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ダークホース (英: dark horse) は、あまり知られていなかった人物や物が、複数のライバルを含む競争などの特定の状況下で、突如として存在を示すこと[1]、または、理論上の確率は低いものの、成功する可能性を秘めた競技者を指す慣用句である[2]。
この用語は、競馬において、あまり知られておらず、賭け金を配分することが難しい競走馬を指して使用されていた。初出としては、1831年のベンジャミン・ディズレーリの小説『若き公爵』 (The Young Duke) が知られている。ディズレーリは、主人公セントジェームス公爵が驚くべき結果となった競馬に参加した場面を、以下のように記述した[1][5]。
セントジェームスがリストを確認したこともないほど油断していた、予想外のダークホースが、圧倒的勝利で特別観覧席の前を駆け抜けた。—Benjamin Disraeli、The Young Duke
この用語は、イラン[6]、フィリピン[7]、ロシア[8]、エジプト、フィンランド[9]、カナダ[10]、イギリス[11]、アメリカなどの国々で、政治的な文脈の中で使用されている。
政治的な用例は、19世紀のアメリカに端を発し、1844年の民主党の大統領予備選挙で多くの有名候補者を破りながらも、知名度が低かったテネシー州の政治家ジェームズ・ポークを指す言葉として初めて使われた。ポークは党大会の9回目の投票で指名を勝ち取り、大統領選挙でも勝利をおさめ、第11代のアメリカ合衆国大統領となった[12]。
アカデミー賞において、意外な作品のノミネートに対し、ダークホースと呼ぶことがある[13]。
ビートルズのジョージ・ハリスンは、グループ解散後の1974年に自らのレコードレーベルとしてダーク・ホース・レコードを立ち上げ、そこでリリースしたアルバムや曲名にも「ダークホース」を使用した[14]。
各種スポーツにおいては、予想以上の活躍をしたチームやアスリートに対して使われ、例えばサッカーにおいては、ワールドカップなどの大舞台で想像以上の結果を残したチームをダークホースと称している[15][16]。
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