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ベルト(英: belt)は「巻掛け伝動」装置に使われる機械要素で、原動車から従動車に動力を伝達するもの。ほとんどの場合、軸にセットされたプーリーに合わせて用いられる。 静音性、軸角度の自由度、軽量性、コストに利点があり、旧来から現在まで、ベルトコンベアや自転車、工作機械など、機械全般に幅広く使用されている。調帯(ちょうたい)とも[1]。
ベルトの掛け方によって原動車と従動車の回転方向が変化する。イラスト左から、従動車が原動車と同じ回転方向を得るオープンベルト(並行掛けとも)。従動車が原動車と逆の回転方向を得るクロスベルト(クロス掛け・十字掛け・たすき掛けとも)。軸方向を90°(またはそれ以外に)変えるクォーターターン。 クロスベルトとクォーターターンは、軸が接近しているとベルトが接触損耗・ねじれ破損するため、プーリー径とベルト幅によって適切に軸距離をとる必要がある。
ベルトは使い続けると表面が削れて弛み、スリップが発生するため、常に張りを調節する必要があり、多くの機器で軸位置を調整できる。 それを自動化するため、ばね式の張り車(テンショナー)を用いる場合がある。 逆に、テンションナーを緩めてスリップさせ、クラッチの代用にする機器もある。
テンションは通常内側から外に向かってかける。逆折れにテンションをかける場合は、強化型(レッド)ベルトを使用する。
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