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東京都杉並区天沼にある神社 ウィキペディアから
社伝によれば神護景雲2年(768年)に東海道巡察使が武蔵国に来たときに、氏神を勧請し別当を置いたのがはじまりと伝えられている。また別の説では、元弘3年(1333年)に新田義貞が北条高時を討つために鎌倉へ軍を進める途中、当地に布陣し、社殿を創設したとも伝えられている。その後、応永2年(1395年)に当地に帰農した朝倉三河守という武将が社殿を修理し、その際後当神社は「十二社権現」と称するようになったといわれている。かつてこの地には宝光坊と呼ばれる修験の坊があり、この十二社熊野権現を奉祀していた[2]。別当寺は世尊院であった[3]。明治期以降、熊野神社と称するようになった。
境内には、直径2メートルにも及ぶ大杉の切株がある。これは社伝によれば、この大杉は新田義貞がこの地に陣をしいた際、戦勝を祈願して手植えしたものと伝えられている。近隣の古老達はこの杉を「心願成就の杉」などと呼び大切にしてきたが、1942年(昭和17年)に枯死したため伐採され、今では切り株のみが残っている。
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