレー | ダビド・リクル | トマス・カルボネル フランシスコ・ロイグ |
7–6, 6–3 |
優勝 | 4. | 1996年7月14日 | グシュタード | クレー | パベル・ビズネル | トレバー・クロネマン デビッド・マクファーソン |
4–6, 7–6, 7–6 |
準優勝 | 5. | 1996年11月10日 | モスクワ | カーペット (室内) | ダビド・リクル | リック・リーチ アンドレイ・オルホフスキー |
6-4, 1-6, 2-6 |
優勝 | 5. | 1997年10月19日 | オストラヴァ | カーペット (室内) | ダビド・リクル | ドナルド・ジョンソン フランシスコ・モンタナ |
6–2, 6–4 |
優勝 | 6. | 1998年2月2日 | スプリト | カーペット (室内) | マルティン・ダム | フレドリク・ベリ パトリク・フレデリクソン |
7–6, 6–2 |
準優勝 | 6. | 1998年8月2日 | ウマグ | クレー | ダビド・リクル | ニール・ブロード ピート・ノーバル |
1-6, 6-3, 3-6 |
優勝 | 7. | 1998年8月16日 | サンマリノ | クレー | ダビド・リクル | マリアノ・フッド セバスティアン・プリエト |
6–4, 7–6 |
優勝 | 8. | 1998年8月23日 | インディアナポリス | ハード | ダビド・リクル | マーク・ノールズ ダニエル・ネスター |
6–2, 7–6 |
準優勝 | 7. | 1998年10月4日 | マヨルカ | クレー | ダビド・リクル | パブロ・アルバーノ ダニエル・オルサニッチ |
6-7, 3-6 |
優勝 | 9. | 1998年11月1日 | メキシコシティ | クレー | ダビド・リクル | ダニエル・オルサニッチ ダビド・ロディッティ |
6–4, 6–2 |
準優勝 | 8. | 1999年1月17日 | オークランド | ハード | ダビド・リクル | ジェフ・タランゴ ダニエル・バチェク |
5-7, 5-7 |
準優勝 | 9. | 1999年4月11日 | エストリル | クレー | ダビド・リクル | トマス・カーボネル ドナルド・ジョンソン |
3-6, 6-2, 1-6 |
準優勝 | 10. | 1999年4月25日 | モンテカルロ | クレー | ダビド・リクル | オリビエ・ドレートル ティム・ヘンマン |
2-6, 3-6 |
準優勝 | 11. | 1999年10月10日 | バーゼル | カーペット (室内) | ダビド・リクル | ブレント・ヘイガース アレクサンダー・キティノフ |
6-0, 4-6, 5-7 |
優勝 | 10. | 2000年2月13日 | ドバイ | ハード | ダビド・リクル | ロビー・コーニッグ ピーター・トラマッチ |
6–2, 7–5 |
優勝 | 11. | 2000年7月16日 | グシュタード | クレー | ダビド・リクル | ジェローム・ゴルマール ミヒャエル・コールマン |
3–6, 6–3, 6–4 |
優勝 | 12. | 2000年7月23日 | シュトゥットガルト | クレー | ダビド・リクル | ルーカス・アーノルド・カー ドナルド・ジョンソン |
5–7, 6–2, 6–3 |
準優勝 | 12. | 2000年10月15日 | ウィーン | ハード (室内) |
ダビド・リクル | エフゲニー・カフェルニコフ ネナド・ジモニッチ |
4-6, 4-6 |
準優勝 | 13. | 2000年10月29日 | モスクワ | カーペット (室内) | ダビド・リクル | ヨナス・ビョルクマン ダーヴィト・プリノジル |
2-6, 3-6 |
優勝 | 13. | 2000年11月5日 | シュトゥットガルト | ハード (室内) |
ダビド・リクル | ドナルド・ジョンソン ピート・ノーバル |
3–6, 6–3, 6–4 |
準優勝 | 14. | 2001年2月18日 | コペンハーゲン | ハード (室内) |
ダビド・リクル | ウェイン・ブラック ケビン・ウリエット |
3-6, 3-6 |
優勝 | 14. | 2001年4月1日 | マイアミ | ハード | ダビド・リクル | ヨナス・ビョルクマン トッド・ウッドブリッジ |
7–5, 7–6(3) |
準優勝 | 15. | 2001年7月8日 | ウィンブルドン | 芝 | ダビド・リクル | ジャレッド・パーマー ドナルド・ジョンソン |
4-6, 6-4, 3-6, 6-7(6-7) |
優勝 | 15 | 2001年8月5日 | モントリオール | ハード | ダビド・リクル | ドナルド・ジョンソン ジャレッド・パーマー |
6–4, 3–6, 6–3 |
準優勝 | 16. | 2001年10月14日 | ウィーン | ハード (室内) |
ダビド・リクル | マルティン・ダム ラデク・ステパネク |
3-6, 2-6 |
準優勝 | 17. | 2002年1月6日 | ドーハ | ハード | ダビド・リクル | ドナルド・ジョンソン ジャレッド・パーマー |
3-6 6-7(5-7) |
準優勝 | 18. | 2002年2月17日 | コペンハーゲン | ハード (室内) |
ラデク・ステパネク | ユリアン・ノール ミヒャエル・コールマン |
6–7(8), 5–7 |
準優勝 | 19. | 2002年9月6日 | 全米オープン | ハード | ラデク・ステパネク | マヘシュ・ブパシ マックス・ミルヌイ |
3–6, 6–3, 4–6 |
準優勝 | 20. | 2002年10月13日 | ウィーン | ハード (室内) |
ラデク・ステパネク | ジョシュア・イーグル サンドン・ストール |
4–6, 3–6 |
準優勝 | 21. | 2004年1月16日 | オークランド | ハード | ラデク・ステパネク | マヘシュ・ブパシ ファブリス・サントロ |
6–4, 5–7, 3–6 |
優勝 | 16. | 2004年7月18日 | シュトゥットガルト | クレー | ラデク・ステパネク | シーモン・アスペリン トッド・ペリー |
6–2, 6–4 |
準優勝 | 22. | 2004年10月10日 | 東京 | ハード | ペトル・パーラ | ジャレッド・パーマー パベル・ビズネル |
1-5 途中棄権 |
優勝 | 17. | 2005年7月31日 | ウマグ | クレー | ペトル・パーラ | ミハル・メルティナク ダビド・シュコッホ |
6–3, 6–3 |
優勝 | 18. | 2006年7月16日 | グシュタード | クレー | アンドレイ・パベル | マルコ・チウディネリ ジャン=クロード・シェレル |
6–3, 6–1 |
4大大会シングルス成績
- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
※: 2005年全米2回戦の不戦敗は通算成績に含まない
外部リンク
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