オランダの音楽プロデューサー ウィキペディアから
マーティン・ギャリックス(Martin Garrix、1996年5月14日 - )は、オランダ出身のプロデューサー・トラックメイカー(ビートメイカー)・作曲家・編曲家の音楽アーティスト、DJである。
マーティン・ギャリックス | |
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基本情報 | |
出生名 | マルタイン・ヘーラルト・ハリツェン(Martijn Gerard Garritsen) |
別名 | GRX、AREA21(w/Maejor)、YTRAM |
生誕 | 1996年5月14日(28歳) |
出身地 |
オランダ 北ホラント州アムステルフェーン |
学歴 | Herman Brood Academie |
ジャンル | エレクトロ・ハウス、プログレッシブ・ハウス、トラップ、ビッグルーム、ダッチハウス |
職業 | 音楽プロデューサー、作曲家、編曲家、作詞家、DJ |
活動期間 | 2011年 - |
レーベル | STMPD RCRDS、Spinnin' Records、Musical Freedom、DOORN、Tomorrowland Music、What A Music、Columbia Records、Crowd Control |
共同作業者 | Afrojack、 Jay Hardway、 アーマンド・ヴァン・ヘルデン、Tiesto、クリスティーナ・アギレラ、Dimitri Vegas&Like Mike、Sander Van Doorn、Mesto、Brooks、Dillon Francis、 TV Noise、Daddy's Groove、 Bassjackers、 Julian Jordan、DVBBS、FireBeatz、DubVision、Matisse & Sadko、MOTi、Justin Mylo、Blinders、Pierce Fulton、Dyro、Third Party、Florian Picasso、LOOPERS、Vluarr、Alesso |
公式サイト | http://www.martingarrix.com |
自身が19歳の時に設立したSTMPD RCRDSに所属している。
その前は2012年(16歳)からSpinnin' Recordsに所属していた[1]。
17歳の時に「Animals」をリリースすると、当時EDMシーンで最先端のトレンドだったハードキック、シンセリフを備えたビッグルーム・ハウス・サウンドが話題を呼び、大ヒットに(最終的に全英1位/全米21位を記録)。一躍トップ・アーティストとなった。
その後、2013年〜2014年にかけては「Tremor (w/ ディミトリ・ヴェガス&ライク・マイク)」「Turn Up The Speakers (w/ Afrojack)」など、ビッグルーム系のヒット・トラックを連発。その人気を不動なものとした。
2015年に「Don’t Look Down (ft. Usher)」(全英9位)をリリースすると、Spinnin’を離れ、メジャーを軸に新たなサウンドと活動を展開。
2016年以降は「Now That I’ve Found You (ft. John & Michel)」「Byte (w/ Brooks)」「High on Life (ft. Bonn)」といったダンス系トラックと並行して、「In the Name of Love (w/ ビービー・レクサ)」「Scared to Be Lonely (w/ Dua Lipa)」「There for You (w/ Troye Sivan)」「Ocean (ft. Khalid)」などポップ路線の楽曲もリリースし、成功を収めている。
2018年には、第23回冬季オリンピック・平昌大会の閉会式でパフォーマンスも行った。
英DJ MAGの“Top 100 DJs”ランキングにおいて、2016年、2017年、2018年と三年連続で1位をキープ。2022年に再び1位に返り咲いた。
Martin Garrixとしての活動の他、GRX名義やAREA21名義での曲のリリース、さらにステージネームYTRAMとしての活動も知られる。
4歳の時、ギターを習い始め、音楽への関心を持つようになった。
8歳の時には、2004年のアテネオリンピックで演奏を行うティエストの姿を見て、DJになる夢を強く描くようになった。 特にティエストのシングル曲「トラフィック"Traffic"」にインスピレーションをうけた彼は、専門ソフトをダウンロードし、作曲活動を始めた。 ユトレヒトにある音楽プロデューサー養成学校であるザ・ハーマン・ブラッド・アカデミーに在学していた。
2012年に、ギャリックスは「BFAM」の曲作りに取り掛かり、ジュリアン・ジョーダンと共同リリースした[2]。その年の才能あるDJを称える賞(the SLAM! FM DJ Talent of the Year Award)を受賞した[3]。同年、彼の手掛けたリミックス曲 「ユア・ボディ"Your Body"」[4] がクリスティーナ・アギレラのアルバム「ロータス"Lotus"」に収録された。 作詞はマックス・マーティン、 Shellback 、Savan Kotecha。
