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アメリカの俳優 ウィキペディアから
ハーバート・ローリンソン(Herbert Rawlinson, 1885年11月15日 - 1953年7月12日)は、アメリカ合衆国で活動したイングランド出身の俳優である[1]。最晩年に至るまで活動をつづけ、生涯に400作にものぼる映画に出演した[1]。
1885年(明治18年)11月15日、イングランドのイースト・サセックス州ブライトンに生まれる[1]。
舞台俳優としてキャリアを積んだローリンソンは、満26歳を迎える1911年(明治44年)、映画界に進出[1][2]、アメリカ合衆国のセリグ・ポリスコープ・カンパニーが製作した短篇映画 The Cowboy and the Shrew に出演、同年4月10日に公開されたのが、もっとも古い映画への出演記録である[1]。同社が量産する短篇映画に100作近く主演する[1]。1913年(大正2年)末をもってセリグを離れ、ユニヴァーサル・フィルム・マニュファクチュアリング・カンパニー(現在のユニバーサル・ピクチャーズ)に移籍、同社傘下のバイソン・スタジオ、レックス・スタジオ等が量産する短篇映画に多く主演する[1]。1915年(大正4年)には日本でも公開されたシリアル『黒い箱』に主演する[1]。かつて共演者であったウィリアム・ウォーシントンが監督に回り、同年からウォーシントン監督、ローリンソン主演の短篇映画が量産される[1]。
1916年(大正5年)、ユニヴァーサル傘下のブルーバード映画で、ロバート・Z・レナード監督の『イーヴ嬢』に出演、主演のエラ・ホールの相手役を演じ、ロバート・Z・レナードおよびルーファス・スティールが共同監督した The Eagle's Wing では主演のグレイス・カーライルの相手役を演じている[1]。1917年(大正6年)には、エルマー・クリフトン監督の3作『死の飛行』、『人罠』、『鉄の炎』(1918年)に主演[1]、これらはいずれも日本でも公開された[3]。同年、ロバータ・アーノルドと結婚する[1]。
1922年(大正11年)3月、ボストンの新聞に、元ユニヴァーサルのスター子役で当時は一般人で17歳の高校生であったドロシー・クラークの人生を破滅させた、と報じられる[4]。この事件は、後に1931年(昭和6年)、ドロシー・クラークがハリウッドで売春斡旋の容疑で逮捕されたと報じられたときにも、繰り返し報道されている[4]。1923年(大正12年)、妻ロバータと離婚、1924年(大正13年)1月1日、ロレイン・アビゲイル・ロングと再婚する[1]。
満42歳を迎える1927年(昭和2年)まで、数多くの作品に主演し、多くの主演女優の相手役を務めて来たが、同年、ジョン・インス監督の Wages of Conscience に主演したのを最後に、映画界を離れ、それと同時にローリンソンのサイレント時代は終焉する[1]。同年、妻ロレインと離別(生死別は不明)、のちにジョセフィン・ノーマンと結婚している[1]。
1929年(昭和4年)から1934年(昭和9年)までの時期、ニューヨークに移り、ブロードウェイの舞台に立つ[5]。その間、1931年(昭和6年)には、ローリンソンにとって初めてのトーキーであるA・エドワード・サザーランド監督の『突貫勘太』にノンクレジットで客演している[1]。1935年(昭和10年)、クレイン・ウィルバー監督の The People's Enemy に脇役としての出演以降は、本格的に映画界に復帰する[1]。
第二次世界大戦後に開始されたテレヴィジョン放送の初期、1949年(昭和24年)に開始したアーチ・オーボラーの名を冠した『オーボラー喜劇劇場』に出演する[1]。1950年(昭和25年)から1951年(昭和26年)には、ラジオ番組『ハリウッド・スター・プレイハウス』のナレーターを務めた[1]。1952年(昭和27年)にはホパロング・キャシディをテーマにした西部劇のテレビ映画『われらのキャシディ』にも出演している[1]。
1953年(昭和28年)、ローリンソンは肺癌を病んでいたが、エド・ウッド監督の『牢獄の罠』に出演し、出番をすべて撮影し終えた直後の同年7月12日、カリフォルニア州ロサンゼルス市で死去した[1]。満67歳没。同市内のパインズ・クレマトリー会堂の墓地に眠る[6]。最後の出演作となった『牢獄の罠』は、ローリンソン没後の1954年(昭和29年)5月12日に公開された[7]。映画産業への貢献によりハリウッド大通り6150番地にハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星を刻む[1]。
特筆を除きすべて出演作である[1]。1916年以前の約150作以上の出演作は、短篇が多く[1]、おもなものに留めた。
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