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塚本 勝巳(つかもと かつみ、1948年(昭和23年)11月9日 - )は、日本の魚類学者。ウナギ研究の第一人者。「うなぎ博士」の愛称で知られる。 岡山県玉野市出身。
独自の海山仮説、新月仮説、塩分フロント仮説に基づき、2008年に海洋でウナギの親魚を捕獲し[2]2009年には世界で初めて天然ウナギの卵をマリアナ諸島西方海域で採集することに成功した[3]。
2016年7月の日本経済新聞の記事で塚本は天然親ウナギの禁漁に全力を尽くすべきであると主張している。以下にその詳細を記す。
ニホンウナギは減少傾向だが、現状は効果的な対策がなされているとは言いがたい。ウナギは大型漁船や特別な道具がなくとも誰でも捕まえられ、漁の実態を示す正確な統計資料はない。そのため他の絶滅危惧種と比べても特に保護が難しい。密漁や不正な取引もおこなわれやすい。稚魚の池入れ数量の規制は枠が大きすぎて規制の意味をなしていない。また、養殖したウナギを放流したとしても、自然の環境で成長して産卵場へ戻れるのか疑問で、増加につながらない可能性がある。環境改善は河口で取り組むのが効果が高い。最近の研究で、河川の淡水域に遡上せず海や河口で一生を過ごすウナギが8割以上を占めることが分かったためだ。
現時点でもっとも効果的な資源保全策は、稚魚を産む可能性がある天然の親ウナギの禁漁に全力を注ぐことだ。産卵場の親ウナギには日本の太平洋岸から戻ったものが多い。現在、親ウナギの漁獲を規制しているのは鹿児島県や静岡県など一部に限られる。国が中心となって全国で親ウナギを1匹でも多く産卵場へ帰せば、資源増の手応えが得られるだろう。持続可能な資源の管理のためには、同じ手法で長期間モニタリング調査を続け、資源状況を正確に把握することが求められる。予算、人員を考えると、こちらも国が中心になってシステムをつくる必要がある[4]。
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