Loading AI tools
おおぐま座の一部である7つの恒星からなる星の列 ウィキペディアから
北斗七星(ほくとしちせい、英語: Big Dipper, Plough)は、おおぐま座の腰から尻尾を構成する7つの明るい恒星で象られる星列のこと。北斗、北斗星、七つの星、七曜の星とも呼ばれる。
柄杓の形をしているため、それを意味する「斗」の名が付けられている。日本では四三の星[1]、七剣星とも呼ばれた。3等星であるδ星を除く6星は全て2等星である。このため春の星空で目立ちやすく、世界各地で様々な神話が作られている。
バイエル符号 | 固有名 | 中国名 (正史の天文志などの名) |
大正新修大蔵経にある唐の密教経典 『仏説北斗七星延命経』の名。 |
---|---|---|---|
おおぐま座α星 α Ursae Majoris、α UMa |
ドゥーベ(Dubhe) | 天枢 | 貪狼 |
おおぐま座β星 β Ursae Majoris、β UMa |
メラク(Merak) | 天璇 | 巨門 |
おおぐま座γ星 γ Ursae Majoris、γ UMa |
フェクダ(Phecda) | 天璣 | 禄存 |
おおぐま座δ星 δ Ursae Majoris、δ UMa |
メグレズ(Megrez) | 天権 | 文曲 |
おおぐま座ε星 ε Ursae Majoris、ε UMa |
アリオト(Alioth) | 玉衡 | 廉貞 |
おおぐま座ζ星 ζ Ursae Majoris、ζ UMa |
ミザール(Mizar) | 開陽 | 武曲 |
おおぐま座η星 η Ursae Majoris、η UMa |
アルカイド、ベネトナシュ(Alkaid、Benetnasch) | 揺光 | 破軍 |
また、中国では柄杓の器の部分を作る、天枢、天璇、天璣、天権の4つを魁(かい)、柄の部分を作る、玉衡、開陽、揺光の3つを標または杓(ひょう)、あわせて斗と一字でよぶこともある。
神祇伯家行事傳には、北斗七星の名前として、「魁𩲃𩵄䰢魓𩳐魒」とあり、神符の通伝であるとされる[2]。これら一連の漢字に類似するものとしては、以下のものがある。
北斗の柄の端から2番目のζ星ミザールには、伴星アルコル (Alcor) (中国名:輔星)が存在する。この2星は実際には3光年ほど離れており、見かけ上の二重星であると考えられている(連星であるとしたら、公転周期は75万年以上になる)。
北宋の時代の道教の書『雲笈七籤』24巻「日月星辰部」では北斗七星と輔星、弼星と併せ北斗九星とされた。
この九星には『雲笈七籤』24巻「北斗九星職位総主」によると別名あり、天枢は第1陽明星とし以下、第2陰精星、第3真人星、第4玄冥星、第5丹元星、第6北極星、第7天関星、第8洞明星(輔星)、第9隠元星(弼星)の魂神であるとする。
|
北斗七星の形状は、世界の様々な地方で柄杓やスプーンなどに喩えられてきた。多くの伝承で、北斗七星は南斗六星と対をなす存在としてとらえられている。
また、ミザールの伴星アルコルは比較的明度が低く見えづらいため、視力検査に用いられるなどして「見えると死ぬ」「見えないと死ぬ」など数々の伝説を生んだ(詳細はアルコルを参照)。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.