活用

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かつ
第二学年
よう
第二学年
音読み
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名詞

(かつよう)

  1. 人や物が持つ能力機能、あるいは制度規則などを十分に活かし用いること。
    • 1872年、福沢諭吉「学問のすすめ」[1]
      学問はただ読書の一科にあらずとのことは、すでに人の知るところなれば今これを論弁するに及ばず。学問の要は活用にあるのみ。活用なき学問は無学に等し。
    • 1955年、下村湖人「青年の思索のために」[2]
      頭脳の錬磨は、主として記憶と思考とによって行われます。記憶は思考の手がかりであり、思考は記憶の活用だということが出来ましょう。
  2. (文法) 動詞などが文中において、時制人称等や接辞に応じて語形を変化させること。また、その変化の仕方。
    • 1924年、喜田貞吉「間人考」[3]
      かくてさらにそのハシタナがク・シ・キの活用をなすに至ったのは、本義を忘れられて後の語形上の変化であろう。
    • 1948年、木村荘八「ハイカラ考」[4]
      やがてこの言葉は「ハイカる」と云った工合に語尾の活用を起して動詞となって働き出し、江戸弁に「ヘエカラ」と訛っても通用するようになり、「貧乏ハイカラ」「田舎ハイカラ」等の派出語も従えつつ、

発音

類義語

複合語

関連語

翻訳

語義1

語義2

動詞

する (かつようする)

  1. (他動詞) 〔人や物の〕能力機能を十分に活かし用いる
    • 1947年、海野十三「探偵小説と犯罪事件」[5]
      私がそう答えたのは、私がずっと前にその「手口による犯罪捜査術」を勉強して覚えていたのをちょいと活用しただけのことである。そしてこういう勉強は、探偵小説家としては当然しておくべきことの一つなのである。
    • 1952年、中谷宇吉郎「大雪山二題」[6]
      せっかく総司令部の特別の好意で、その基礎の調査は、少くも一部分はとっくに完成しているのであるが、こういう資料を活用しようという気風が、現在の日本には、ほとんどないようである。
  2. (自動詞, 文法) 動詞などの言葉が)文中において、時制人称等や接辞に応じて語形を変化させる。
    • 1937年、折口信夫「国語と民俗学」[7]
      いとほしと言ふ言葉は、平安朝で有力になつたが、どうも、もとは「嫌だ」と言ふ事らしい。「厭ふ」と言ふ言葉を語根にしてをりまして、それを形容詞に活用させて、いとほしと言ふんだが、どうも、嫌だと言ふ事に使つたのが第一義らしい。
    • 1942年、橋本進吉「古代国語の音韻に就いて」[8]
      これも「あたみ」をするということで、動詞で「あたみ、あたむ、あため」と活用するものでありますが、それが名詞になって「あたみ」になり更に「あたん」と転じたものでしょう。

活用

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各活用形の基礎的な結合例
意味語形結合
否定活用しない未然形 + ない
否定(古風)活用せず未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
活用される未然形 + れる
丁寧活用します連用形 + ます
過去・完了・状態活用した連用形 +
言い切り活用する終止形のみ
名詞化活用すること連体形 + こと
仮定条件活用すれば仮定形 +
命令活用しろ
活用せよ
命令形のみ
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類義語

  • 語義1:役立てる

発音

  • (東京式) つよーする [kàtsúyóósúrú] (平板型 – [0])
  • IPA(?): [ka̠t͡sɨᵝjo̞ːsɨᵝɾɯ̟ᵝ]
  • X-SAMPA: /katsM_H(_0)jo_H:.sM_H(_0)l_a_-M_H/
  • (京阪式) かつよーする

翻訳

語義1


中国語

発音

  • ピンイン: huóyòng
  • 注音符号: ㄏㄨㄛˊ ㄩㄥˋ
  • 広東語
    • イェール式: wut6yung6
    • 粤拼: wut6jung6

動詞

  1. 活用する。

朝鮮語

名詞

(ハングル:활용 (hwaryong) )

  1. (日本語に同じ)活用。

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