ウィクショナリーから

漢字

字源

  • 象形。上を見上げる目を象る。「しもべ」を意味する漢語{ /*giŋ/}を表す字。或いは「上目遣いで人を見る」を意味する漢語{ /*ŋ̊iŋʔ/}を表す字で、「しもべ」の意味は仮借とも。
    • 」は目尻が上がった形状をしているのに対し、「臣」は目頭が上がった形状をしている(「」を参照)。そのため{ /*tʰin/}などと釈す説は誤りである。
    • 甲骨文中には人を見上げる象形文字で、{頣}の初文と解釈可能な「⿰⿱臣人頁」が存在するため、「臣」が{頣}の初文であるとするのは少し不自然である。鉞の刃の象形文字である「」が{}や{}を表すように、「臣」も{臣}を表す象形文字であったと解釈することが可能である。
さらに見る 甲骨文字, 金文 ...
閉じる

    関連字

    さらに見る 見母, 溪母 ...
    」を音符とする形声文字 (諧声域=*KIN)
    見母溪母匣母影母曉母
    一等平声 先韻
    (寒韻:
    上声 銑韻 𥧬
    去声 霰韻
    入声 屑韻
    見母溪母匣母影母曉母
    二等平声 山韻 𩋆
    (耕韻:
    (庚韻:𥉸
    上声 産韻 --
    去声 襉韻 --
    入声 鎋韻 -
    見母溪母群母影母曉母書母
    三等A平声 眞韻 -茞臣䢻
    (常母:
    -
    上声 軫韻 𦜌𤷌
    (章母旨韻:
    𤿳𧼒
    (獮韻:
    (常母:--
    去声 震韻 (章母:𧼒--
    入声 質韻 -
    見母溪母群母影母曉母
    三等B平声 眞韻 -(疑母:-
    上声 軫韻 ----
    去声 震韻 ---
    入声 質韻 -
    閉じる

    意義

    1. しもべ家来

    語源

    • 一説に、「見る、監視する」を表す根からの派生で、チベット語 འགྱིང་བ (軽く見る)と同根。意味は「主君の目となる者、主君に代わって民を監視する者」を経て「しもべ」の意味に変化。[語源 1]
    1. Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 468.

    日本語

    発音

    名詞

    1. おみ)古代日本の氏姓制度におけるかばねの一つ。
    2. シン)国王や皇帝・天皇に対する自称。

    熟語

    中国語

    *

    名詞

    1. 臣下家来

    朝鮮語

    *

    名詞

    1. 臣下

    ベトナム語

    *

    コード等


    脚注

    Wikiwand - on

    Seamless Wikipedia browsing. On steroids.