United Secretariat of the Fourth International (USFI) 、いわゆる「マンデル派」。1963年の国際委員会(ICFI)と国際書記局(ISFI)の再統一により結成された。かつては「唯一の世界革命前衛」を自認していたが、現在は「小さくとも不可欠な世界革命潮流の一つ」と自己規定している。現在、反グローバル化運動への参画に力を入れ、各国における「反資本主義左翼統一戦線」の形成を当面の方針にしている。また社会主義革命運動におけるエコロジー運動やレズビアン・ゲイなどの性的少数者解放運動の意識化と実践を訴えている。
オーストリア - Socialist Alternative (Sozialistische Alternative, SOAL)
アルジェリア - Socialist Workers Party
ベルギー - Socialist Workers Party ― Socialistische Arbeiderspartij (SAP) - Parti Ouvrier Socialiste (POS)
ブラジル労働者党(PT)内の左派潮流として活動。ルーラ政権への評価をめぐり、現在PTに留まる部分と、左翼独自勢力として社会主義と自由党(Party of Socialism and Liberty ― P-SOL)を形成する部分とに二方面の活動を展開している。P-SOLは2006年のブラジル大統領選において、ルラに対抗してエロイザ・エレナを擁立して6.8%の得票を獲得した。
ルクセンブルク - Revolutionary Socialist Party (Revolutionär Sozialistesch Partei /Parti Socilaiste Révolutionnaire)
マルティニーク - Socialist Revolution Group (Groupe Révolution Socialiste, GRS)
モロッコ - Al-Mounadhil/a
オランダ - Socialist Alternative Politics ― Socialistische Alternatieve Politiek (SAP)
ポルトガル - Revolutionary Socialist Political Association ― associação política socialista revolucionária (apsr)
プエルトリコ - Political Education Workshop ― Taller de Formación Política (TFP)
スペイン - Alternative Left ― Izquierda Alternativa (IA)
スペイン/カタロニア - Collective for an Alternative Left (Col.lectiu per una Esquerra Alternativa, CEA)
スリランカ - Nava Sama Samaja Party(NSSP)
イギリスに留学した若者たちがマルクス主義とトロツキズムに影響を受け、帰国して1935年に結成したLanka Sama Samaja Pakshaya(スリランカ社会主義平等党 LSSP)は、第二次世界大戦後に第四インターナショナルの各国組織の中で突出して巨大な労働者大衆政党に成長する。「議会での多数獲得による革命」を展望したLSSPだったが、1960年の総選挙での敗北を機に、ブルジョワ政党であるスリランカ自由党に接近、同党の政権樹立のために信任投票をし、のちに入閣する。トロツキーの人民戦線批判に基づいて「ブルジョワ政党との野合」を禁止する第四インターナショナルは、幾度かのオルグ派遣を行ったが結局決裂。LSSPは、1964年に第四インターナショナルから除名され、「野合」を批判して分裂したバラ・タンポらはLanka Sama Samaja Pakshaya(R) (スリランカ社会主義平等党革命派 LSSP(R))を結成した。第四インターナショナルはLSSP(R)を支部として認めたが、LSSP(R)は1980年に分裂しシンパサイザー組織になった。
現在は、タンポらとは別に1977年にLSSPから分裂したNava Sama Samaja Pakshaya(新社会主義平等党 NSSP)が1991年からスリランカ支部に公認されているほかに、スリランカ労働運動のナショナルセンターであるCMUに大きな影響力をもつバラ・タンポのグループもシンパサイザー組織として参加している。NSSPはスリランカ議会に議席を持つ。
南アフリカ - Workers Organisation for Socialist Action
スイス - Socialist Alternative / Solidarity (Sozialistische Alternative / Solidarität, SOAL)
スウェーデン - Socialist Party ― Socialistiska Partiet (SP)