2013年、シドニー・サイモンと共同で「トレント "Torrent"」をリリースした [2]。ギャリックスは、6月16日にオランダのレコードレーベル会社スピニンレコードからソロアルバムとして「アニマルズ"Animals"」[5]を発売した。このシングル曲は、ヨーロッパにおいて大きなヒットソングとなり、瞬く間に若者を魅了してBeatportで一位を獲得した。これにより、彼は少なからぬ名声を手に入れた[6][7]。 この曲は、ハードウェルのアルバムHardwell presents 'Revealed Volume 4にも収録されている。 2013年9月30日、 サンダー・バン・ドーンとディミトリ・ヴェガス&ライク・マイクの共同制作である"Project T"のリミックスがリリースされ、すぐさまにBeatportのチャート一位を獲得した[8]。一方で、2013年世界人気DJランキング100にニューエントリーし第40位にランクインを果たした[9]。 2013年12月 、ジェイ・ハードウェイと共にリリースした「ウィザード "Wizard "」は、オランダで最高17位を、ベルギーで最高6位を記録した。また、ファイアービーツとコラボレーションを行った「ヘリコプター "Helicopter"」は、Beatportで二週連続第一位を記録した。最も権威のあるDJ専門誌による「DJ MAG TOP 100 DJs 」40位で、初ランクインを果たした[10]。
「Ultra Music Festival2014」にて、Dillon Francisやハードウェル、そして、アフロジャックらとコラボレーションを行い、いくつかの新曲や未発売曲のパフォーマンスを行った。また、ファンに昨年の功績への感謝として「プロキシー"Proxy"」をSoundCloudにて無料ダウンロードで提供した。
「DJ MAG TOP 100 DJs」に4位でランクインした[11]。
「DJ MAG TOP 100 DJs 」に3位でランクインした[12]。スピニンレコードを脱退するが、契約時に彼の音楽の著作権は全てレーベルが持つことになっていたため、訴訟を起こした。スピニンレコードが著作権の譲渡に合意したため、訴えは取り下げられた[13]。
自身のレーベル スタンプ レコード(STMPD RCRDS)を設立した[14]。この記念として"Poison"をサイト上で無料ダウンロードで提供し、3月に、このレーベルから初となるシングル"Now That I've Found You"がリリースされた。また、 E3 2016(Electronic Entertainment Expo 2016)のために作った"Oops"をサイト上で無料ダウンロードで提供した[15]。そして「DJ MAG TOP 100 DJs」に自身最高位となる1位でランクインした[16]。そして1位記念として7日間連続のトラックリリースをした(Seven - EP)。
自身のレーベルからDua Lipaを起用した曲"Scared To Be Lonely"、さらにTroye Sivanを起用した曲"There For You"を発売し、各国々でヒットした。そして3年ぶりに「GRX」名義で"Byte"でコラボレーションしたBrooksとコラボレーションした"Boomerang"を発売した。
また、「DJ MAG TOP 100 DJs」で昨年度に続き1位でランクインした [17]。
EDC Japan出演のため来日し、1日目の大トリを務めた。
2018年2月に行われた平昌オリンピック閉会式にてDJプレイ、日本人選手団を含む多くの選手達を魅了した。
2年連続でEDC Japanに出演し、2日目のヘッドライナーを務めた。
7月に行われたTomorrowland 2018にてヘッドライナーも務め、Tomorrowland 2018で初めて披露された曲を含む未発表曲5曲が10月15日から5日間連続トラックリリースをした。
また、「DJ MAG TOP 100 DJs」で三年連続で1位に選ばれた。
昨年リリースされた"High On Life"でコラボしたシンガー/プロデューサーのBonnと再びコラボし"No Sleep"や"Home"をリリースした。
3月にアメリカのマイアミで行われたUltra Music Festival Miami 2019にて2日目のヘッドライナーを務めた[18]。4月にはラッパーのMacklemoreやFall Out BoyのPatrick Stumpをボーカルに迎えたシングル"Summer Days"をリリースした。
また10月には歌手のDean Lewisをボーカルに迎えたシングル"Used To Love"をリリースした。
ADE 2019ではAmsterda RAIで"THE ETHER"を主催。様々なSTMPD RCRDS所属アーティストを呼んだほか、2時間にわたる自身のセットを披露した[20]。またヨーロッパのサッカー大会であるUEFA EURO 2020のオフィシャル音楽を担当することを発表した[21]。
「DJ MAG TOP 100 DJs」ではDimitri Vegas & Like Mikeに1位の座を譲り2位でのランクインとなった[22]。
コロナ禍による世界的なロックダウンの影響でフェスが開催されなくなった中、自身のYouTubeにDJセットを3本投稿。また彼が主宰であるSTMPD RCRDSでもオンライン上でのフェスを実行し、数多くの所属アーティストが参加した[23]。
