『春待つ僕ら』(はるまつぼくら、英題 We hope for blooming)は、あなしんによる日本の漫画作品。『デザート』(講談社)2014年4月号から[1]2019年11月号まで連載された[2]。略称は「春僕」[3]。単行本全14巻。累計発行部数は2021年4月時点で累計580万部を突破している[4]。
あらすじ
ずっと周囲と上辺で付き合ってきた春野美月は、高校入学を機に自分を変えたいと思いつつも、なかなかうまくいかない日々を送っていた。そんなとき、アルバイト先のカフェに学校で「バスケ部イケメン四天王」と称される四人組が来て、そのうちの一人、多田竜二がナナさんと間違えて美月に告白してしまう。その直後に人違いとわかり、本命のナナさんに告白するが、あっけなく玉砕。四天王たちはよくカフェに来るようになり、そこから美月と四天王たちの交流が始まる。
そのうち、美月は四天王の1人で同じクラスの浅倉永久に恋心を抱くようになり、同じように永久も美月に惹かれていく。しかし、永久の強力なライバルとなる神山亜哉が現れる。
登場人物
※声の項はドラマCD版、演の項は実写映画版。
- 春野 美月(はるの みつき)
- 声 - 黒沢ともよ[9] / 演 - 土屋太鳳[7]
- 清凌高校1年4組。4月3日生まれ。血液型O型。156センチメートル。45キログラム。妹が2人いる。
- 主人公。小学生のころ、仲間外れにされ落ち込んでいたところ、神山亜哉と出会う。離れ離れになってからも神山が心の支えだった。
- 高校入学後、神山との思い出の場所近くのカフェでアルバイトをするが、永久たちがカフェに通うようになり彼らと仲良くなる中で、次第に永久に惹かれていく。
- グループ内ではよくいじられている。また、ジャンケンも弱い。
- 竜二曰く、「地味だけどかわいい」。
- 浅倉 永久(あさくら とわ)
- 声 - 島﨑信長[9] / 演 - 北村匠海[7]
- 清凌高校1年4組。男子バスケ部。3月14日生まれ。血液型A型。180センチメートル。65キログラム。黒髪。
- 「バスケ部イケメン四天王」の1人。ぼんやりとしていることが多くて天然。いつも眠そうである。バスケの監督をしていた祖父の影響でミニバスケを始め、瑠衣や恭介、竜二と仲良くなる。
- 美月のことは最初は女友達としてしか見ていなかったが、美月のさりげない優しさや温かさに惹かれ、好きになる。
- 宮本 瑠衣(みやもと るい)
- 声 - 斉藤壮馬[9] / 演 - 稲葉友[7]
- 清凌高校1年7組。男子バスケ部。2月14日生まれ。血液型B型。175センチメートル。60キログラム。茶髪。
- 「バスケ部イケメン四天王」の1人。無邪気な笑顔がチャームポイント。かねてから永久にライバル意識を持っており、完璧イケメンな永久と自分を比べて落ち込むこともしばしば。美月によくちょっかいを出している。
- 若宮 恭介(わかみや きょうすけ)
- 声 - 梅原裕一郎[9] / 演 - 磯村勇斗[7]
- 清凌高校2年4組。男子バスケ部。11月12日生まれ。血液型A型。182センチメートル。68キログラム。黒髪ロング。
- 「バスケ部イケメン四天王」の1人。4人の中でお兄さん的存在。姉と妹がいるおかげで女性の扱いに慣れており、イケメンスキルが高い。瑠衣にフォローを入れる、瑠衣のペアのような存在。
- 多田 竜二(ただ りゅうじ)
- 声 - 豊永利行[9] / 演 - 杉野遥亮[7]
- 清凌高校2年4組。男子バスケ部。8月21日生まれ。血液型O型。180センチメートル。67キログラム。金髪で、ピアス穴が3個ある。
- 「バスケ部イケメン四天王」の1人。次期キャプテン。喫茶店の看板娘、ナナさんのことが好きでこれが初恋。ナナさんと間違えて美月に告白してしまったことで、美月と四天王たちの交流が始まるきっかけになる。
- 神山 亜哉(かみやま あや)
- 声 - 鈴木達央[9]、瀬戸麻沙美(小学生) / 演 - 小関裕太[7]
