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バイスシティ(英語: Vice City)は、コンピュータゲーム『グランド・セフト・オートシリーズ』に登場する架空の都市。フロリダ州マイアミ[1]がモデル。アメリカ合衆国東海岸に位置する人口約180万のリゾート都市であると同時に、娯楽と腐敗に満ちた街である[2]。
『グランド・セフト・オート』ではプレイヤーがサンアンドレアスの次に訪れる最後の都市。
『VC』と『VCS』に登場するバイスシティは主に4つの島で構成され『東の島』、『西の島』、『スターフィッシュ島』、『プローン島』と分けられる。
バイスシティの「バイス」はその名の通り「悪徳(vice)」を意味する。バイスシティは大きく分けて西島のエリア(主島)と東島のエリア(ビーチ)からなっており、それらの島をその間にあるプローン島、スターフィッシュ島などを経由して橋が繋いでいる。リバティーシティやサンアンドレアスとは異なり鉄道輸送機関はなくGTAシリーズで最も公共交通機関が乏しいエリアである(バスは運行されている)。東西の各島には病院と警察署が2つずつあり、西島北部には消防署、西島南部に陸軍基地とエスコバル国際空港が位置する。
バイスシティ東側の地域。美しく長い海岸を有し、また、多くのリゾートホテルやショッピングモールもあり、観光地として開発が進んでいる。モデルはマイアミビーチ。
東の島最南端に位置する地区。『VC』の主人公、トミーが最初から持つ隠れ家「オーシャンビューホテル」もここにある。この地からワシントンビーチを経てバイスポイントまでの砂浜付近の一帯には高級ホテルなどが林立し、東の島の観光地のひとつ。昼間はビーチ付近を水着で往来する人や観光客で賑わい、夜もホテルやバーのネオンが綺麗な場所である。また、ストリップクラブである「ポールポジションクラブ」や衣服の調達に立ち寄る高級洋服店「ラファエル」がある。南西にあるマリーナには多数のヨットが停泊しており、コルテス大佐が船上パーティーを開いている。病院、塗装屋、武器屋、『VCS』の主人公の弟のランスの家、さらにバイスシティで確認されている唯一のガソリンスタンドもここにある。 ワシントンビーチと同様に、サメが出没することがあり、犠牲者が出ると言う事件が年々増加している。
オーシャンビーチとバイスポイントの間に位置し、金持ちがよく海水浴に来ている。ケン・ローゼンバーグの弁護士事務所がある。また、かつては小規模ながら遊園地も存在していたがあまりの経営難に陥り、1986年の時点では、マンションの建設現場になっている(エイブリー・キャリントンとの会合場所でもある)。 オーシャンビーチと同様に、サメが出没することがあり、犠牲者が出ると言う事件が年々増加している。
ここには島唯一のゴルフコースが存在し、テニスコートもある。入口にはセキュリティーゲートが配置されており、常時2人の警備員が警備している。武器の持ち込みは禁止されているが、入口から入らないように侵入すれば持ち込むことは可能。なお、ゴルフ場内ではタクシーミッションができない(いくら走り回っても客が現れない)。『VC』に登場するゴルフ客は拳銃を隠し持っている。
東の島の半分以上を占める広大な地域。ホテルや別荘、高級マンションが点在し中流-上流階級の住宅街となっている。バイスポイント地区北部にはノースポイントモール(旧名バイスポイントモール)がある。また、地区東部には「マリブクラブ」がある。病院、小規模ながらの警察署、武器屋(ノースポイントモール内)、塗装屋もある。
バイスシティ西側の地域。バイスシティの中心地とも言える地区であるが、スラム街が多く治安が悪いため、観光地としては開発が進んでいない。モデルはマイアミ。
ダウンタウンには警察署、病院、消防署などバイスシティの中枢機能が集まっており、光り輝くビルや街並などの夜景は美しい。ビル群の周りを飛行船が周回している。また、様々なカーイベントに参加できる「ハイマン記念スタジアム」や高級住居「ハイマン・コンドミニアム」もここにある。『VCS』ではスタジアムの目の前にメンデス兄弟が所有する高層ビルがそびえ立っており、最終ミッションの決戦の場になっている。リトルハイチとの間に一車線から二車線に(または二車線から一車線に)突然変わる謎の道路があり、ここでは衝突事故が多発する。
リトルハイチは、ハイチエリアの中心地であり、中米の島国ハイチの土着言語であるクレオール語が主流の地域。ハイチ人ギャングが幅を利かせる地域でもある。粗末な建物が多く、リトルハバナに比べて貧困層が多い。また、この地域には大規模な印刷工場「プリントワークス」やタクシー会社「カウフマンキャブ」が見られる。『VC』『VCS』におけるフィル・キャシディの隠れ家がある。