本年は自身の他名義でのリリースが盛んに行われ、GRX名義ではFlorian Picassoとコラボした"Restart Your Heart"、YTRAM名義ではBleu Clairとコラボしたファーストシングル"Make You Mine"をはじめ3曲がリリースされた[24]。Martin Garrix名義からも5月に歌手John Martinとコラボしたシングル"Higher Ground"をリリース。YouTubeに投稿されたミュージックビデオにはファンから寄せられた動画や写真が使用された[25]。
「DJ MAG TOP 100 DJs」ではDavid Guetta、Dimitri Vegas & Like Mikeに次ぎ3位でのランクインとなった[26]。
2月に歌手Tove Loとコラボしたシングル"Pressure"をリリース。Martin Garrix名義では初となるDeep Houseのリリースとなった。
またUEFA EURO 2020が1年遅れでの開催となったため、U2のボーカルであるBonoとギタリストのThe Edgeとコラボしたシングル"We Are The People"を5月にリリース。6月に行われた本大会の開催式ではスタジアム中央のステージ上でキーボードを披露する合成映像が公開された[27]。
8月にはラッパーのG-Eazyや歌手のSasha Alex Sloanとコラボした"Love Runs Out"をリリースした。
10月にはJulian JordanとラッパーのTinie Tempahとのコラボ曲"Diamonds"をリリースした。
本年ではラッパーのMaejorとのサイドプロジェクトであるAREA21での活動に注力しており、11月にデビューアルバムである"Greatest Hits Vol.1"をリリース[28]。また10月に開催されたEDC Las Vegas 2021では彼のセット中にAREA21としてのショーも披露した[29]。
「DJ MAG TOP 100 DJs」ではDavid Guettaに次ぐ2位でのランクインとなった[30]。
3月に開催されたUltra Music Festival Miami 2022や7月に開催されたTomorrowland 2022など数多くのフェスでヘッドライナーを務めた。また9月にはUltra Music Festival Japan 2022に出演するため来日した[31]。
4月にはデビューアルバムである"Sentio"をリリース。ZEDDをはじめ様々な有名アーティストとコラボした12曲を収録した[32]。
7月には彼が気に入ってセットに組んでいた"In The Name of Love"のリミックスを手掛けたDallasKとコラボし[33]、"Loop"をリリースした[34]。
また8月には自身が主宰であるSTMPD RCRDSと7月末に開催されるTomorrowlandがコラボEPをリリース。Breathe Carolinaとのコラボ曲"Something"も収録された[35]。
「DJ MAG TOP 100 DJs」では4年ぶりに1位に返り咲いた。[36]その記念としてエンパイア・ステート・ビルディングの屋上でDJセットを披露する様子がDJ MAGのYouTubeに投稿された[37]。
12月には歌手JVKEをボーカルに迎えたシングル"Hero"をリリース。この曲はMARVELのゲームである"マーベルスナップ"の主題歌として制作された[38]。
2月にSTMPD RCRDS所属のアーティストSpace Ducksと共に070 Shakeの"Cocoon"をリミックス。昨年秋ごろから自身のセットで流しており[39]、独特なサウンドとクセになるメロディからファンの間でたびたび話題にされていた。また共にリミックスを手掛けたSpace Ducksは昨年からSTMPD RCRDSからのリリースや非公式で有名曲のリミックス音源をアップロードしている正体不詳のアーティストであり、[40]Martin Garrix自身もそのメンバーの一人ではないかという噂もされている。
タイトル | アルバム詳細 | ディスコグラフィー | |
---|---|---|---|
Sentio[41] |
|
|
タイトル | 詳細 | 最高順位 |
---|---|---|
The Martin Garrix Collection ( Deluxe Edition) |
|
106位(オリコン) |
The Martin Garrix Experience |
|
タイトル | 詳細 |
---|---|
Gold Skies EP |
|
タイトル | 年 | 最高順位 | 認定 | アルバム | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NLD [42] |
AUT [43] |
BEL (FL) [44] |
FRA [45] |
GER [46] |
NZ [47] |
SWE [48] |
SWI [49] |
UK [50] |
US [51] | |||||
"ITSA"[52] (with Sleazy Stereo) |
2012 | — | — | — | — | — | — | — | — | — | — | N/A | ||
