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イギリス海兵隊の特殊部隊 ウィキペディアから
特殊舟艇部隊(とくしゅしゅうていぶたい、英: Special Boat Service,SBS)は、イギリス海兵隊の特殊部隊である。本部はドーセット州プール海軍基地。
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海兵隊が母体であるため、海中や沿岸での偵察や対テロ活動を主任務とするが、ジャングル・砂漠・寒冷地でも任務に就く。そのため、陸軍の特殊空挺部隊(SAS)と重複する場合もある。
また、現在では平和維持活動や麻薬取締り、要人警護、核施設の警備など、戦争以外の軍事作戦 (MOOTW: Military operations other than war) にも対応している[1]。
入隊するにはコマンド課程に合格して海兵隊員となってから更に選抜コースに合格する必要がある。隊員は自分達はSASよりも優秀であると自負しているが、これは主に水という自然敵対的な環境で活動するためである。アメリカ陸軍のデルタフォースとアメリカ海軍のDEVGRUと同じような関係である。
モットーは「Not By Strength By Guile(力よりも知恵で)」だったが、現在は「By strength and guile(力と知恵を)」となっている。
第二次世界大戦中の1940年に、ブリティッシュ・コマンドスの隊員となり、スコットランドの複合訓練センターに派遣されたロジャー・コートニーが率いる小規模なボート部隊を起源に持つ。この部隊はいくつかの作戦を成功させたが、損害も大きかったとしてコートニーは指揮権を失い[2][3]、一時SASに吸収された。
同時期の1942年7月6日、英国海兵隊帆船パトロール分遣隊(RMBPD)という組織が結成されており、ポーツマスのサウスシーを拠点としていた。RMBPDは英国海兵隊のハーバート「ブロンディ」ハスラー少佐の指揮下にあり、J.D.スチュワート大尉が副官を務めていた。分遣隊は34名で構成され、ランプスフォートを拠点とし、しばしばポーツマス港で演習を行い、夜間は港の帆船をパトロールしていた[4]。
そして1943年4月、ジョージ・ジェリコー少佐を指揮官としたSAS隊員250人が第62海兵隊コマンドに移転、SBSは再び組織された[5]。SBSとRMBPDは海上の特殊作戦でドイツ軍を相手に戦果を上げ、第二次世界大戦後の軍縮に伴い、SBSは解体された。
しかし戦後、RMBPDの後継たる訓練部隊を経て、SBSが再結成[6][7]。ボルネオ、オマーン、北アイルランド、フォークランド、湾岸で任務に就き、2001年のアフガニスタン紛争初期には米軍特殊部隊と共に現地の反タリバーン勢力に接近した。
ダンカン・ファルコナー 『ストラットン』シリーズ コードネームストラットンの原作
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