- 鳳城高校2年。男子バスケ部。6月25日生まれ。血液型AB型。181センチメートル。65キログラム。赤茶色の長髪。美月の幼馴染で、当時美月からは女の子と思われていたため、あやちゃんと呼ばれている。
- 出会ったころから美月のことが好きだったが、美月を傷つけるのを恐れて気持ちを口にしないまま、父親の仕事の都合でアメリカに行った。帰国後に美月と再会してからは、「男として俺をみて」と積極的にアピールをするようになる。
- アメリカでバスケを鍛えたので、並外れた強さを持つ。鳳城高校をインターハイで優勝に導いた。
- 山田 レイナ(やまだ レイナ)
- 声 - 小松未可子 / 演 - 佐生雪
- 清凌高校1年4組。12月4日生まれ。血液型AB型。164センチメートル。48キログラム。
- 美月の友達。美月にはまだ告げていないが、BLで、四天王たちが密着した写真を撮るのが好き。面倒見のいい性格。
- 須藤 マキ(すどう マキ)
- 声 - 大地葉
- 清凌高校1年1組。女子バスケ部。美月と仲良くなるが、永久のことが好き。
- ナナセ
- 声 - 名塚佳織 / 演 - 泉里香
- 通称ナナさん、ナナちゃん。美月のバイト先のカフェのマスターの娘。専門学校生。竜二が一目惚れするほどの美人。
- 莉乃(りの)
- 鳳城高校男子バスケ部マネージャー。亜哉のことが好き。
書誌情報
漫画
- あなしん 『春待つ僕ら』 講談社 〈KC デザート〉、全14巻(14巻は番外編。)
- 2014年7月11日発売[10]、『デザート』2014年4月号[1] - 8月号、ISBN 978-4-06-365778-4
- 2015年2月13日発売[11]、『デザート』2014年10月号 - 2015年2月号、ISBN 978-4-06-365805-7
- 2015年8月12日発売[12]、『デザート』2015年4月号 - 8月号、ISBN 978-4-06-365828-6
- 2016年2月12日発売[13]、『デザート』2015年10月号 - 2016年2月号、ISBN 978-4-06-365854-5
- 2016年7月13日発売[14]、『デザート』2016年4月号 - 7月号、ISBN 978-4-06-365869-9
- 2016年12月13日発売[15]、『デザート』2016年9月号 - 12月号、ISBN 978-4-06-365888-0
- 2017年5月12日発売[16]、『デザート』2017年2月号 - 5月号、ISBN 978-4-06-365907-8(ドラマCD付き特装版[17]、ISBN 978-4-06-358846-0)
- 2017年10月13日発売[18]、『デザート』2017年7月号[9] - 10月号、ISBN 978-4-06-365933-7
- 2018年3月13日発売[19]、『デザート』2017年12月号 - 2018年3月号、ISBN 978-4-06-511117-8(ドラマCD付き特装版[20]、ISBN 978-4-06-510825-3)
- 2018年8月9日発売[21]、『デザート』2018年5月号[22] - 8月号、ISBN 978-4-06-512502-1
- 2018年12月13日発売[23]、『デザート』2018年10月号 - 2019年1月号、ISBN 978-4-06-513840-3
- 2019年6月13日発売[24]、『デザート』2019年3月号 - 6月号、ISBN 978-4-06-516256-9(ドラマCD&ポストカード付き特装版[25]、ISBN 978-4-06-515600-1)
- 2019年12月13日発売[26]、『デザート』2019年8月号 - 11月号[2]、ISBN 978-4-06-518061-7
- 今までで1番赤くなった日(描きおろし)
- 2020年5月13日発売[27][28]、『デザート』2015年3月号、9月号、2016年3月号、8月号、2017年1月号、6月号[29]、11月号、2018年4月号、9月号、2020年1月号[30]、3月号 - 4月号、ISBN 978-4-06-519499-7(特装版[31][28]、ISBN 978-4-06-519500-0)