"Keygen"[53] | — | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||||
"BFAM"[54] (with Julian Jordan) |
— | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||||
"Torrent"[55] (with Sidney Samson) |
2013 | — | — | — | — | — | — | — | — | — | — | |||
"Error 404"[56] (with Jay Hardway) |
— | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||||
"Just Some Loops"[57] (with TV Noise) |
— | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||||
"Animals" | 3 | 6 | 1 | 2 | 4 | 10 | 4 | 2 | 1 | 21 | Gold Skies EP | |||
"Wizard" (with Jay Hardway) |
16 | 34 | 6 | 31 | 30 | — | 21 | 29 | 7 | — |
| |||
"Helicopter" (with Firebeatz) |
2014 | 59 | — | 33 | 98 | — | — | — | — | — | — | Non-album single | ||
"Tremor" (with Dimitri Vegas & Like Mike) |
44 | 55 | 3 | 116 | — | — | — | — | 30 | — | Gold Skies EP | |||
"Gold Skies" (with Sander van Doorn & DVBBS) |
95 | — | 60 | 183 | — | — | — | — | — | — | ||||
"Proxy" | 89 | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||||
"Turn Up the Speakers" (with Afrojack) |
50 | — | 57 | 44 | — | — | — | — | — | - | Non-album single | |||
"Virus (How About Now)" (with MOTi) |
27 | — | 34 | 50 | 94 | — | — | — | — | - | ||||
"Set Me Free" (with Dillon Francis) |
— | — | 57 | — | — | — | — | — | — | - | Money Sucks, Friends Rule | |||
"Forbidden Voices" | 2015 | 29 | — | — | — | 133 | — | — | — | — | - | Non-album singles | ||
"Don't Look Down" (featuring Usher) |
16 | 63 | 37 | 26 | 136 | 37 | 59 | 65 | 9 | 110 | ||||
"The Only Way Is Up" (with Tiësto) |
74 | — | — | — | — | — | 81 | — | - | - | Club Life: Volume Four New York City | |||
"Dragon" (vs. Matisse & Sadko) |
— | — | — | 55 | — | — | — | — | — | — | Break Through the Silence | |||
"Break Through the Silence" (vs. Matisse & Sadko) |
— | — | — | 39 | — | — | — | — | — | — | ||||
"Now That I've Found You" (featuring John Martin & Michel Zitron) |
2016 | 73 | — | 70 | — | 106 | — | — | — | — | — | |||
"Lions in the Wild" (with Third Party)[67] |
— | — | — | — | 125 [68] | — | — | — | — | — | ||||
"In the Name of Love" (with Bebe Rexha)[69] |
4 | 9 | 13 | 26 | 14 [70] | 9 | 10 [71] | 9 | 9 | 24 | ||||
"—" denotes a recording that did not chart or was not released in that territory. | ||||||||||||||
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2013
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