『忘却に抗って - 命のための30通の手紙』(Contre l'oubli、「反忘却」の意)は、1991年(平成3年)に製作されたオムニバスのビデオ映画である。
非政府組織 (NGO) アムネスティ・インターナショナルのフランス支部が30周年を記念し、良心の囚人の救済、啓発のためのビデオ映画として、30の監督の3分の短篇映画を製作した。テーマとなった人々は、アウンサンスーチーのように政治犯として長期間拘束されている人がほとんどで、フェーベ・エリザベス・ベラスケスのように政府により殺された人や、なかには少年犯罪で死刑となったダルトン・プレジャンも含まれている。
Internet Movie Database、山形国際ドキュメンタリー映画祭公式サイト等にパトリス・シェロー、フィリップ・ミュイル(フランス語版)の参加の記載があるが、本作での短篇映画のタイトルは不詳である。2作を加えると32作になるが、タイトル不詳のまま併記する。
- 『エル・サルヴァドル、フェーベ・エリザベス・ベラスケスのために』 Pour Febe Elisabeth Velasquez, El Salvador
- 監督シャンタル・アケルマン、出演カトリーヌ・ドヌーヴ
- エルサルバドル フェーベ・エリザベス・ベラスケス
- 『連合王国、ヴィティアリンガム・カンダラジャのために』 Pour Vythialingam Skandarajah, Royaume Uni
- 監督ルネ・アリオ、出演ベルナール・スタジ
- イギリス ヴィティアリンガム・カンダラジャ[2]
- 『USA、ダルトン・プレジャンのために』 Pour Dalton Prejean, USA
- 監督ドニ・アマール、出演ピエール司教
- アメリカ合衆国 ダルトン・プレジャン (Dalton Prejean)
- 『赤道ギニア、ヨアキム・エレマ・ボリンゲのために』 Joaquim Elema Boringue, Guinée équatoriale
- 監督ジャン・ベッケル、出演フィリップ・ノワレ
- 赤道ギニア ヨアキム・エレマ・ボリンゲ
- 『フィリピン、マリア・ノンナ・サンタ・クララのために』 Pour Maria Nonna Santa Clara, Philippine
- 監督・出演ジェーン・バーキン
- フィリピン マリア・ノンナ・サンタ・クララ[3]
- 『ヴェネズエラ、アリリオ・デ・クリサント・メデロスのために』 Pour Alirio de Crisanto Mederos, Vénézuela
- 監督ベルトラン・ブリエ
- ベネズエラ アリリオ・デ・クリサント・メデロス
- 『エチオピア、ムルゲッタ・モジッサのために』 Pour Mulugetta Mosissa, Éthiopie
- 監督ジャン=ミシェル・カレ(フランス語版)、出演アルーン・タジエフ
- エチオピア ムルゲッタ・モジッサ
- タイトル不詳
- 監督パトリス・シェロー、出演シャルロット・ゲンズブール
- 『リビア、ムハンマド・アル=カジリのために』 Ali Muhammad al-Qajiji, Lybie
- 監督アラン・コルノー、出演エドガール・モラン
- リビア ムハンマド・アル=カジリ
- 『韓国、キム・ソンマンのために』 Pour Kim Song-man, Corée
- 監督コスタ=ガヴラス、出演ロベール・バダンテール
- 韓国 キム・ソンマン
- 『モロッコ、』 Pour Abraham Serfaty, Maroc
- 監督ドミニク・ダント、出演アレクサンドル・ミンコフスキ
- モロッコ アブラハム・セルファティ (Abraham Serfaty)
- 『スーダン、ウシャリ・アーメッド・マハムードのために』 Pour Ushari Ahmed Mahmoud, Soudan
- 監督クレール・ドニ、出演アラン・スーション
- スーダン ウシャリ・アーメッド・マハムード
- 『コロンビア、アリリオ・デ・イエズス・ペドラーザ・ベセラのために』 Pour Alirio de Jesus Pedraza Becerra, Colombie
- 監督レイモン・ドパルドン、出演サミー・フレー
- コロンビア アリリオ・デ・イエズス・ペドラーザ・ベセラ[4]
- 『南アフリカ、スタンザ・ボパペのために』 Pour Stanza Bopape, Afrique du Sud
- 監督ジャック・ドレー(フランス語版)、出演ブリュノ・マジュール
- 南アフリカ共和国 スタンザ・ボパペ[5]