- 「これからも僕たちは-…」(描きおろし)
小説
- 原作:あなしん、著者:小島環、脚本:おかざきさとこ 『小説 春待つ僕ら』 〈講談社文庫〉、全1巻
- 2018年11月15日発売[32]、ISBN 978-4-06-513749-9
- 原作:あなしん、著者:森川成美、脚本:おかざきさとこ 『小説 映画 春待つ僕ら』 〈講談社KK文庫〉、全1巻
- 2018年11月21日発売[33]、ISBN 978-4-06-513533-4
単行本未収録作品
ドラマCD
2017年5月12日にドラマCD付き第7巻特装版が発売された[17]。また、『デザート』2017年7月号のふろくとして同キャスト別内容である「春待つ僕ら 耳キュン♡ドラマCD デザートSPバージョン」が添付された[9]。
2018年3月13日にドラマCD付き第9巻特装版が発売された[20]。また、『デザート』2018年5月号のふろくとして同キャスト別内容である「春待つ僕ら 耳キュン♡ドラマCD デザートSPバージョン」が添付された[22]。
2019年6月13日にドラマCD&ポストカード付き第12巻特装版が発売された[25]。また、『デザート』2019年8月号のふろくとして同キャスト別内容である「春待つ僕ら ドラマCD デザートSPバージョン」が添付された[37]。
内容
第7巻特装版(収録時間約48分)。
- オープニング
- 本編11-12話
- 「ボーイズトーク」スペシャルロングver.
- キャストフリートーク
- エンディング
『デザート』2017年7月号ふろく(収録時間約41分)。
- オープニング
- 第7巻特装版ドラマCDからの抜粋
- ライバル関係 その1
- ライバル関係 その2
- あやちゃんの休日
- 男性キャストフリートーク
- エンディング
実写映画
キャスト
スタッフ
- 原作 - あなしん『春待つ僕ら』(講談社「KCデザート」刊)[7]
- 監督 - 平川雄一朗[7]
- 脚本 - おかざきさとこ
- 音楽 - 高見優
- 主題歌 - TAOTAK「Anniversary」(Sony Music Records)
- 製作 - 高橋雅美、池田宏之、村田嘉邦、角田真敏、山本浩、石垣裕之、髙橋誠、吉川英作、渡辺章仁、田中祐介、板東浩二、長坂信人
- エグゼクティブプロデューサー - 濱名一哉
- 企画プロデュース - 春名慶
- プロデューサー - 大畑利久、長澤佳也
- 撮影 - 小松高志
- 照明 - 蒔苗友一郎
- 録音・整音 - 高須賀健吾
- 美術 - 佐久嶋依里
- 装飾 - 三好理沙
- スタイリスト - 中村さよこ
- ヘアメイクデザイン - 倉田明美
- 記録 - 小宮尚子
- 編集 - 伊藤潤一
- VFXディレクター - 中村明博
- サウンドデザイン - 大河原将
- 監督補 - 長澤佳也
- 助監督 - 片島章三
- 制作担当 - 土田守洋
- 制作プロダクション - オフィスクレッシェンド
- 製作幹事・配給 - ワーナー・ブラザース映画
- 製作 - 映画「春待つ僕ら」製作委員会(ワーナー・ブラザース映画、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、講談社、博報堂、WOWOW、KDDI、日本出版販売、ローソンエンタテインメント、GYAO、ひかりTV、オフィスクレッシェンド)
エピソード
土屋太鳳と北村匠海は過去にテレビ東京で放送された連続ドラマ「鈴木先生」でクラスメイトとして共演しており、7年ぶりの共演となった[40]。なお、この2人は映画主題歌として「Anniversary」(ウカスカジーの楽曲)を限定ユニット・TAOTAKとしてカバーしている。
脚注
外部リンク
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