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日本の小説家 (1962-) ウィキペディアから
末永 直海(すえなが なおみ、1962年5月12日 - )は、日本の小説家、クレイスイーツ(粘土製お菓子)作家(末永本人は「スイーツデコリーナ」と称している)。福岡県北九州市出身。北九州デザイナー学院グラフィックデザイン学科卒業。スイーツデコリーナとしては鈴山キナコ(すずやま きなこ)名義で活動している。
作家になる前はアングラ女優、巡業演歌歌手などを行っていた。無名時代に参加したにっかつロマンポルノ新人女優コンテストで、審査員の前で全裸になるパフォーマンスを行い、写真週刊誌などをにぎわせたこともある。(このパフォーマンスで審査員特別賞を受賞したことから、主演作を1本残している)
1987年に「桃の木舞」をペンネームとして『少年チャンピオン』で漫画を描いていた事がある。連載打ち切り後、ふとした会話がきっかけで小林よしのりの家に行くと、その日の内に「メシスタント」(飯を作るアシスタント)をやっており、よしりん企画初代秘書の座につく。「お前(末永)ほどのアホは初めて見たが、お前のアホはわし(小林)が観察する為にあるのだから、むやみに人前でアホを披露してはいけない」(『ゴーマニズム宣言』より)が採用理由の一つだと言う。主に『おぼっちゃまくん』と『ゴーマニズム宣言』初期を担当、『ゴーマニズム宣言』の単行本化や『異常天才図鑑』などを企画する(ゴーマニズム宣言の1,2巻では構成も担当していたが、3巻から当時の第二秘書の金森由利子が構成を担当した)。小林の作品内にもキャラクターとして登場し、これが名前と存在、愛称ピャーポを広く知られるきっかけになった。1994年、『噂の真相』(作中では、「噂の貧相」と表記)に悪意的なスキャンダルが書かれると知り、その事が小林の足を引っ張ってしまう事になるかもしれないと、睡眠薬がないと眠れないほどに気に病み、ついには退社に至った(小林はその後、『噂の真相』を徹底的に攻撃するが「相手の売り上げを伸ばすだけだった」と語る)。
しばらく不遇の時期があったが、全国をまわりおひねりで暮らす演歌歌手や、赤羽ハリウッドのホステスなどを経て、1996年、小説『薔薇の鬼ごっこ』で第三回蓮如賞を受賞し作家デビュー。2002年、『百円シンガー極楽天使』が文化庁選出の海外輸出小説(明治~平成の27作品)に選出され、ロシア・イギリス・アメリカで翻訳刊行された[1]。小林の『わしズム』にも長らく連載を行った。
2003年あたりから再び姿を消していたが[2]、その後、女子中高生を中心に携帯電話やネイルアートにお菓子の飾り付け(スイーツデコ)をすることが流行し、クレイスイーツ作家として一躍カリスマ的な存在となった。また、粘土製だけではなく、実際の板チョコにキスチョコやスプレーチョコ等を使ったデコレーションも作製している。テレビや雑誌、明治製菓のホームページで作品を発表する傍ら、明治製菓のCMのデコレーション・デザインも手がけ、講習会なども開催している。
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