- 『ヴェトナム、グエン・チ・ティエンのために』 Pour Nguyen Chi Thien, Vietnam
- 監督ミシェル・ドヴィル、出演エマニュエル・ベアール
- ベトナム ヌイエン・チ・ティエン (en:Nguyen Chi Thien)
- 『グアテマラ、アンストラウム・アマン・ヴィラグラン・モラレスのために』 Pour Anstraum Aman Villagran Morales, Guatémala
- 監督ジャック・ドワイヨン、出演ジェラルド・トマサン
- グアテマラ アンストラウム・アマン・ヴィラグラン・モラレス
- 『モーリタニア、ママドゥー・バのために』 Pour Mamadou Bâ, Mauritanie
- 監督マルティーヌ・フランク、出演アンリ・カルティエ=ブレッソン
- モーリタニア バ・ママドゥ・ムバレ (en:Ba Mamadou Mbaré)
- 『中国、王希哲のために』 Pour Wang Xizhe, Chine
- 監督ジェラール・フロ=クータズ(フランス語版)、出演ポール・アマール(フランス語版)
- 中国 王希哲
- 『シリア、ハッサン・ナジャールのために』 Pour Ghassan Najjar, Syrie
- 監督ベルナール・ジロドー(フランス語版)、出演アニー・デュペレー
- シリア ハッサン・ナジャール
- 『インド、アルカナ・グーハのために』 Pour d'Archana Guha, Inde
- 監督フランシス・ジロー(フランス語版)、出演イザベル・ユペール
- インド アルカナ・グーハ
- 『インドネシア、トーマス・ワインガイのために』 Pour Thomas Wainggai, Indonésie
- 監督ジャン=リュック・ゴダール / アンヌ=マリー・ミエヴィル、出演アンドレ・ルスレ
- インドネシア トーマス・ワインガイ
- 『イスラエル、アブド・アル=ラウフ・ガビーニのために』 Pour Abd al-Ra'uf Ghabini, Israël
- 監督ロマン・グーピル、出演クロード・シェソン
- イスラエル アブド・アル=ラウフ・ガビーニ
- 『ギリシア、アンドレアス・クリストドゥールーのために』 Pour Andreas Christodoulou, Grèce
- 監督ジャン=ルー・ユベール(フランス語版)、出演キャロル・ブーケ
- ギリシャ アンドレアス・クリストドゥールー (en:Andreas Christodoulou)
- 『ペルー、フィデル・イントゥルサ・フェルナンデスのために』 Pour Fidel Intursa Fernandez, Pérou
- 監督ロバート・クレイマー、出演ヒューバート・リーヴズ
- ペルー フィデル・イントゥルサ・フェルナンデス
- 『ソ連、アレクサンドル・ゴルドヴィッチのために』 Pour Alexandre Goldovitch, URSS
- 監督パトリス・ルコント、出演ギ・ブドス
- ソビエト連邦 アレクサンドル・ゴルドヴィッチ
- 『ナイジェリア、オーギュスティン・エクのために』 Pour Augustine Eke, Nigéria
- 監督サラ・ムーン(フランス語版)、出演ユッスー・ンドゥール
- ナイジェリア オーギュスティン・エク
- タイトル不詳
- 監督フィリップ・ミュイル(フランス語版)、出演アニー・デュペレー
- 『イラン、ナスリン・ラスーリのために』 Pour Nasrin Rasooli, Iran
- 監督・出演ミシェル・ピコリ
- イラン ナスリン・ラスーリ
- 『キューバ、エステバン・ゴンザレス・ゴンザレスのために』 Pour Esteban Gonzalez Gonzalez, Cuba
- 監督アラン・レネ、出演フランソワ・ジャコブ
- キューバ エステバン・ゴンザレス・ゴンザレス
- 『マラウイ、ヴェラ・チルワのために』 Pour Vera Chirwa, Malawi
- 監督コリーヌ・セロー、出演ジャック・イジュラン
- マラウイ ヴェラ・チルワ(en:Vera Chirwa)
- 『ミャンマー、アウン・サン・スー・チーのために』 Pour Aung San Suu Kyi, Myanmar
- 監督ベルトラン・タヴェルニエ、出演アヌーク・グランベール
- ミャンマー アウンサンスーチー
- 『メキシコ、ホセ・ラモン・ガルシア=ゴメスのために』 Pour José Ramon Garcia-Gomez, Mexique
- 監督ナディーヌ・トランティニャン、出演マリー・トランティニャン
- メキシコ ホセ・ラモン・ガルシア=ゴメス