チュニジア - Revolutionary Communist Organization (Organisation Communiste Révolutionnaire)
フィリピン - Revolutionary Workers Party-Philippines (Revolutionary Workers Party - Mindanao Rebolusyonaryong Partido ng Manggagawa - Mindanao RPM-P)
90年代に入って、毛沢東主義のフィリピン共産党(いわゆるシソン派)のいくつかに分裂したグループのうちの一つであるマニラ・リサール支部(MR)と「マルクス・レーニン・トロツキー主義と解放の神学の結合」を掲げるBISIG (Union of Filipino Socialists)などが統一書記局とコンタクトを取っているが、現在フィリピン共産党(シソン派)から脱退して1998年に結成された主にミンダナオに拠点を置いて活動するRPM-Pが支部として公認されている。
その他
韓国 - 80年代に派生した「国際社会主義グループ」(IS)が一時期統一書記局とコンタクトを持ったが、国家保安法の弾圧により勢力としては消滅。現在、反帝国主義-反グローバル化を掲げ、韓国の戦闘的労働組合のナショナルセンターである民主労総に一定の影響力を持つ「労働者階級の力派」(Power of the Working Class ― No-dong-ja-euy Him)が統一書記局とコンタクトを持っているが、「労働者階級の力派」は「労組内活動家のフラクション」という性格が強く、所謂「トロツキスト組織」ではない。
International Socialist Tendency、いわゆる「トニー・クリフ派」。1990年代に、ソビエト連邦の国家性格をめぐる論争でトロツキーが定式化した「ソ連=官僚的に歪められた、堕落した労働者国家論」を否定して「ソ連国家資本主義論」を唱え、マンデルらと分裂した。イギリスの社会労働党(SWP)を中心に結成された。
オーストラリア - International Socialist Organisation
ボツワナ - 国際社会主義機構 (International Socialist Organisation)
アフリカ - Union Africaine des Travailleurs Communistes Internationalistes(UATCI)
ハイチ - Organisation Révolutionnaire des Travailleurs(OTR-UCI)
イギリス - Workers' Fight
トルコ - Sınıf Mücadelesi
スペイン - Lucha de Clase
第四インターナショナル国際委員会
International Committee of the Fourth International (ICFI)
1953年に国際事務局の方針に反発したグループにより結成された。1963年に国際委員会(ICFI)は国際書記局(ISFI)と再統一して統一書記局(USFI)を結成するが、統一に反対するグループも存在した。
League for the Fifth International
1989年にイギリスの「労働者の力」、アイルランドの「労働者の力」などにより結成。「第二次世界大戦後、第四インターナショナルのすべての分派は堕落した、よって新たに第五インターナショナルを組織しなければならない」と主張する。
イギリス - 労働者の権力(Workers Power)
オーストリア - Liga der sozialisten Revolution
チェコ共和国 - Socialistická organizace pracujících
フランス - Pouvoir Ouvrier
ドイツ - Arberitermacht
パキスタン
スリランカ
スウェーデン - Arbetarmakt
アメリカ合衆国に支持者
国際ボリシェヴィキ潮流
International Bolshevik Tendency (IBT)
「国際スパルタシスト潮流」から1978年以降に分裂した潮流「Bolshevik Tendency」と、ニュージーランドのPermanent Revolution Group (PRG)が合同して結成された潮流。イギリスにはもともとメンバーはいなかったが、他国からメンバーを移住させ、英国の地にも根を下ろした。社会主義労働党 (イギリス)(Socialist Labour Party)への加入戦術で一定の支持を得たが、同党がスターリン主義化したため離脱した。英国とニュージーランドのほかにはドイツ・アメリカ合衆国・カナダ・韓国にメンバーがいる。かつてウクライナの組織と合同したが、このウクライナの組織は「労働者インターナショナルのための委員会(Committee for a Workers' International/CWI)」のウクライナ支部が偽装したものであったことが発覚。CWIにたいして、ウクライナの偽装組織に対して支払った金を返還するよう要求している。