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日本中国学会(日本中國學會、にっぽんちゅうごくがっかい)は、日本の学術団体。日本における中国研究(中国哲学・中国文学・中国語学)の全国的な学会として、1949年に設立された[1]。
大会を年1回開催している。設立初期から「哲学」部会、「文学・語学」部会といった形で分野別に研究発表等を行っている[1]。2013年から「日本漢文」部会[3]、2022年から「史学」部会が常設されるようになった[4]。「哲学」部会は1981年まで「経学・思想」部会だった[5]。分野別でなく時代別だった年もある[6]。
「日本中国学会賞」を年1回会員に授与している[1]。賞金は会員からの遺贈寄付等を基金としている[1]。
学会誌として『日本中国学会報』を年1回、会員向け会報として『日本中国学会便り』(2001年までは『日本中国学会会報』[7])を年2回刊行している。前者は論文とともに「学界展望」を収録している。
1949年10月設立[1]。設立の中心人物は、同年1月に日本学術会議第1期会員となった倉石武四郎であり、加藤常賢らが世話人となった[1]。設立時の会員は246人であり、湯島聖堂構内に事務所が置かれた[1]。会名を「日本中国学会」と「日本支那学会」のどちらにするかで議論が起こったが、多数決で前者に決まった[1]。
もともとは、当該分野における文部省科研費の配分審査を担うため設立された団体だった[1]。そのため、1990年代に審査が文部省(文科省)・日本学術振興会が直接選んだ委員による審査に移行するまでは、日本中国学会が文部省から委託を受けて審査を行っていた。そのような事情もあり、1990年代頃までは、日本の当該分野の研究者はほぼ全員が会員であった。
1998年に創立50年を迎え、『日本中国学会五十年史』と『日本中国学会創立五十年記念論文集』を刊行した[1][8]。
1960年代末(大学紛争・文革期)[1]や2006年[9][10]には、「日本の中国学の衰退」が学会規模で取り上げられた。
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