東京都立第五商業高等学校
東京都国立市にある高等学校 ウィキペディアから
東京都立第五商業高等学校(とうきょうとりつ だいごしょうぎょうこうとうがっこう)は、東京都国立市中三丁目に所在する都立商業高等学校。学生など関係者からは五商の愛称で親しまれる。
設置学科
沿革
- 1941年(昭和16年) 実業学校令商業学校規定により、東京府立第五商業学校の設立が認可。
- 1944年(昭和19年) 工業学校に転換のため、東京都立国立工業学校併置開校を認可。
- 1944年(昭和19年) 国立市中3-4(現校舎)に移転。
- 1946年(昭和21年) 学校整理統合により東京都立国立工業学校を廃止 商業学校に再転換し商業学校生徒募集再開。
- 1948年(昭和23年)
- 新学制により東京都立第五商業高等学校と改称。
- 定時制課程設置認可。
- 1998年(平成10年) 定時制課程が大学入学資格検定を単位として認定。
- 2000年(平成12年)
- 全日制課程はこの年より男子詰襟・女子セーラー服より男女ともブレザーに制服改訂。
- 11月11日に創立六十周年記念式典を挙行。当時卒業生23,000名以上。
- 2004年(平成16年)
- 文化・スポーツ等特別推薦を実施。
- 都の重点支援校(3年間)、運動部活動推進指定校(3年間)に指定。
- 2006年(平成18年) 都の部活動推進指定校に指定(2年間)。
- 2008年(平成20年) 都の部活動推進指定校に再指定(2年間)。
特記事項
- 多摩地区唯一の商業高校として、2020年に全日制課程は創立80周年、定時制課程は70周年された。
- 実業学校系のナンバースクール_(旧制中等教育学校・新制高校)として多摩地区を代表する伝統校である。
- 2004年には東京都の「重点支援校」に指定をうける。「五商再生総合プラン」の策定と教育改善への取り組みが評価され、三田、小山台、上野高校等8校とともに都教育委員会から特別の支援を受ける。特色としては、このプランは教職員からの提案を集約して作成されたもので、計画書は40ページに及ぶ冊子となっている。習熟度別授業や少人数指導、放課後などを活用した補習、基礎学力充実特別講座や課題意識開発セミナーが開始される。就職・進学・資格取得等の実績が年々向上していく契機となる。
- 東京都は東京都立第二商業高等学校を閉課し、多摩地区唯一の商業高校である第五商業高校の校舎棟改築工事を行い、最新設備を誇る新校舎が完成した。令和となり、東京都立五日市高等学校商業科を廃し、多摩地区唯一の商業高校である東京都立第五商業高等学校へ優秀な教職員を集中的に人事配置している。
- ビジネス人材育成推進校である。
- 就職内定率は12年連続100%
- 独自の大学進学指導計画により、中央大や成蹊大、日本大などの指定校推薦を有する。
- 指定校推薦にとどまらず、総合型選抜・学校推薦型選抜・全商協会特別推薦など、商業の専門性を活かしている。
- 一橋大学、東京都立大学などの地域の大学の教授等や、国際ロータリー第2750地区、日本政策金融公庫など、地元企業や公的機関、NPO法人などと連携してきた。
- 生徒の主体性を伸ばすため、ノーチャイム制を導入している。
- 「五商ショップ」を行っている。
- 情報処理技術者国家試験(ITパスポート)合格に力を入れている。
- 第3学年教養選択科目は中国語、フランス語、韓国語の授業がある。
- 専門の学びをはじめ共通教科の多彩な授業を展開している。
- 令和4年、難関試験である国家公務員税務職員へ3名合格している。
- 都立学校公開講座
教育実績
資格の五商 高度資格取得は都内No.1
卒業生たちは、五商卒業と同時に就職した企業に長く勤めるとともに3年間で学んだスキルを活かし企業で活躍しています。それは、80年以上の歴史と教員が丁寧で親身になっておこなう手厚い就職指導の賜物と考えます。
日商簿記検定2級は、昨年度卒業生は49名が合格、3級では一昨年度143名が合格しています。この合格者数は都内ではNo.1です。
進学の五商 五商の強みを生かして年内入試
「商業は就職」というイメージを持たれているかもしれません。しかし、本校は約210名中、約150名が進学しています。中でも大学進学者は90名を超えています。
就職の五商 会社での活躍と手厚い就職指導
令和6年度学校説明会[3]
五商ショップ
- 「実業意欲向上プログラム」とは農業高校生と商業高校生が連携販売することである。
- 実業意欲向上プログラムは、2004年(平成16年度)から、いくつかの都立の商業高校や農業高校などの専門高等学校で始まる。
本校では、都立農業高校、農芸高校、瑞穂農芸高校の生徒が生産した野菜、草花、果実や加工品等を仕入れ、五商生が販売する「五商ショップ」を開催しています。野菜については、午前中に収穫したばかりのものを提供します。五商ショップを通して、商品管理、会計、市場調査、広告、接客マナー等を学び、起業家にチャレンジする学習を行っています。 — 旧公式サイト(2011年)[4]
- 都立瑞穂農芸高等学校から「シクラメン」「たまご」、都立農芸高校から「リンゴジャム」、都立農業高校から「野菜」「花」「観葉植物」などを仕入れ、国立市谷保駅前・富士見台名店街で販売した。
- 2024年、2025年と引き続き、JR中央線コミュニティデザインと協業し、「高校生が自ら仕入れ、企画を行った商品を販売」をしている。2025年のテーマは「\規格外のおいしさ‼/サクラとキミに恋する Sweet&Bitter フェス」であった。「3年生課題研究 起業探究チーム」も取り組む。北海道の和菓子と茨城県のサツマイモの仕入れと販売、国立市のベーカリーショップとフルーツサンドの共同開発、函館市の珈琲会社と珈琲の共同開発をした[5]。
マスメディア
商品開発
- 2021年:ロケット鉛筆型メークブラシ、2022年:コーヒー豆
東京プランニング・ラボ
東京プランニング・ラボとは東京都の商業高校に通う生徒が企業から与えられたテーマに対してビジネスプランを考えていく実学のビジネススクールである[10]。第五商業高校は東京プランニング・ラボの参加校である。
- 事例
2023年、東京都の商業高校7校(第五商業高校・葛飾商業高校・芝商業高校・千早高校・第三商業高等学校・第四商業高等学校・大田桜台高等学校)の生徒は、ヤマザキパンと共同開発を行った。 2024年4月、ヤマザキランチパック青春の味(ラムネ風味クリーム&ホイップ)として販売された。
東京プランニング・ラボに参加した高校生のアイデアをもとに甘酸っぱい青春をイメージしたラムネ風味クリームとホイップクリームをサンドしました。 — ヤマザキパン公式サイト [11]
周辺環境・交通機関
周辺環境
交通
部活動
文化部
生徒会
毎週火曜日に定例会を行う。主な活動内容は、文化祭での物品貸し出し、学校説明会の手伝い、生徒会新聞の発行、また、校内に目安箱を設置して生徒からの意見集約などをする。
関係者
- 出身者
- 海老原博幸(プロボクサー、元ボクシングフライ級世界チャンピオン、中退)
- 小川友一(元政治家、衆議院議員)
- 倉田麗華(政治家)
- 近藤剛(元政治家、元日本道路公団総裁、元バーレーン大使)
- 藤田順三(前ブリスベン総領事、現ウガンダ共和国大使)
- 新堀寛己(芸術学・哲学博士、ギターオーケストラ創始者、国際赤十字芸術伝道大使)
- 片桐夕子(女優)
- 池田勝(声優、俳優)
- 教職員
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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