地理的にはリトルハイチの中にあるが、何故か一つの地域のように区分されている(敷地内に入ると名前が表示される)。常に一台のゴミ収集車が止められている。基本的に訪れることはないがあるミッションでランスがディアスの手下によってここにさらわれ、トミーが助けに行くことになる。
リトルハバナはバイスシティ西島の南西部に位置する、スラム街を多く擁する地域である。この地域ではスペイン語が主流で、コロンビア人、ハイチ人、キューバ難民などが住んでいる。アルベルト・ロビーナの経営するロビーナ・カフェもここにある。この地域を支配するのはキューバ人ギャングであるが、ハイチ人ギャングの拠点であるリトルハイチと隣接するため、両者の衝突がたびたび起こる地域でもある。地域東側には警察署や病院、その付近にはチェリーポッパーアイスクリーム工場がある。なお『VC』でトミー達が強盗を行う銀行もここにあり、ミッションクリア後には中に入れるようになるが、2階に上がると手配レベルが4に上がってしまう。ストーンウォールJの武器屋もここにある(『VCS』のみ)『VCS』での序盤はキューバ系ギャングのチョロがこの地周辺を拠点としている。南側はガス会社のガスタンクが設置されているがメンデス・ブラザーズによってガスタンクが破壊されている。『VCS』でマーティ・J・ウィリアムズの家もここにある。
バイスシティに駐屯するアメリカ陸軍の基地(VCでは空軍基地となっており、Air Baseと表記されている)。エスコバル国際空港の北に位置する。軍関係者以外の者は基地内には立ち入り禁止であり、無理やり基地内へ不法侵入したり、ヘリコプターあるいは飛行機で基地上空を飛行していた場合、巡回中の兵士に見つかり次第激しい一斉射撃を受ける。ただし『VC』では警官の制服を着ていると(『VCS』では軍服)、基地に入っても兵士を攻撃しない限り攻撃してこない。基地というよりも州兵駐屯地区である。戦闘車両・航空機としては戦車が1両と戦闘ヘリ1機(秘密パッケージを全て集めた後。『VCS』では当基地ではなくエスコバル国際空港に存在)、ハンヴィーがある。『VCS』のスタート地点。『VCS』では戦車や戦闘ヘリコプターが確認できる。
バイスシティ唯一の港。大きな貨物船が頻繁に出入りし、また、労働者も多く活気に満ちている。しかし、時には麻薬取引や密輸が行われることもある。フィル・キャシディの射撃場と彼の家もここにある。『VCS』の隠れ家の一つがある。
バイスシティで唯一の空港。北と南に二つのターミナルを備えている。北側のターミナルは中には入れない。南側のターミナルに滑走路が3本、北側のターミナルには途中から曲がった滑走路が1本ある。また、空港専用の消防署と波止場が西側に設置されている。 滑走路にはヘリや小型飛行機が駐機されている。旅客機も何機か駐機されており、定時に離着陸する機体があるが、着陸後そのまますぐに離陸してしまい、止まることはないが、乗ることはできる。リーフリンクス同様、空港の入口にはセキュリティーゲートが配置されており、武器は持ち込むことが出来ない。しかし内部にいる警察官や警備員から武器を取ることは可能である。モデルはマイアミ国際空港。 名前の由来はパブロ・エスコバル。
バイスシティの西島と東島の間にあり、バイスシティのちょうど中央に位置する。スターフィッシュ島は富豪や権力者達の居住エリアになっている。特に島の南半分の大半の面積を占めるディアス邸(後にベルセッティ邸)は豪華。『VC』『VCS』ともに序盤はそれぞれ最初の島からこの島までは来られる。
バイスシティ北部、西島と東島の中央に位置する島。名称の「プローン(Prawn)」 は「エビ」の意。島北部には3つの大邸宅があるが、ストリートギャングであるストリートワナビーズに占拠されている。また、島南部にはレニー・ヴァッスルマイヤーやスティーブ・スコットが映画を製作していたインターグローバル・フィルムズ(撮影スタジオ)が存在する。 『VCS』では北部の邸宅にメンデスファミリーのボスである、メンデス兄弟(アルマルド・メンデスとディエゴ・メンデス)がアジトを構えていた。
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バイスシティは『VC』と『VCS』で作品間に2年もあったためか、街並みがかなり変わっている。
など。
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